このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください






関西私鉄早回り 2013春

2013.4.7 UPDATE

 まだまだ昭和の電車が幅を利かせる関西。
 その関西で暑くなる前に阪堺線の旧型電車を撮りたい、阪神青胴車に再会したい、ついでに京阪のテレビカーの見
納めもしたい、そのような思いが募ってきたので3月の下旬に関西へ向かうことにしました。
 計画では、東京からの往路は使い慣れた夜行高速バスを利用し、復路は手元にある青春18きっぷで車窓を楽しもう
と決めました。しかし肝心の撮影行程は天候が不順なこともあり決め兼ねているうちに出発当日を迎えてしまいまし
た。
 大まかには初日は嵐電、京阪、阪堺電車の順で回り、二日目は天候次第という程度の気持ちで出掛けました。
 さてどうなることやら。


 注:この頁では現地で感じたことを中心に記載し、車輛や訪問地の説明は割愛いたします。ご興味のある方はネット
検索等によりお調べください。

 撮影:2013年3月23日〜25日
 機材:PENTAX K-30、35mmF2.4 、50mmF1.8
     (★はコンパクト Fuji F-50fd)


いざ関西へ!
東京駅八重洲口22:00発の近鉄バス「フライングスニーカー号」(あべの橋駅行)に乗り込みました。
運賃は早割りで3,900円。座席は4列ですが、この値段では贅沢はいえません。
この日、車内は満席。
ベラベラ喋るアンちゃん、スマホの小説を友人に読み聞かせるネエちゃんなどでうるさかったですが、
消灯後には皆静かになりました。
海老名サービスエリアにて。

京都八条口着
定刻より少し早めの5:47着。
睡眠は1時間程度ウトウトしただけでした。
天気予報は曇天でしたが、空を見上げれば晴れていました。

下車の際、運転手さんから京都市営地下鉄・嵐電一日パスの割引券を貰い
左手のホテルのフロントでパスを購入しました。半額の500円は安いです。

太秦広隆寺の併用軌道
地下鉄で京都〜烏丸御池〜太秦天神川と至り、嵐電に乗換え太秦広隆寺駅へは6:58頃着きました。
まだ自動車が少ない道路を単行がやって来ました。
清々しい朝でした。

広隆寺を少し参拝
折角なのでお寺をお参りました。
朝が早いので本堂の扉は閉まっていました。

御室仁和寺駅
太秦広隆寺で撮影後、急に御室仁和寺の駅が見たくなり乗車しました。
帷子ノ辻で乗換え、御室仁和寺駅には7:37に着きました。
途中の揺ら揺らと走る風情は心地よいものでした。

612
新塗装の612が来ました。
紫色の新塗装、いまひとつ馴染めません。
ホームの壁に仁和寺二王門の写真パネルが張り出してあり、不意に見たくなりました。
その門は駅から見えるところにありました。

仁和寺の二王門
実に堂々とした門です。
朝のため誰も写り込まないのが幸いです。
でも油断すると人や自動車が横切るので手際よく撮影しました。

門から境内を眺める
奥に中門、更に背後の山々が望めます。
計算されたような眺めです。

中門
誰もいない境内の玉砂利をザクザク歩いて進みました。

金堂へ
奥が金堂です。
参道の両側は桜で、特に左手のは御室桜という名所のようです。
誰もいないので気分爽快!

金堂
金堂〜です。
冗談は兎も角、国宝であります。

宇多野
御室仁和寺から一駅乗車し、宇多野8:22。
緑に囲まれた停留所で再び江ノ電色631を撮りました。
これ1枚を撮り再び乗車。

再び太秦広隆寺
だいぶ日が昇ってきたので再び広隆寺の門をバックに撮影をしました。
好い色の2連が来ました。
雨が降れば蚊が湧く。日が昇れば車が湧く。
仕方ありませんが、自動車は目障りです。

