このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

黄梅調專輯(天聲 TS-933)

A1.明月常相憶★  A2.洞房怨
A3.江南好★    A4.天女散花★
A5.扮皇帝(小鳳鳳・小元寶合唱)
A6.戲鳳(小鳳鳳・小元寶合唱)
B1.遠山含笑    B2.訪英台
B3.十八相送★   B4.江南春
B5.天賜良縁★   B6.鳥語花香★

              小鳳鳳の初期のアルバムになります。これはタイ盤でようやく全曲が聴けるようになりました。
              黄梅調というのが何に拠っているのかよくわかっていないのですが、一人で男女二役をとるスタイルに
             なるようです。曲としては劇中の場面といった内容のものが多いので、演じながら歌えるという曲調のも
             のが多いようです。★印は皇星からの『黄梅調經典』(KSE94-788)にも採られていたものですが、こちら
             は小鳳鳳が6曲。残りは卓依[女亭]が6曲となっています。
              卓依[女亭]の黄梅調も作品もありますが、小鳳鳳のものと重なっている曲は「扮皇帝」・「戲鳳」・
             「遠山含笑」3曲だけですから、歌われる曲が固定しているというものではなさそうです。ただ、「扮皇
             帝」・「戲鳳」は黄梅調專輯にはだいたい採られているように見られます。
 さて、黄梅調のスタイルですが、基本的には大人が演ずるものです。それを子どもが演じますと"何と芸達者な子どもだろう"ということになるでしょうね。ですから、そういう子とも見て大人が驚くわけですが、だいじなポイントは元気であるということでしょう。そういった微笑ましい部分も必要です。ここでの小鳳鳳は力いっぱい歌うスタイルですから、ちゃんとポイントをおさえているわけです。
 出だしが「明月常相憶」なのはアルバムの展開の都合もあるでしょうが、かなり力を入れられる曲ですから元気な芸達者な子どもにはちょうどいい曲かもしれません。そのまま2曲目の「洞房怨」を聴いていきますと、こちらでは子どもっぽい声を出しているようです。1曲目とちょっと趣が違うのが面白いところです。
 全体には元気な小鳳鳳が捉えられていますから、童星の黄梅調としてはこれでいいのだろうと思います。

目次に戻る  (C)2003 Yiteng

              小鳳鳳の"首張福建專輯"にあたります。もっとも福建語曲の最初の録音かといいますと、どうも後年の
             アルバムにもう少し早い時期の作品が混ざっているように、声の調子からは感じます。
              この頃の小鳳鳳の歌い方は力唱形でしたから、そのストレートさが最初の「爲何愛著別人」から現れて
             います。ただ、小鳳鳳の声はどちらかといえば細めの質で、力を入れてもくどくなり過ぎることがありま
             せん。A面では、他には「一卞皮箱」が上位に来る出来でしょうか。「心頭亂」も「爲何愛著別人」と感
             覚的に近いのですが、低音部がちょっと苦しそうです。
              B面では「等無人」が、非常に気持ちよさそうに歌われています。遅めのミディアムの演歌調なのです
             が、こういったタイプの曲は"天才童星"小鳳鳳の強みです。テンポからいきますと「痴情的人」も得意な
             調子でしょうが、やはりタイトルに載せている「給[イ尓]騙不知」の方がそれよりも上でしょう。
 アルバムのベストとしては「等無人」を選びますが、小鳳鳳のアルバムは、曲の出来不出来の差が少ないように思います。
 なお、ここの12曲はシンガポールの強發からの『十年金曲之(二)』(NCD0911-2)で全てCD化されました。

A1.爲何愛著別人      A2.唔通想[ネ未]開     A3.爲[イ尓]痴情爲[イ尓]迷
A4.是[イ尓]反背我     A5.心頭亂         A6.一卞皮箱

B1.等無人         B2.新涙的小花       B3.痴情的人
B4.一[口卞]手指      B5.可憐的人        B6.給[イ尓]騙不知

『爲何愛著別人・給[イ尓]騙不知』 皇星KSE87-616

 福建老歌の系列としては最初のアルバムになります。また、皇星時代ではこのアルバムがいちばん売れたようで、早期にCD化されたようです。こちらも強發の『十年金曲之(三)』(NCD911-3)でリイシューされていますが、1曲他人のものが混ざっているアヤシイ盤です。
 なお、元々のアルバムでも強發の名称が刷られていますから、皇星との関わりは長いようです。
 さて、串焼が3曲はいっていますが、「草[虫孟]弄鶏公〜」を聴いていきますと、このアルバムが売れたのもわかるような気がします。ストレートに歌っているのですが、決して力が入ったものではありません。ここでの串焼3曲は、いずれもそこそこの出来栄えを示しているようです。
 単曲の方は串焼が恰恰のスタイルなので、恰恰スタイルであってもテンポを遅くしていますが、これは串焼の勝ちでしょう。ただ、「人生勸世歌」だけはややテンポが速めですので、串焼に並ぶようです。テレサ・テンの「難忘初戀情人」ですが、これは福建語でも結構カヴァーがありますが、なかなかある程度の出来という作品に会いません。オリジナルに似せた方がどうもよさそうですね。

1.草[虫孟]弄鶏公〜勸世歌〜焼肉粽
2.阿香要嫁[无王]
3.[无王]親某親老婆爬車lin5
4.十一哥〜六月茉莉〜四季紅
5.難忘初戀情人
6.祖母的話
7.三聲無奈
8.人生勸世歌
9.十二蓮花〜破衫破[衣庫]無人補〜一支小雨傘

『福建懷念老歌』 皇星KSCD-1004


小鳳鳳・卓依[女亭] 『黄梅調經典』 皇星KSE94-788


A1.江南好(小鳳鳳)     A2.訪英台(卓依[女亭])     A3.天賜良縁(小鳳鳳)
A4.郊道(卓依[女亭])    A5.遠山含笑(小鳳鳳)      A6.十八相送(小鳳鳳)

B1.扮皇帝(卓依[女亭])   B2.天女散花(小鳳鳳)      B3.杏花溪之戀(卓依[女亭])
B4.小放牛(卓依[女亭])   B5.明月常相憶(小鳳鳳)     B6.戯鳳(卓依[女亭])


 小鳳鳳と卓依[女亭]の黄梅調を6曲ずつ集めたものですが、卓依[女亭]のものは皇星KSE92-736の『黄梅調専輯』に収められていたものです。小鳳鳳もマレーシア盤の黄梅調もあったのだろうと思いますが、それは私の場合はタイ盤でしか見ていませんので皇星のアルバムがあったとしても番号などはわかりません。
 録音は卓依[女亭]は9歳でしょうが、小鳳鳳にしても12歳以前のものだろうと思います。



このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください