このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

『千嬌百媚』 EMI(MA)07243-8279582-7


1.媽媽講           2.痴情愛[イ尓]無彩工
3.大家[手龍][口馬]按[口尼]講 4.有影無
5.成功的人眞多        6.台東人
7.驚某大丈夫         8.這條歌
9.夫妻情           10.悲戀的酒杯
11.酒醉黒白話         12.舞池

                 EMI移籍後の第1弾ですが、皇星後期と変わるところはなく好調なアルバムだろうといえます。
                 「媽媽講」ですが、これはヴィデオも撮られていますが、歌い方に何となく可愛らしいところ
                があります。
                 「痴情愛[イ尓]無彩工」は「新鴛鴦蝴蝶夢」の福建語化ですが、こういった曲でも権利関係が
                しっかり記されているのはEMIだからでしょう。
                 「大家[手龍][口馬]按[口尼]講」は民謡的な進行ながら、勢いのあるミディアム〜アップ系の
                曲です。曲の展開も普通の曲とは違っていますが、これは小鳳鳳の曲のなかでも上位に置ける曲
                だと思います。「成功的人眞多」も似たようなアレンジにしてありますが、「大家[手龍][口馬]按[口尼]講」の方が魅力のある作品でしょう。しかし、小鳳鳳の歌い方はこちらでも相当に乗っています。
 「台東人」はオリジナルより若干テンポが遅いかもしれませんが、この方が作品に重みが出せるからでしょう。小鳳鳳に合ったアレンジになっています。
 「這條歌」はこのアルバムのなかではポップな作風です。ただ、この系譜には「向前走」という傑作がありますから、それには及びません。
 「夫妻情」は一転してオーソドックスな雰囲気のあるいかにも福建專輯という趣のある作品で、このタイプが常にこなせるのが、福建人に小鳳鳳=童欣が支持されている理由でしょう。
 「悲戀的酒杯」・「酒醉黒白話」は台湾演歌という曲調で、前者はムード歌謡的な雰囲気を持った作品です。「舞池」も白冰冰のヒット曲で、小鳳鳳にしては軽めに歌っているのでしょうが、それでもかなり重量感を感じるのは彼女らしさでしょう。

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『千嬌百媚の弐』 EMI 07243-829653-43

A1.風眞透         A2.雨夜花/縁投[口子]仔
A3.朋友無塊買       A4.頭毛嘴鬚白
A5.風流阿伯挽茶娘     A6.阿[父巴]的話

B1.走馬燈         B2.冷暖的人生
B3.車站          B4.地塊凉地塊坐
B5.愛人仔[口畏]      B6.[月因]脂馬[手主]關老爺

              EMIからの福建專輯第2弾となりますが、オリジナル・アルバムとしては小鳳鳳名義の福建專輯では
             最後の物となります。
              今回は陳雷のヒット曲の「風眞透」から始まっていますが、この曲は陳雷の軽快さが勝るように思
             います。「雨夜花」は台語曲の古典ですが、ここでは小鳳鳳が丁寧な歌い方をしています。しかし、
             やはり光るのは「朋友無塊買」のような演歌色も持った曲調でしょうか。こちらの面では「阿[父巴]
             的話」が似たような雰囲気のアレンジが施されています。
              B面では「冷暖的人生」が演歌色の強い作品ですが、これはオリジナルの黄乙玲が勝るようです。
             「愛人仔[口畏]」も演歌系といえるでしょうが、こちらでは軽さを持った曲の方が出来がよく、「[月因]脂馬[手主]關老爺」にそれがよく表れているようです。また、潮州語曲で著名な「地塊凉地塊坐」はもちろん潮州語で歌われているわけですが、これもやや軽い歌い方が合っていたようで、結構目立つ曲だといえるでしょう。

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