新塗装の2連も
自動車が入らず撮影できました。
新塗装も押さえておかねばとの気持ちで撮影しました。
まだ撮りたい気持ちがありましたが嵐電の撮影はこれで終わりにしました。

三条の橋の上
太秦広隆寺〜太秦天神川、そして地下鉄で三条着9:28.
鴨川の流れは春の風情でした。
これから京阪へ行く前に朝食としました。

モーニング
プロントでモーニングセット、380円也。
先程から陣痛気味でしたので食事が運ばれてくる前に急いで済ませました。
ほっと一安心して時計を見ると余裕がなく、急いでトーストを頬張りました。

大和田・・・おお嫌だ!
京阪旧3000系は3月で引退するので、この機会に撮る予定でした。
この日の営業運行は中ノ島11:01発出町柳行の一本だけ。
天気予報どおり曇天であれば逆光にならず撮影できます。
しかし晴れていると正面から日が当たる場所は大和田、西三荘くらいしか思い浮かびません。
三条9:57発で枚方市、萱島乗換えで大和田駅を見ればホーム端部は大変な人!
こりゃ堪らん・・・パス!


結局、西三荘で下車
そこで西三荘で下車しました。10:53着。
ここでも相当数の先客がいました。

ここまでの車中、我太呂さんとメールのやり取りをし、旧3000系の撮影後京橋で合流することにしました。
僕が西三荘に着く頃、我太呂さんは既に京橋へお着きの様子でした。

まだまだ晴れています
11:05頃6000系も来ました。
まだ晴れていました。旧3000系通過まであと10分程度!
しかし

ん?

電車が来ない! どないしたん?

そのうちに構内放送で「先程寝屋川市〜萱島間で架線が停電し、このため電車の運行を停止しています」。

その後の放送も同じ繰り返しで、そのうちに1時間が経過しました。
我太呂さんは延々京橋で待ってくださっており、駅を離れて京橋へ行こうかとも考えました。
駅の放送では振替輸送実施の内容が流されていましたが、
どうも共通の放送文の様です。この駅では振替輸送の線へ辿り着けないのですから。

到着したときは順光だったのに日の向きがどんどん変わっていきました。

12:36 ようやく
そのうちに突然「間もなく運転が再開されます」と放送がありました。
急に断水が復旧したように12:36通過の6001を皮切りに次々と電車がやって来ました。
1時間20分以上の不通でした。

ホイ来た!
幸か不幸か、薄く雲が掛かった時に旧3000系がやって来ました!
被らずに撮れました!
2階建中間車を外した7連はこのとおりスッキリした編成美でした。

これが見納め
これを撮り終え、我太呂さんの待つ京橋へ向かいました。

滅多にもらえない記念品
停電の原因は、架線柱にあった烏の巣から金属製の衣類用ハンガーが落ちて短絡したとのことです。
延着証明書を京橋の改札で配っていました。

昼食は天王寺で
ようやくJRの京橋駅で笑顔の我太呂さんとお会いできました。
1時間以上待ってくださっていた訳で、常人ではできないことです。
何でも見納めのグランシャトーという名物ビルがあり、それを絡めて京阪旧3000系を撮られた由。
なお、そのビルのCMソングは大阪のおじさんなら誰でも知っているそうです。

環状線で天王寺13:20着。
すぐに食べられる昼食とのことで我太呂さんお勧めのカレーハウス スパイシーに入りました。
品書きの中から東京では見掛けない「イカ唐揚げカレー」を注文しました。
じっくり煮込んだ美味しいカレーでした。
我太呂さん 、ご馳走様でした。

住吉鳥居前で撮影
阪堺電車の天王寺駅前電停で600円の一日乗車券を購入しました。
さっそく阪堺電車に乗車し、住吉鳥居前14:27着。
まだ電車に陽が当たっているうちに撮影することにしました。
ここは住吉大社の緑を背後に撮影できる好い場所です。

