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関西私鉄巡り2010夏

2010.9.13 UPDATE

まだまだ昭和の電車が現役の私鉄王国、関西。
3日間かけて魅力的な私鉄電車を撮ることにした。
さてどんな旅になるやら・・・

撮影:2010年9月4日〜6日
機材:OLYMPUS E-410 14-42mm 40-150mm



第1日目 2010-9-4
東京駅八重洲口21:40発の深夜高速バスは定刻(7:15)より50分早い6:25に大日駅へ到着。
まずは京阪電鉄の千林駅へ。
夏至から大分日が経っているため線路に伸びた家並みの影が引くのと、前パン側の正面が陰る合間はそう長くない。でも次々に電車がやって来るので中判銀塩とデジタルでいろいろ撮影できた。
1月に来た頃から一段と旧塗装が減った印象だ。

新塗装の6000系も多くなった。

旧塗装の7200系も撮れた。

2200系新塗装はどうも違和感がある。
旧塗装の2600系もやって来て銀塩で撮った。

この月初新塗装に統一された8000系。
特急運転60周年のサインが付いている。

今度は阪急電鉄今津線である。
今回の目的は原形3000系の撮影だ。
以前来たときにはデジタルだけの撮影で、再度訪問して銀塩で撮りたかった。
この日は運行4編成中1編成が3000系原形であった。
まずは小林駅で下車して銀塩で撮影。この5100系はその後で撮ったもの。

小林から西宮北口駅へ移動。
定番の松のポイントで50分かけて、この原形編成を銀塩とデジタルで撮影した。
暑さが厳しかったが松の日陰に入りいくらか楽であった。

せっかくなので後追いも撮っておく。

午後は神戸電鉄へ移動した。
僕は神戸電鉄に乗るのは初めてで、新開地を出るといきなり山間を登るのでビックリした。
RRE氏が掲示板へ張って下さった画像に刺激を受け北鈴蘭台駅で下車した。
この1100系の他、「ウルトラマン電車」3000系、新鋭の6000系が来た。

いきなり釣り掛けモーターの音が聞こえて電動貨車がやって来た。
誠に幸運なことであった。

神戸電鉄は次回ゆっくり訪問するとして、次は阪急電鉄神戸線崇禅寺駅へ。
既に16時を回り、斜めの光が床下を照らしていた。
特急9300系を撮影。

前パン5300系も何本か撮影した。
1時間弱の時間に残念ながら2300系は来なかった。
それにしても汗だくで、近所のスーパーで500mlの飲料を一気に飲み干す。

この後は夕暮れの阪神電鉄武庫川線を初訪問して往復乗車した。
この日はこれで終わりである。

第2日目 2010-9-5
夏の朝の光線を利用しようと月影氏ご推奨の南海電鉄萩ノ茶屋駅へ。
確かに南海本線を撮影するには好適な駅である。

片引き扉の7000系が来た。
1963年〜1968年の製造というから相当長生きである。結構な輛数が現役なのが嬉しい。
朝8時台であるが前パン側の正面が陰ってきた。次回は夏至に近い頃に来ようと思う。

こちらは両開き扉の7100系。側窓も変わりグッとモダンになる。

次は天下茶屋駅へ移り高野線の電車を撮る。
古豪6000系は全車現役というから嬉しい。

高野線8200系。
高野線全通80周年記念サイン付き。

続いて近鉄南大阪線へ。
狭軌のこの路線、乗車した経験は1981年、橿原神宮前〜当麻寺間だけなので初訪問も同然。
今回の目的は引退が近い特急車16000系の撮影だ。
どこで撮影するか事前調査をしたが、午前中、順光で撮影できる区間が限られている。
いろいろ悩んだ末、藤井寺駅〜高鷲間に目をつけた。

訪ねてみれば沿線は住宅地であるが、すっきりした直線の背後は緑の多い邸宅が並び好印象。
下車してすぐにお目当ての16000系が下って来て銀塩でバッチリ撮影できた。
しかし、さくらライナーを含め他の特急車が来る際には何故か雲が出て残念だった。
約2時間立っていたが非常に暑かった。
6020系を先頭にした6連。

出場間際と思われる6200系のトップナンバー編成。

6400系前パン車。
パンタがすっきり抜けて撮れた。

シリーズ21系列の6820系6821号車。

2010年5月から運転を開始した新型16600系もやって来た。

午後は大阪線三本松駅へ。
拙掲示板にtakehopeさんが寄せて下さった築堤の画像に刺激を受けてである。
しかしこの日は大気が不安定で、、天気予報では午後から雷雨に注意とのことであった。
橿原神宮前から大和八木へ向かっているとき、既に奈良県方面の山並みはからは怪しい積乱雲が立ち上っていた。しかし初志貫徹、ともかく三本松駅へ向かった。

駅を下車するとまだ雨は大丈夫そうだ。しかしどんより曇って蒸し暑い。
目指す鉄橋は駅から徒歩20分だそうだ。降りそうになれば走って戻ればよい。そう思って歩き出す。
ようやく撮影地点に着いた。曇天が恨めしい。

まずは特急2本をデジカメで撮影。まだ天気は大丈夫だ。
次の2本は銀塩モノクロで撮影した。
更に撮ろうとしていると段々雲が厚くなりゴロゴロと雷鳴。
・・・いかん!オシマイ!

