このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

カンチャナブリ


個人的なタイの観光案内


タイ国内観光のサポートとしての私の視点からの観光情報の紹介です。



カンチャナブリの楽しみ方

☆日本軍鉄道建設隊が戦時中に作った泰緬鉄道
(上の写真は、JEATH戦争博物館横のクワイ川に面して立っている永瀬隆氏の像です)

 何と言っても筆頭にあげられるのは、ナムトック線(旧泰緬鉄道)でしょう。

 現在、当時の戦跡の観光地となっているのは、主に「クワイ川鉄橋」、「チョンカイの切り通し」、「アルヒル桟道橋」、「ヘルファイア・パス」、「スリー・パゴダ・パス」だと思います。関連の施設としては、JEATH戦争博物館、カンチャナブリ連合軍墓地、チョンカイ連合軍墓地、鉄道博物館、戦没者慰霊塔、戦争博物館、ヒンダー温泉などもあります。

 戦後にミャンマー国境に近いサンクラブリには大きなダムが作られ、水没した町や村がありますが、同時にこの地で死亡した日本兵400人余の墓も湖底に沈んだままとなっています。

 また、日本軍による戦争捕虜の労役による死亡率が最も高かったヘルファイア・パスは、現在、オーストリア政府が整備して管理し、一般公開しています。ここの切り通しの1つを俗にヘルファイア・パスと呼んでいるわけですが、その場所はオーストリアの戦時中の英雄が死後に遺骨を散布した場所としてオーストリアの「聖地」扱いになっています。

 しかし、日本の一般的なツアーでは、「クワイ川鉄橋」、「チョンカイの切り通し」、「アルヒル桟道橋」、そして、JEATH戦争博物館、カンチャナブリ連合軍墓地、戦没者慰霊塔、戦争博物館くらいが観光されているように見受けます。

 上の写真は、タイ国への恩返しとして多大な貢献を続けられている、元日本兵としてこの地と深く関わられた永瀬隆氏の銅像です。この地では、偉大な日本人として広く知られています。


☆カンチャナブリお土産は宝石アクセサリー

 カンチャナブリは宝石産出県でもあります。サファイアとブラックストーンの国内唯一の産出県ですが、隣国からの宝石なども豊富に出まわり、宝石付きのアクセサリーがカンチャナブリ名物となっています。
 県内の各観光地でもありますが、クワイ川鉄橋周辺が宝石付きアクセサリー店が沢山集中しています。宝石に対する鑑定眼を鍛えて、各店を覗いてまわるのも楽しいです。


☆水上ハウスでクワイ川を遊覧しながらディスコ&カラオケ

 タイ人の間では、職場旅行や団体旅行で水上ハウスを利用するのが定番となっています。

 団体で24時間借りきって、2艘連結でクワイ川を遊覧するのが一般的ですが、ときには6艘連結とか10艘連結で遊覧していることもあります。ここでディスコやカラオケを楽しみ、食事や寝泊まりもできるのです。深夜遅くまで赤々とミラーボールや目が眩むような照明をつけて、大音響でクワイ川を何回も上り下りしています。

 タイでは、このような遊びができるのはカンチャナブリだけですので、タイ76県全体からここへ集団で楽しみにやって来るのです。そして、これだけの楽しみに対してコストは最も安上がりなのが水上ハウスの特徴です。近くの駐車場や道路沿いには、大型バスが何台も駐車して、翌日のお客様の帰りを待ち続けているのがいつもの姿なのです。

 これに対して異質なのは、中国人と韓国人です。彼らは、団体でのカンチャナブリ観光では、一旦ホテルに宿泊した後、日が沈む頃から団体で3時間コースの水上ハウスを利用しにやって来ます。この場合の水上ハウスはレストラン&カラオケとなっています。中国人専用及び韓国人専用の水上ハウスの前の道路には、沢山の大型バスが駐車してお客様の帰りを待っています。このように水上ハウスでは、中国語カラオケ、韓国語カラオケ、そしてタイ語カラオケはありますが、それ以外の言語のカラオケはありません。この2ヶ国の利用が特に多いと言う事なのですが、プロモートの差なのでしょうか。

 ごく稀に、食事だけの水上ハウスがクワイ川に接する大きなホテルから出発することもありますが、このような利用は滅多にないようです。


☆ゾウのジャングルクルーズ&竹イカダ乗り

 カンチャナブリは、タイ国内で1番ジャングルが残されている県です。ゾウ牧場もかなりの数あります。日本や欧米からの旅行者は、ゾウに乗ってカンチャナブリの大自然を散策したり、竹イカダに乗って川遊びを楽しんでいる人も結構多いです。

 カンチャナブリは山岳地帯も多く、鍾乳洞や滝も沢山あります。山岳部の寺院では、鍾乳洞の中に本堂を作っているところも決して珍しくはありません。代表的な鍾乳洞や滝はエラワン国立公園の中にあり、いずれも県内随一と言って良いほど見事なものです。エラワンの7滝は、カンチャナブリの濃い自然の中を散策して周りますので、日本人には必見のものの1つだと私は思います。


☆カンチャナブリの大自然を見て周る

 バンコクの富裕層の人々にとっては、カンチャナブリは別荘を持つところであり、ドライブを楽しむところです。

 カンチャナブリには2つの巨大な人造湖がありますが、その湖畔にはお金持ちの別荘が沢山建てられています。また、それぞれの人造湖から流れるクワイ・ヤイ川、そしてクワイ・ノイ川の川岸には、プライベートに川岸を所有しているお金持ちの別荘があちこちに建てられています。

 2つの人造湖の湖畔では、プライベートの水上ハウスやモーターボートなどを所有している人も珍しくなく、クワイ川沿いの別荘の一部ではモーターボートなどを所有しています。

 カンチャナブリでは、毎週、金曜日の夜や土曜日の朝あたりから、別荘に向かう人々の自動車の通過が増え出し、日曜日の午後からはバンコクへ戻る自動車の通過が増え出すのがいつもの姿なのです。

 また、欧米の旅行者などではゲストハウス街でレンタルオートバイを借りて、ツーリングを楽しんでいる人々もいます。疲れたら、ヒンダー温泉で一休みもできます。

 至る所、景色はすばらしく、ドライブには最高のところがカンチャナブリなのです。特に、ミャンマー国境の街サンクラブリは、街全体が絵になる風光明媚なところなのです。


☆クメール遺跡の最西端の地

 カンチャナブリは、クメール遺跡の最西端の地でもあります。ナムトック線の駅「タキレン」から3km位の所にある「ムアンシン歴史公園」が当時の都の跡なのです。歴史に関心のある方は必見のところだと思います。


☆本当のタイの人々の生活の姿

 カンチャナブリは農業県で、宝石産出県というのが、もう1つの姿です。そして、タイで3番目に広い県ですが、人口は極めて少ない県です。農作物や果物類は大変安く、生活の大変しやすいところです。県都を離れると、田園風景が広がり、その向こうには山々が連なっています。のんびりとくつろぎたい方にとっては、最高のところだと思います。

 そして、朝の托鉢から始まり、日々の仏教に基づいた人々の生活の様子も観察でき、タイの人々の本当の生活の姿も見られるところです。




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