雲形塗装166号
阪堺電車といえばダークグリーンと並んでこの塗装を思い出します。
今見ても好い図柄だと思いました。

都電風カラー502号
阪堺電車のこの塗装は初めて見ました。
何ともいえない不思議な色でした。

住吉大社参詣
住吉大社を目の前に素通りするのは勿体ないので住吉大社をお参りすることにしました。
我太呂さんは快く応じてくださいました。
奥へ進めば第一本宮では結婚式の最中でした。
和服の女性も佇んで好い情景でした。

反橋
つま先で上り、かかとで下る経験をしました。
水面に朱色が映えていました。

車齢82年!
住吉鳥居前から乗った電車はこの170号で、途中のあびこ道止まりでした。
車内の銘板を見れば昭和6年の製造ですので車齢82年を迎えています。
普段の電車として現役なのですから大変なことです。
撮影後、後続の浜寺駅前行に乗りました。

浜寺駅前
14:59、終点の浜寺駅前着。
僕は浜寺駅前まで乗車するのは初めてでした。
電停の数が多いので距離以上に長大な感じがしました。
ここは木造平屋の駅本屋が残り昭和の風情でした。

南海 浜寺公園駅
この建築を一度見たいと思っていました。
阪堺電車を降りれば薄い西日の中にそれは建っていました。
将来南海の線路が高架化されると移築保存されるそうです。

AZMさん登場す
まだ駅として現役のうちに訪ねられて嬉しかったです。
撮影している時、この玄関からAZMさんが出て来られました。
AZMさんもお忙しい中、お越しくださいました。
ありがとうございます。

昭和の食堂ここにあり
南海と阪堺電車の間にあった風情ある食堂。
暖簾が白く清潔なのも結構です。

鉄橋を渡る
浜寺駅前15:26発に乗車しました。
後続が青の雲形電車でしたので石津で下車し、
以前takehopeさんのブログに紹介されていた鉄橋で撮影しました。
撮影後、石津15:54発。

再び あびこ道で下車
あびこ道まで来たら側線に折り返しの164が見えたので下車しました。
この塗装も好いです。
この後再び乗車。

住吉鳥居前でも再下車
まだ時間があるので住吉鳥居前で下車しました。
既に雲が広がっていましたが、晴天の様に建物の影が伸びず好都合でした。
何故か予感がし、この162号が来ました!

ハルカスを背後に
takehopeさんがあべのハルカスを背景に撮影されており、
3人の意見が一致し、それが狙える松虫に向かいました。16:56着。
数本撮影し、乗車、天王寺駅前17:14着。

今時103系低窓が見られるなんて
JR天王寺のホームへ行くとこんな情景に出くわしました。
17:28に乗車し、西九条乗換えで野田には17:44着。
今晩は野田で摂津の皆さんが歓迎会を開いてくださいます。

野田「さぬきや」にて
予約した野田の東横インへ行けば既にEF5861さんがロビーでお待ちでした。
更にtakehopeさん、RREさんもお見えになり、
我太呂さんが探してくださったJR高架下「さぬきや」で乾杯し宴会がスタートしました。

かんとだき
まず出てきたのはおでん。EF5861さん曰く「かんとだき」。
醤油が染みて何とも美味しかったです。
既に撮影談義で盛り上がっていました。

お刺身
見るからに美味しそうな刺身でした。
胃袋の中につるんと入ってしまいました。

大阪といえば串カツ
3皿出てきた内、少々珍しい皿です。
アルミ箔で包んだのはアスパラです。
熱いのをハグハグいただきました。
話は盛り上がり、ビールから焼酎、熱燗へ移行しました。

2時間ほどの宴会はあっという間にお開き。
今日は日曜日なのでこれにて解散となりました。
家族団欒の日曜の晩に皆さんありがとうございました。

ホテルへ戻りました
大阪に来たので、たこ焼きを買いました。
ジャンボという店なので池上線石川台にもありますが、気にしない気にしない!

