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目次に戻る  (C)2003 Yiteng

 マレーシアの皇星からの最初のアルバムになります。収録曲は台湾の光輝のヴィデオとはたいぶ順番が違いますから独自編集盤となります。
 最初に福建專輯(=台語盤)となったのは、小鳳鳳に次ぐ童星として皇星が考えたからでしょうが、それは見事にあたったようです。その後に黄梅調があるのも小鳳鳳の路線とうまく重なるからでしょう。
 さて、九歳天才童星の時代ですから、ここではあくまでも芸達者な子どもであるというのに過ぎません。この後に生き残れるかどうかは本人の才能もあるでしょうが、実は親の意向も入るでしょう。とくに父親が娘を歌星にしたいと考えていると、生き残る率は高いようです。
 収められた作品のうち半数近くが"自弾自唱"からのもので、画像で見ますとピアノやキーボードの場合は本人の指と音があっていませんから、音は別人のものです。ただ、指は開いていますから、そこそこは弾けるでしょうが9歳では辛いでしょう(^^;。電子吉打はいかに様になっているかですね。
 ただ、皇星のこの作品はカセットですから、あくまでも本人の声がメインです。もっとも出来がどうのこうのという時代ではないわけですが、ちょうど小鳳鳳の次の世代にうまくはまったのでしょう。いい意味であくの強さを持っていたと思います。これが声変わりして、またうまく持ち味が変わり、そして録音数が多いですから継続してアルバムが出せますので、マレーシアでの人気がうまく維持できているのだと思います。

A1.焼肉粽        (3)  A2.西北雨        (3)
A3.懷春曲       ★(7)  A4.厚面皮(厚臉皮)   ◆(3)※
A5.勸世歌        (3)  A6.Tiu1 tiu1 銅     (3)
A7.心所愛的人     ◆(5)※ A8.我是男子漢      (3)
B1.素蘭小姐要出嫁    (3)  B2.爲着十萬元      (3)
B3.安童哥買菜      (3)  B4.騎白馬過南塘     (3)
B5.阮不知[口拉]    ◆(7)※ B6.送君情涙(送君珠涙滴)◆(5)※
B7.愛著[イ尓]一人   ◆  ※ B8.内山之戀      ★(7)

◆『自弾自唱專輯(一)』(光輝No.17)収載
★『自弾自唱專輯(二)』(光輝No.19)収載
無印は『爲着十萬元』に収録と思われる。番号はおそらく光輝No.16か

( )内の数字は福建省長龍影視からの『黄金九歳』シリーズの番号
※はホンコンの邵氏出品からの『難忘福建經典』(SB/VCD1009)に収載

『焼肉粽・内山之戀』 皇星KSE90-703(大馬)

『國語專輯 王昭君・訪英台』 光輝No.15(台湾)
『華語專輯』         皇星KSE91-710(大馬)
『漂亮寶貝卓依[女亭]專輯1』 銀利(番号ナシ)(大馬)



1.訪英台(A1)
2.王昭君(A5)★
3.[口那]奴娃情歌(A3)★
4.採檳榔(B1)★
5.郊道(B5)
6.保[金票](A4)★
7.小放牛(B4)
8.十八姑娘一朶花(A2)★
9.小小羊兒要回家(B3)★
10.何日君再來(B2)★
11.甜蜜蜜(B6)★
12.海[區鳥](A6)★

 光輝のヴィデオの番号で見ますと、これが卓依[女亭]の第1集ということになります。ただ、他の作品が連続して出されていますので、実質的にも最初の作品だったかどうかは微妙なところです。ただ、ともかくも初期の作品群のうちの一つであることは間違いありません。
 画像で見ますと★をつけたものがいちばん幼い時期のものかなと思います。つけてないものは黄梅調のもので、福建省長龍影視からの『黄金九歳』シリーズの第1集では、この黄梅調の12曲を最初に持ってきていますが、こちらの画像の卓依[女亭]の方が背が伸びています。どうやら華語の録音ではアルバム2枚分ということではないように思えます。ただ、賀歳專輯のものを併せますと35曲ほどはありそうなので、アルバム3枚は作れそうです。
 さて、こららの作品ですが黄梅調のものは芸達者なところも見られますが、★印の時期はまだ幼さが先にたってしまいます。ただ、動きは子どもらしく飛び回っているときもあります。まぁ、可愛らしい時代ではあります(^^;。
 なお、マレーシア盤のジャケットの写真をどこから採ってきているのかは探訪中です。



『黄梅調』      龍城No.2 VIDEO(台灣)
『黄梅調・小調専輯』 皇星KVCD-814 VCD(大馬)
『黄梅調専輯』    皇星KSE92-736 TAPE(大馬)




1.戯鳳
2.扮皇帝
3.遠山含笑
4.sha瓜與野Y頭
5.杏花溪之戀
6.訪英台
7.郊道
8.山歌戀
9.採紅菱
10.小放牛
11.山南山北走一回
12.月下對口

