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福井鉄道 1987年当時の車輛から 

福井鐵道的車輛 1987年
Hukui-bahn 1987


福井鉄道福武線は福井県福井市と武生市を結ぶインターアーバン私鉄である。
路線は武生新〜田原町間20.9kmと市役所前〜福井駅前0.5kmの計21.4kmから構成される。
かつて福井鉄道は福武線の他に鯖浦線、南越線を有していたが、モータリゼーションの波で徐々に路線縮小され、現
在は福武線だけとなっている。
福井鉄道はJR北陸線と平行・競合する路線であるため、古くからロマンスカー導入による急行・準急の運転を開始して
おり、一方では福井方3.3kmには併用軌道区間があるなど、ある種スイスの私鉄のような雰囲気をもつ興味深い私鉄
である。
ここでは1987年11月に撮影したスナップより数点ご紹介する。


武生新駅に顔を揃えた急行と普通電車 
 
左の急行電車に活躍するモハ200型は1960年から1962年にかけて3編成計6輛が日本車両で製造された。
クロスシートの車体は2車体連接構造、駆動方式はWNという仕様からも当時の意気込みが感じられる。
右のモハ140型も3編成計6輛あり、長野電鉄、名古屋鉄道、鯖浦電気鉄道からの前歴を持つ電車が改造を経てまとま
ったグループである。

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モハ10型 11 
 
福武電気鉄道フハ1として1925年日本車輛で製造された電車。
1948年の福井地震で車体を全焼し半鋼製車体を新造されている。
この撮影時にはかなり荒廃が進んでおり休車状態であった。
西武生駅構内にて。

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静岡鉄道からやってきたモハ300型
 
モハ300型は静岡鉄道より1985年から1987年にかけて3編成6輛が譲渡されたもの。
入線後セミクロスシート化、排障器取付、冷房化改造等が行なわれ現在に至る。
市役所前電停附近にて。

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田原町に停車中のモハ140型
 
福井方の終点、田原町駅。
側線が撤去されておりホーム1本、線路1本の侘しい佇まいである。

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珍妙な連接電車モハ160型(161+162)
 
この電車は1933年日本車輛で軌道線用として製造された小型車デハ20型が種車。
1968年に自社工場で2輛を連接改造し ご覧のような姿となった。非パンタの161-2は福井地震の際に被災し、復旧時2
段窓化されている。
武生新駅にて。
 

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