翌3月25日は
6時起床、7時朝食。
外は完璧な曇天でした。
僕はまだこの日の予定を決めかねていました。
徐々に雲が切れるとの天気予報でしたので、久しぶりに阪神の青胴車に会うことにしました。
その前に時間稼ぎのため西宮神社へ行くことにしました。
阪神野田駅で8249を撮影。
これから乗務する運転士さんが近くにいたので西宮神社への行き方を訪ねると、
丁寧に教えてくださいました。
暫くすると再び僕のところへ歩み寄り最寄の階段、改札口など詳細をご説明くださいました。
その物腰の柔らかいこと。
阪神の接客姿勢に感動しました。
8:24乗車。

西宮神社
松の緑が深い西宮神社に着きました。
交通新聞社新書「鉄道が変えた社寺参詣」(平山昇氏著)を読んでこの神社を訪ねようと思いました。
月曜日の朝なので境内はこのとおり。

拝殿
朱塗りの拝殿。
この奥に本殿があります。
9時になると一同直立不動で唱和をしていました。

香櫨園で青胴車
香櫨園駅は背後に六甲の山々が望まれる僕の好きな駅です。
西宮から乗車し、次の香櫨園には9:26着。
しかし六甲を望む方角には高層マンションの建設と思われるクレーン、アースドリルが
立っていたのはショックでした。
ここで青胴車を2本撮影しました。
画面に建設重機が入りましたが、トリミングで削り落としました。

センバツマーク付
ガラスの中に張ってあるのでイマイチですが、
この時期ならではの光景です。

今津へ移動
香櫨園を出て今津10:13着。
後続は青胴車でしたので急いで下りホームへ行き撮影。
この後、阪急今津線乗場へ。
今津10:27発で西宮北口、塚口と乗換え稲野へ向かいました。

阪急伊丹線 稲野にて
稲野10:48着。
行先板付の3000系が動いているかと訪ねましたが
3本共更新顔でした。
11:18の電車で塚口乗換で園田へ。

阪急神戸線 園田で今回の撮り納め
園田11:26着。
まだ30分ほど時間があるので梅田行電車の撮影をしました。
だいぶ雲が薄くなってきました。
さくらのヘッドマーク付の撮影は初めてでしたので嬉しかったです。

7008を撮って終了!
大阪駅13時の新快速に乗るので、昼食や買物時間を考えこの7008を撮って終了しました。
我太呂さんからのメールによれば、何とこの電車の最後尾に我太呂さんがお乗りになっていたそうです。
園田12:06発、梅田12:15着。

昼食は何か大阪らしいものを
大阪らしい昼食をと考えましたが、ゆっくり店を探す時間がありませんでした。
以前入った「うめや」へ行ってみました。
「うめや」はすぐに食事が出てくる店で、昼はワンコインの品がいろいろとあります。
品書きに「とんぺいプレート」(500円)というのがあり「ミニカレーうどん」(200円)と併せ注文しました。
あまりに急いで食べたので正直なところ味はよく覚えていませんが美味しかったことは確かです。
このあと店を出て梅田阪急百貨店へ行き、地下で土産にお菓子を買いました。

青春18きっぷで一路東京へ!
大阪13:00発の新快速は乗車の長い列ができていましたが運よく山側窓側に席を得ました。
米原14:30発に乗る頃には空が晴れていました。
やがて車窓から「古 戦 場 関 ヶ 原」の看板が見えてくるのを待ちシャッターを押しました。
このあと大垣乗換で15:11発。

蒲郡付近の車窓
蒲郡付近では三河湾が望まれます。
東海道線の車窓風景の中で僕が気に入っているひとつです。
豊橋16:42発、浜松17:20発、熱海19:56発と乗り換える度に席に恵まれ、
都内自宅の最寄駅には21時半過ぎに着きました。
東京は冷たい小雨でした。
駆け足でしたが楽しい旅行になりました。

−おわり−

ご笑覧ありがとうございました。
なお、今回の交通費、飲食費、宿泊費等の全合計は19,000円弱でした。(賽銭、土産代は別途)



HOME



このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください