このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

台湾の鉄道写真

 台湾の鉄道で乗っているのは基隆〜新竹・岡山〜高雄という区間と、捷運の一部区間だけです。ですので、ここで紹介する写真はそんなに多くありません。


鶯歌付近を通過する試運転列車
 台鉄を代表する列車は「自強」号で、縦貫線を走る「自強」号には機関車牽引のものと電車の2種類があります。
 さて、ここにあるのは電車の方なのですが、試運転列車なので2両編成で走っています。実は電車といっても電動車は先頭と最後尾の2両だけなのでこの2両だけでも走れるわけですが、動力集中式でこの2両に力を集中させていますので、この2両には客室がありません。いってみれば前後に機関車がついているようなものですが、台湾の鉄道では機関車牽引の列車が中心でしたから、このようなスタイルの電車を発注することに抵抗はなかったでしょう。むしろ、日本のように動力を分散する鉄道の方が世界的には少数派になるでしょうね。

桃園駅にて
 客車の先頭に「復興」号用のものがついていますが、これは各駅停車のようです。台北付近では電車がだいぶ増えていますから、各駅停車の客車列車は少なくなっていますが、機関車が列車を牽引するというのは台湾では珍しい光景ではありません。
 ただ、この列車はなぜか電気機関車とディーゼル機関車の重連になっています。編成を見る限りでは先頭のE317号機だけで充分に牽ける編成に思えます。ですので、2両目の機関車は回送のために付いているのだろうと思いますが、重連の列車を見たのはこの時限りです。

鶯歌駅構内にて
 かつては日本の駅でも、貨物入換機と称する小型の機関車が使われていました。『世界の鉄道’70』ではそんな機関車もいろいろと紹介されていましたが、東京付近では目白と巣鴨で私はよく見かけていました。もちろん、他の駅でも配置されていたところは少なくありません。
 それらは貨物の輸送形態が変わると姿を消していきましたが、台湾では少なからず入換機が活躍しています。
 縦貫線の鶯歌駅は小さな駅ですが、陶器の積み込みと石炭の積み込みがあるためか、入換機が2両配置されています。そのうち、日本でもよく見かけたタイプのものが、この入換機でした。

鶯歌駅構内にて
 こちらがもう1両の鶯歌駅の入換機ですが、上のものよりもやや大型のようです。ただ、こちらの機で面白いのは、車体の前後にコンクリート製の枕木を死重として何本か積んでいることでしょう。これによって軸重が重くなりますから粘着力が増し、その分重い貨物でも引き出せるというわけです。
 そういった工夫をしてあるということは、荷があるときの鶯歌駅ではそれだけの余分な力が必要とされるからなのでしょうが、私が見たときには牽いていた貨車に荷はありませんでした。しかし、これに背後の製品が積まれたなら、たしかにちょっと重そうな貨車にはなりそうですね。

続く 予定です

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