雷が大の苦手の僕は駅を目指して一目散に走り出す。カメラバッグが重い!大汗をかく。
また雷鳴が聞こえた。集落を小走りしている時、銀箱を持っている人とすれ違った。会釈をしたが、こんな中撮影に向かうのだろうか?
ようやく駅に着いた。鶴橋までの切符を買ってホームで休む間もなく大粒の雨が降り出し、すぐに土砂降りになった。向かいの山の裏に稲妻が落ちた。

こんな土砂降りであった。

撮影を切り上げて正解だった。

山を下れば雷雨が嘘の様に晴れていた。
時間が出来たので恩智駅で少々撮影することにした。
待つ程なく22000系がやって来た。
しかしこれを撮り終えると空が曇ってしまった・・・。

曇天になったので俊徳道駅で上りを撮ることにした。
僕はこの構図が好きで、ここを走る12200系はデジタルでしか撮っていないので銀塩で撮影した。
運よく12200系が続いて来たのでデジタルでも撮った。
時計が17時に近くなったので撮影を終了した。

ありがたいことに夕方はAZMさん、C6128さん、我太呂さん、takehopeさん(ABC順)が歓迎会を開いて下さった。
野田駅高架下の居酒屋での楽しいひと時であった。

第3日目 2010-9-6
最終日、撮影できるのは午前中だけである。
思案の結果、いろいろ動き回らず阪神を集中的に撮ることにした。
お目当ては引退が噂されているジェットカーで唯一の前パン車5314をつなげた5143Fである。
ところが、阪神野田駅から下り電車に乗り阪神尼崎を通り掛ると車庫の中に件の編成がいるではないか!残念!
ただし、出庫側の位置におり、パンタを上げている。
でも動くのか入庫したばかりなのか全く分からない。

そのことをAZM氏にメールすると、「阪神尼崎駅9:40始発の上り普通電車があるから、もしかしたらその運用に入るかもしれない」とのこと。僕は前回AZM氏からメールで前パンの情報をいただき助かった経験があるので今回も期待をした。
という訳で、9時40分までは時間があるので出屋敷駅で撮影をした。
六甲方面の山並みを背景にジェットカーがやって来る好い場所だ。

僕はこの5000系が大好きである。
深みのあるブルーが好い。

8000系、この塗装はいつまで残るのであろうか?
このほか残り2本となった2200系も走っていた。まだ銀塩で撮っていないので押さえておいた。

こちらは新塗装の8000系。

正面裾のカットが印象的な9300系。
9時30分に近くなったので阪神尼崎へ戻ることにした。果たして・・・。

おおっ!
阪神尼崎駅に着くと、並んだ電車の向こう、海側の側線に前パン編成がいるのが見えた。そしてすぐに神戸方の引上線へ動き出すではないか!
引上線へ入る間もなく上りホームへのポイントが開かれ、来た!!

僕は急行で阪神野田駅へ先回りし、5143Fの上りを銀塩で撮影。
梅田側のホーム端へ移動し後追いでこの画像を撮った。        

梅田駅10:06発の折り返しを待ち銀塩で撮影。
参考にこの画像は前回の訪問時に撮影したもの。
この時は2時間待っても前パン5314は現れず、あきらめ掛けていた時にAZM氏からメールが入り、もう少し待てば来るとのこと。その通り前パンはやって来た。

阪神野田駅から急行に乗って先回り。
関西の皆さんは香枦園駅のカーブで撮られるので降りてみた。
順光ではないが何とか撮れそうである。
待つことしばし、前パン5314を先頭にカーブを走ってきた。
もうこの電車を撮ることはないであろう。

香枦園駅の下り側もすっきりした高架区間だ。
5500系。
そろそろ昼に近くなり、正面が陰りだしたので撮影を終了した。

手元にはもうすぐ通用期間の切れる青春18切符が1回分ある。
そこで大阪から東京へ、新快速と普通列車を乗り継いで帰ることにした。
大阪駅13:00発の新快速を振り出しに7本の電車を乗り継いで、東京の地元駅に着いたのは21時台であった。
初秋の車窓風景を十二分に楽しんだ。

おわり




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