このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
名鉄揖斐線は小柄な電車達が活躍をする電車ファンにとって実に楽しい路線である。 黒野駅は現在終点であるが、その先の揖斐行きの電車と枝線である谷汲線が出ていたことは記憶に新しい。 構内を眺めれば構内踏切や小型の木造電車庫があり、赤い小型車などが休憩をしている情景が見られ、模型のレイ アウトさながらであった。 ここでは1990年1月当時の黒野駅を中心としたスナップ写真をご紹介する。 モ750型は1928年にデセホ750型として日本車輛で製造された電車。 登場当時は車体中央にパンタグラフを載せ、その前後にポールを備えていた。 瀬戸線廃止後は揖斐・谷汲線に集結されて活躍してきが、両線の廃止を機に引退をした。 パンタグラフ1基化、ヘッドライトの位置変更、一部車輛の片側運転台化、窓のアルミサッシュ化などを除いて、車体外 観は登場時とそれほど大きな変更は見られなく、最期まで美しく整備されていた。 モ510型は美濃電気軌道(現美濃町線)が1926年に製造した車輛。5枚窓半円形の前面と丸窓で有名な電車である。 1967年に揖斐線・岐阜市内線直通急行運転用に大改造(制御装置HL化・4個モータ化・乗降用昇降ステップ取付・クロ スシート化他)を受けている。 1988年に鉄道友の会より「エバーグリーン賞」を授与され、市内線直通運転開始当時の赤と白の2色に変更された。 現在でも活躍を続ける貴重な電車であるが、乗り心地を誇ったブリル台車の乗心地を今なお体感できる点でも貴重 だ。 モ880型は600V線近代化用として1980年に投入された軽快電車。 2両で1組の連接構造の複電圧車で、当時の最新デザインである大型ガラスの正面にステンレスの飾り帯をあしらい支 線に新風を吹込んだ。 登場時は非冷房であったが、現在は全車冷房改造が施されている。 現在は、美濃町線で活躍中。 谷汲線の終点谷汲駅付近を行くモ751。 線路は杉木立に囲まれローカル色満点であった。 この奥に「結城」という廃駅(停留所)があった。 降りる人も少なく、ひっそりとした佇まいの谷汲駅。 かつては華厳寺、横蔵寺といった参拝客が多く利用したであろうが、ご覧の通りであった。 政田〜下方間に掛かる根尾川鉄橋。 冬の川風に吹かれて待っているとモ750型の単行がやって来た。 |
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