 福建省長龍影視からの『黄金九歳』シリーズの第1集でも最初の12曲にこれらを持ってきていますが、画像的には背が高くなっていますから、9歳でも遅くなってからの画像でしょう。また、声の感じでは高音はまだボーイ・ソプラノ的な調子ですが、ときどき柔らかめの声になっていることがありますから、そろそろ大人の声に変わりかかっていたのでしょう。ですので、録音は1991年に入ってからでしょう。画像もそのころだと思いますが、マレーシア・シンガポールから帰ってからかもしれません。
 これらの曲ですが、舞台での曲という感じのものが多いですから、画像+音でセットなのでしょう。ただ、どれだけ上手く曲をこなしているかがやはり決め手でしょう。そうしますと、曲時代も調子がいい「採紅菱」あたりはやはり出来はよさそうです。「月下對口」もだいぶ歌いやすそうに感じられます。また、「sha瓜與野Y頭」はいちばん柔らかい感じの声に近づいています。

『黄梅調專輯』 華聲HS-201 Tape(泰)


A1.戯鳳           A2.扮皇帝
A3.訪英台          A4.遠山含笑
A5.山歌戀          A6.訪英台(卞拉OK)
A7.戯鳳(卞拉OK)

B1.sha瓜與野Y頭       B2.採紅菱
B3.月下對口         B4.杏花溪之戀
B5.小放牛          B6.月下對口(卞拉OK)
B7.sha瓜與野Y頭(卞拉OK)

            これがどうやらタイでの最初のアルバムになるようです。『黄梅調專輯』は12曲録られ
           たようですが、ここには実質10曲しかありません。ただ、省かれた「山南山北走一回」は
           他のアルバムで重用されていますから、もう1つの華語專輯との兼ね合いで省かれただけ
           のようです。
 発売時期はわかりませんが、小鳳鳳や小萍萍もリリースされていますから、おそくとも1991年には卓依[女亭]はタイに登場していたろうと思われます。

『媽媽在那裡』 光輝No:18 Video Tape(台灣)
"最新福建專輯"『媽媽在那里』 皇星KSE91-913(大馬)



1(A1).媽媽在那裡(媽媽在那里)
2(B1).鐵路邊
3(B4).晩頭仔水蛙
4(A3).田庄兄哥(田庄兄弟)
5(A2).内山姑娘
6(A4).吃頭路的人
7(B6).[无王]親某親老婆爬車lin5
8(B2).阿媽的話
9(A6).台東人
10(B5).阿[父巴]的話
11(A5).台北迎城隍
12(B3).墓仔埔也敢去

 まだまだ"お子ども"時代の卓依[女亭]です。「十八姑娘一朶花」などの録画より若干後に録られているかもしれませんが、まだまだ"小"です。
 画像は「媽媽在那裡」だけがスタジオ以外の映像も混ぜてもいますが、他は同じスタジオでの録画です。
 さて、"小"ですから動きが飛び回っている方が面白いのですが、可愛らしいのは「晩頭仔水蛙」でしょうか。ここでは蛙の鳴き声も元気です。「媽媽在那裡」以外は歌詞の内容からして可愛らしい作りにしても合うので、そういった可愛らしい時代の卓依[女亭]のアルバムでしょうね。
 最後の「墓仔埔也敢去」は橋幸夫の「恋をするなら」の改変ですが、台灣歌謡に与えた橋幸夫の曲の影響は小さくなかったろうと思います。
 なお、曲のタイトルですが、「媽媽在那裡」と「媽媽在那里」は漢字の違いだけですが、「田庄兄哥」はマレーシア盤に刷られている「田庄兄弟」が正しく、台灣盤は誤植ということになります。

小鳳鳳・卓依[女亭] 『黄梅調經典』 皇星KSE94-788


A1.江南好(小鳳鳳)    A2.訪英台(卓依[女亭])  A3.天賜良縁(小鳳鳳)
A4.郊道(卓依[女亭])   A5.遠山含笑(小鳳鳳)   A6.十八相送(小鳳鳳)

B1.扮皇帝(卓依[女亭])  B2.天女散花(小鳳鳳)   B3.杏花溪之戀(卓依[女亭])
B4.小放牛(卓依[女亭])  B5.明月常相憶(小鳳鳳)  B6.戯鳳(卓依[女亭])

 小鳳鳳と卓依[女亭]の黄梅調を6曲ずつ集めたものですが、卓依[女亭]のものは皇星KSE92-736の『黄梅調専輯』に収められていたものです。小鳳鳳もマレーシア盤の黄梅調もあったのだろうと思いますが、それは私の場合はタイ盤でしか見ていませんので皇星のアルバムがあったとしても番号などはわかりません。
 録音は卓依[女亭]は9歳でしょうが、小鳳鳳にしても12歳以前のものだろうと思います。

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