このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください





箱根登山鉄道 出山信号所

箱根登山鐵道 出山折返式號誌所
Hakone Bergbahn Deyama-Signalstelle



1976年8月、僕は高校の友人達と2泊3日で箱根登山鉄道の資料収集と撮影に行きました。
東京在住の高校生が3日間もかけて箱根登山鉄道に行くというのは、今にして思えば気が長
く、また贅沢な話ですね。
初日は入生田の検車区見学をし、2日目はここでご紹介する出山信号所を訪ねることにしまし
た。
箱根登山鉄道にはご存知のように3箇所のスイッチバックがあります。スイッチバックのうち、
大平台駅と上大平台信号所の2箇所は容易に訪問が可能ですが、絶景の出山信号所だけは
訪ねる方法が難しいようです。国土地理院の地図で調べても信号所は接道していないので
す。しかし、線路を歩くわけにも行かないので箱根登山鉄道本社へ出山信号所の見学を申し
込みました。
その結果、見学が承認されて念願の訪問と相成りました。
湯元の車掌区で腕章をお借りし、出山信号所に電車が到着すると運転台から下車させて頂き
ました。
さっそく僕達は構内で線路の長さや建物の配置を調べました。
調査が終われば撮影です。僕達は思い思いの場所で電車を待ちました。

機材:Nikomat FTN 、50mmF1.4、135mmF2.8


ワーレントラス橋を見下ろす
 
 

信号所の車窓から望まれるこの展望は実に有名です。
鉄橋を渡る電車の音が周囲の山にこだまして聞こえます。
 
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望遠レンズで撮ると
 


135mmのレンズで撮ると谷底の深さを誇張できます。
唄の通り「万丈の山、千尋の谷」の雰囲気になります。 
 
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出山信号所に強羅行き進入
 


スイッチバックの行き止まりで電車を待っていると、
モーターの低音を響かせて強羅行きが入ってきました。
背後の勾配は80‰! 
 
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箱根湯本行きが進入 
 


強羅行きに一歩遅れて箱根湯本行きが坂を下ってきました。
先頭は111号車。縦棒三本ナンバーが妙な味を出しています。 
 
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