このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
とわいらいとぞーん powerd by いのこう 京成電鉄本線 千住大橋駅 ■ 怪しい列車接近表示器について 読みにくい書体ですいません。なんとなく気分がこんな感じなので…。 その「怪しい列車接近表示器」の存在に気が付いたのは、ずいぶん前の「鉄道ジャー ナル」を読んでいたときでした。「京成押上線の京成曳舟駅に、趣のある古い列車接近 表示器がある。しかも古いのにもかかわらず、通過列車と停車列車を区別して表示でき る。」と、その記事には書いてありました。 その記事には、そこまで書いていながら、その列車接近表示器の写真は載っていませ んでした。いのこうは、京成押上線の京成立石駅近くに住んでいるので、京成曳舟駅は 毎日のように通過するします。それで、ときどき思い出したようにホームを覗いてみた りしました。ときどき、それらしきものが見えたような気がしました。 ある日京成曳舟駅に電車が止まったとき、ふと外を見ると、作業員が新しい列車接近 表示器を取り付けていました。なんとなく興味はあったものの、結局実物を見ないまま 無くなってしまったなあ…、と少し後悔しました。 今年になって、病院を御成門から大塚の病院に代えたので、京成本線に乗ることが多 くなりました。ある日普通電車に乗っていて、千住大橋駅でスカイライナーの通過待ち をしているとき、ふと誘われるようにホームに降りてみました。 すると、そこに、京成曳舟駅で見たのとほぼ同じ形の列車接近表示器を見つけまし た。「すごい…。まだあったんだ…。」なんとなく感動しました。 次に病院に行く日に、早めに家を出て、カメラを抱えて千住大橋駅に降り立ちまし た。 京成電鉄が日暮里〜青砥間を開通させたのは1931年12月19日のことです。開 通当初からこの区間のほとんどがコンクリートスラブによる高架橋になっています。こ の列車接近表示器がいつ頃取り付けられたものかは分かりませんが、かなり古いもので あることは確かなようです。 それでは、その表示器をご紹介しましょう。 ■ 下り副本線(4番線) 下り線の4番線(副本線)の列車案内表示器です。本線のものと共通にしたためか、 副本線用なのに「通過電車です」の表示があります。 ■ 下り本線(3番線) 下り線の3番線(本線)のものです。こちらは「通過電車です」の表示が活用されて います。 通過電車が接近してきました。「ブブブブブー」というかすれたブザー音が鳴り、一 応「通過電車です 後へさがって下さい」という部分が光っています。 特急電車が通過していきました。 続いて普通電車が来ました。またブザーが鳴り、「町屋駅を出ました」という部分が 光っています。 普通電車が到着しました。後ろではエレベーターの設置工事が進んでいます。完成の 暁には、この列車接近表示器も引退するのでしょうか? ■ 上り本線(2番線) 上り本線(3番線)の列車接近表示器です。エレベーター設置工事の足場が迫ってい ます。 よく見ると、ホームの上屋は新しいですね。上屋を直すときにわざわざいったん外し てまた付け直したのかなあ…?物持ちの良い会社だなあ…? 3番線の列車接近表示器は電灯は切れているのか、列車が接近すると、ブザーは鳴る のですが、表示は光りませんでした。、 お客さんの少ない千住大橋駅で、20分ほど写真を撮りながら、列車接近表示器が光 ったりブザーを鳴らしたりするのを見ていました。周りのお客さんは、不審そうな目で こちらを見ていて、ちょっと恥ずかしかったです。 前述したとおり、エレベーターの設置工事が終われば、この表示器も新型に取り替え られてしまうのかもしれません。でも、その愛嬌のある雰囲気を残しておいてほしいと 思いました。 参考文献 民鉄経営の歴史と文化 東日本編 青木栄一 老川慶喜 野田正穂 編 古今書院 1992年刊
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