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1992年の賀歳專輯ですが、この年のものはヴィデオでしか見つけていません。カセットは出されていると思いますが、これは見てもいません。
この年のヴィデオも14曲入りですが、「愛錢有道」は『焼酒唔通飲卞多』に「三桃調」は『向前走』に収められている普通の曲ですから、賀歳專輯用のものも12曲です。ただし、「愛錢有道」の映像は賀歳用の画像と無理なく繋がっています。
ここでの12曲も銀利の『金装賀歳專輯』で聴かれますが、CDの『祝[イ尓]新春好運氣』にあるのは★印をつけたものだけですので、他は画像付きでしか知りません。まぁ、不満はありませんが(^^;。
さて、この年の作品ではミディアム系が多いようです。ただ、その割にはヴァラエティに富んだ感じの出来になっていますが、これは原曲のよさでしょうか。賀歳專輯の場合は基本的に改作が多いのですが、ここで例を挙げますと「福壽萬萬年」が「沙里洪巴」の改作になっています。なかには賀歳曲の改作もありまして、「焼香拜神來過年」は「廟宇朝拜」が原曲のようですが、華語の作品に福建語の歌詞を付けたのでタイトルも変わったということになります。もちろん、言葉が変わってもタイトルがかわらない「恭喜恭喜」のような例もありますが、こちらは文字が変わらないということもあるでしょう。これらの他には「一家來團圓」・「財神自己來」・「祝[イ尓]一年勝一年」といった曲も悪くないかと思います。このうち「財神自己來」は地元産ですが、華語ヴァージョンの「財神到我家」とどちらが先だったのかはわかりません。
猴年迎春專輯 BC Video SS-1018
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(C)2003 Yiteng
収録曲
※は『新年專輯』にのみ入っています。
1.恭喜恭喜 2.向大家拜年
3.正月初一好日子 4.歡喜過新年
5.歡樂歌聲慶新年 6.財神爺送財來
7.爆竹一聲報喜春 8.新年如意
9.太平年 10.大家恭喜
11.百花齋放 12.祝[イ尓]今年大賺錢
13.什麼樂※ 14.怨嘆命運没理由※
この賀歳專輯は1991年の新年向けのものになります。このうち『新年專輯』に収められている「什麼樂」と「怨嘆命運没理由」の2作は普通の曲ですが、1990年に出された『賭十糊・什麼楽』に入っています。録音は同じ頃でしょうか。賀歳專輯用の録音は12曲ですが、これらは1999年に銀利から出されたVCD『金装賀歳專輯』に全て入っています。ただし、オリジナルは小鳳鳳の話の部分がありますので、それも入っているのは香港盤の『満堂吉慶樂新春』です(^^;。もっとも音についてはCDの『祝[イ尓]新春好運氣』にやはり12曲とも収められていますから、これがいちばんいいでしょう。
曲調としては速めのものとミディアムの2種類ですが、ミディアムであっても賑やかな感じは充分に味わえますね。速めの方としては1・3・7・10・11でしょうか。曲調のバランスも考えられているようですね。小鳳鳳の唄い方は10代のころはずいぶんストレートなスタイルですが、声質が太いという方ではありませんから、変にうるさくなることはありません。速めの曲の中でも、いちばんストレートな作りが「百花齋放」でしょう。一方のミディアム・タイプでは、「歡喜過新年」が小鳳鳳が歌いやすそうな感じで、伸び伸びとしているようです。
左側が『新年專輯』(銀星 番号ナシ)のヴィデオ。右がカセットの『年年歡樂・歡楽年年』(皇星KSE-1138A)のジャケットになりますが、カセットの方は、後年に出されているものだろうと思います。
新年特輯=満堂吉慶樂新春
年年歡樂・歡樂年年
収録曲
1.新年送金柑
★2.恭喜大賺錢
★3.祝[イ尓]一年勝一年
4.財神自己來
★5.福壽萬萬年
6.焼香拜神來過年
7.愛錢有道
8.今年又是好年冬
★9.弄獅
★10.祝[イ尓]新春好運氣
★11.財神爺
12.縁[イ分]註定趁過年
★13.一家來團圓
14.三桃調
『満堂吉慶樂新春』 影月VMF-106(香港盤)
左が香港盤のVCDになりますが、順番は違っていますが中身は『新年專輯』と同じです。1曲目が「目録・介紹」となっていますので、曲目は2〜15の番号で記します。
2.向大家拜年 3.正月初一好日子 4.恭喜恭喜
5.財神爺送財來 6.太平年 7.百花齋放
8.祝[イ尓]今年大賺錢 9.歡喜過新年 10.歡樂歌聲慶新年
11.什麼樂 12.爆竹一聲報喜春 13.怨嘆命運没理由
14.大家恭喜 15.新年如意
『[門虫]南語迎春賀年專輯』 江西音像DCRE-CN-S24-99-8-00/V.J6(中国)
1.新年送金柑 2.恭喜大賺錢 3.祝[イ尓]一年勝一年
4.財神自己來 5.福壽萬萬年 6.焼香拜神來過年
7.愛錢有道 8.今年又是好年冬 9.弄獅
10.祝[イ尓]新春好運氣 11.財神爺 12.縁[イ分]註定趁過年
13.一家來團圓 14.三桃調
こちらは『猴年迎春專輯』の中国盤になりますが、ちょっと音が悪いので正規版かどうか疑問が残ります。ただ、求めたのはシンガポールの普通の店で、また、地域的に江西であれば[門虫]南語專輯の需要があってもおかしくはない場所です。
『新年打鑼鼓』 WIND WRCD-92-66=P-Vine PCD-14504
『春風得意賀新春』 銀星(番号ナシ)
1.新年打鑼鼓
2.迎春接福過新年
3.希望在新年
4.全家歡喜過好年
5.美好的將來
6.歡歡喜喜過新年
7.五路財神照願[イ尓]
8.迎接財神入大廳
9.新的一年大富貴
10.大吉大利發大財
11.初九滿地紅
12.新年鼓聲響起來
1.新的一年大富貴
2.新年打鑼鼓
3.初九滿地紅
4.歡歡喜喜過新年
5.賀新年迎財神(華語)
6.全家歡喜過好年
7.新年鼓聲[口向]起來
(新年鼓聲響起來)
8.迎接財神入大廳
9.希望在新年
10.五路財神照願[イ尓]
11.迎春接福過新年
12.美好的將來
13.大吉大利發大財
『新年打鑼鼓』はP-Vineから直輸入盤・解説付きという形で日本発売されたこともあるアルバムで、『春風得意賀新春』の方はそのヴィデオ版ということになりますが、後者では「歡歡喜喜過新年」の華語版で、オリジナルと思われる「賀新年迎財神」が入っているので1曲分増えています。この2つではアレンジが素直である分、「賀新年迎財神」の方に分があるかもしれません。
この『新年打鑼鼓』は日本でも結構評判になったかと思いますが、非常にストレートな作りをしていますので、小鳳鳳を力唱型の歌手と見る弊もあったかと思います。けっして力を入れまくっているのではなく、歌の切れ味が持ち味だと思っているのですが如何でしょう。ただ、このマレーシア産の賀歳專輯ですが、どもかくもお目出度ければいいという部分もありますので、切れ味というよりも「切れている」部分を感じさせるものもあって、それも決して嫌いではありません。それに比べれば小鳳鳳の作りはかなり丁寧なものではあるでしょう。
ここでも出来が落ちると思わせる作品はありませんが、その中でも目立つものといいますとどうなるでしょう。逆に他人の作品の出来がいいという曲は不利ですが、「大吉大利發大財」は乗りの良さを感じさせる蔡可茘ヴァージョンが上回るでしょう。
「新年打鑼鼓」は張平福の作品で、小鳳鳳がオリジナルでしょうか。結構気持ちよく歌われています。「希望在新年」や「美好的將來」も小鳳鳳のストレートな歌い方の魅力がよく捉えられていると思います。それらに対してテンポが遅めの方では「初九滿地紅」が落ち着いた作りで目立っているように思います。
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