このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください





品鶴線蛇窪信号所界隈

Alte E-Lok in JNR Hinkaku-linie

品鶴線は東海道本線東京口のバイパス貨物線です。
今でこそ横須賀線、湘南新宿ライナーが走り、一般に認知されるようになりましたが、一昔前までは極めて地味な線区
でした。
今回ここでは蛇窪(へびくぼ)信号所界隈の情景をご覧いただきます。
蛇窪信号所は東急大井町線下神明駅のすぐ脇、神奈川方面から上ってきた横須賀線が品川へ、湘南新宿ライナーが
渋谷方面へ分岐するところにあり、信号所とはいっても無人でポイントがあるだけです。
僕はこの近辺で育ち、小学生時代は毎日貨物列車を眺めていました。
折りしも1960年代から70年代の高度経済成長期、まだ武蔵野貨物線が開業していなかったので、それこそ長大な貨物
列車が5分間隔でやって来ました。
当時の電気機関車は多種多様で、EF10、EF11、EF12、EF13、EF15、EF60、EF58、EF65、EF66そしてEH10という顔ぶ
れでした。
その後武蔵野貨物線が開業し、品鶴線を走る貨物列車は激減してしまいましたが、ここでご紹介する写真を撮った
1970年代後半も旧型電気機関車が元気に活躍をしていたものです。
撮影1976年12月、1977年3月。  
 
 

EF10もまだ現役でした
この頃僕は「EF10が引退する」と聞き、暇をみてはカメラを持って線路際に立ちました。
ここを走っていたのは東京機関区のEF10で、デッキのステップに白い警戒色が塗ってあるのが特色でした。
小学生時代によく見た初期の角型や、丸っこいEF10は既に見られませんでした。 

学徒動員で作られたEF13もよく見かけました
戦後車体が乗せ換えられたとはいえ、EF13の仕上がりは荒々しく、いかにも「戦時中に作られた機関車」といった感じでした。
夏になると側面の窓が開けられ、機械室の中で白熱電球が灯っていたのが印象に残っています。 

スタイルは古風でも意外に新しいEF15
EF15も各タイプを見かけました。
やはり後期のEF15が「新しい雰囲気」を漂わせていました。
切り抜き文字の番号、正面の通風口、Hゴムの窓、仕上がりも抜群に見えました。

ポイントを通過するEF13
背後のガードは東急大井町線(この頃は田園都市線)です。
折りしもEF13が蛇窪信号所のポイントを渡って渋谷・新宿方面へ行くところです。
今思うと、よくここで撮影できたものだと感じます。
今ここで撮影すれば、たちまち列車が緊急停止でしょう。(^^;
まだまだ寛容な時代でありました。

大井工場の試運転電車
近くの大井工場で整備を終えた電車が品鶴線で毎日試運転をしていました。
この日は事業用車クモヤ22の後ろに103系2輛、115系3輛でした。
今は地下道だけになった杜松踏切で撮ったもので、後ろは今の西大井駅あたりです




HOME




このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください