このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
パソコンでデジタルカメラから画像を取り込んだり、スキャナでフィルムやプリント写真の画像 を取り込んだりすることが、機器の価格が下がってきたこともあり、用意に行えるようになりまし た。しかし、思ったような色調が出ないという不満もあり、これを解決するために画像加工ソフト が販売されています。ここでは、Abobe Photoshop Elements(スキャナやデジカメに同梱されて いることが多い一般的な画像処理ソフト)を使って、実際にスキャナで読み込んだ写真を加工 するとどのようになるかお見せしたいと思います。 ■ まずは元ネタ画像 まずは元ネタのネガをお見せします。約25年前のネガ(木造家屋の2階に放置)をスキャナ で1200dpiで読み込み、30%縮小をかけたものです。色はまだいじっていません。それなりに褪 色しているように見えます。 ■ 自動補正 初めに「自動補正」というコマンドがあったので、これを使ってみました。ボタンを押すだけで す。 ■ 自動コントラスト 次に、「自動コントラスト」というコマンドがあったので、これもチャレンジ。これもボタンを押す だけです。 ■ 色相・彩度(1) 続いて、「色相・彩度」というコマンドを実行してみます。このコマンドは、色相・彩度・明度を調 整できるコマンドです。調整方法は簡単で、それぞれのツールバーをドラッグして動かすと、色 調が変化します。動かしながらプレビューも出来ますし、「元に戻す」というコマンドもあるので 安心していじくれます。まず初めに、「色相」を+20%にしてみました。微妙に違いますね。 ■ 色相・彩度(2) 次に、「彩度」を+40%にしてみました。かなりケバい感じになりました。空の上の方は変色 してしまっています。ちょっとやり過ぎですね。 ■ 色相・彩度(3) 「明度」を+20%にしてみました。かなり白っぽい雰囲気です。 ■ 明るさ・コントラスト(1) さらに、「明るさ・コントラスト」というコマンドもあります。こちらも調整方法は、「色相・彩度」と 同じです。まず、「明るさ」を+40%にしてみました。 ■ 明るさ・コントラスト(2) 次に、「コントラスト」を+40%にしてみました。これもやり過ぎで、下回りが潰れてしまってい ます。 ■ ハイライトを暗く 「ハイライトを暗く」というコマンドもあります。調整方法は同じ。+40%にしてみました。 ■ シャドウを明るく 逆に、「シャドウを明るく」というコマンドもあります。+20%にしてみました。なんか昭和30年 代といった雰囲気になりました。 ■ カラーの置き換え こんなことも出来ます。「カラーの置き換え」というコマンドです。置き換えたい色を画像上で選 んで、色相・彩度・明度を調整します。ご覧のように、485系が583系風に変えられたりしま す。ただ、この写真の中の「赤」も、Photoshop上は一色とは認識しないらしく、単純に、「赤→ 青」とは変えられませんでした。何カ所か色調が違う「赤」を選んで、一つずつ「青」に変えてい きました。それでもこれで10分くらいしかかかっていません。 いかがでしたでしょうか?私は説明書もヘルプも全く見ないで上記の加工をやってみました が、全所要時間が30分程度でした。これらの調整をうまく組み合わせていけば、褪色した写 真や、気に入らない色調で現像された写真も、自分好みの色調に変えられるかもしれません。 ■ 使用機材一覧 ・カメラ:Canon A-1 , NewFD50mmF1.4 , NewFD70-210mmF4.0 ・フィルム:フジカラーF−Ⅱ ・スキャナ:Canoscan 8000F ・画像処理ソフト:Adobe Photoshop Elements |
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