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500系のぞみ号と寝台特急富士号の旅

2007(平成19)年6月23日(土) -その1-
東京〜名古屋
1A (のぞみ1号)
発車案内板

2007(平成19)年7月1日、次世代新幹線のN700系がいよいよデビューしました。
N700系は、東京駅6時発の「のぞみ」1号に充当され、それまでの500系からその座を譲り受けました。
500系車両は、デビューから10年経った今もなお、その鮮烈なイメージは褪せることはありません。
この10年間、「のぞみ」号のトップナンバー「1号」に就いていたということは、東海道という日本の大動脈を代表する列車であったといっても過言ではないでしょう。
個人的に、そのフォルムやカラーリング、そして、スピードなど、500系車両は憧れの列車であり、その列車が「のぞみ」1号から退くと知り、全区間乗車したいと思ったのが今回の旅です。
併せて、博多南線で0系車両と100系車両に乗車し、また、寝台特急「富士」号に乗車して帰ってくる旅としました。

旅の当日、東海道新幹線の改札を久しぶりに乗車するために通り、まずは、JR東海パッセンジャーズの売店で「あなご弁当」を買い求めました。
そして、14,15番線ホームへと上がると、500系車両の「のぞみ」1号は、すでに入線していました。
「おぉ…」という、それ以上の言葉も出ないくらいの喜びと期待感を感じていました。
500系車両にまじまじと対面するのは、2年前の愛知万博の時に、名古屋まで利用して以来です。
博多方の1号車前方では、やはりファンの方でしょうか、カメラを持った方が撮影されていました。
まだしばらく時間があるので、最後尾の16号車へと行き、改めて16両編成の長さを実感しました。
ホームで撮影を行った後、今回の旅のために奮発した、グリーン車へと乗り込みました。
乗り慣れない空間に、少しあたふたしてしまいましたが、荷物棚に荷物を置き、座席に腰を下ろしました。
ふと、窓の外を見ると、盛岡へ向かう「やまびこ」201号のグリーン車がちょうど隣りにありました。

6時ちょうど、列車は静かに東京駅を発車、「いい日旅立ち」のメロディに続き、車内放送が流れ始めました。

左上:発車案内板
左中:のぞみ1号(博多方)
右中:博多に向けて
左下:「のぞみ 博多」のLED表示板
右下:14,15番線ホームにて
(以上、東京駅にて)

のぞみ1号(博多方)
博多に向けて
「のぞみ 博多」のLED表示板
14,15番線ホームにて
東京タワー
多摩川を渡る

早速、「あなご弁当」を頂こうと、あれこれやっていると、列車は品川駅に停車しました。
肉厚なのに柔らかく、味のよくしみた穴子を大変美味しく頂いていると、客室乗務員の方からサービスのおしぼりを頂きました。
列車は、住宅地の中を進むと、しばらくして、新横浜駅に到着しました。

新横浜駅を発車すると、次第に車窓には起伏が出始め、緑が現れ始めます。
途中、山の斜面まで、家々が建ち並んでいるのが見えました。
小田原駅を通過すると、次第にトンネル区間が多くなります。
熱海駅を通過した列車は、新丹那トンネルを2分で通過、程なくして三島駅を通過する頃、上空はかなり厚い雲に覆われていました。
所々に茶畑が現れ始めましたが、湿度が高いためかもやが掛かっており、雲の中を走っているような感じでした。

しばらくして、眼下には建物が広がるとともに、次第にたくさんの工場が現れ始め、煙突からもくもくと煙を排出しているのが見えました。
この工場群が見えると、「富士にきた」というイメージがあり、程なくして、新富士駅を通過しました。
富士山が姿を現すことのないまま、列車は富士川を渡り、トンネルへと入りました。

左上:東京タワー
(東京〜品川間にて)
右上:多摩川を渡る
(品川〜新横浜間にて)
左下:緑が広がる
(新横浜〜小田原間にて)
右下:富士の工場群
(三島〜新富士間にて)

緑が広がる
富士の工場群
美しい茶畑
浜名湖を渡る

トンネルを抜けると、ほんの少し空が明るくなってきました。
建物が住宅地から商業地へと変わると、列車は静岡駅を通過、在来線を長大な貨物列車が走っているのが見えました。
安倍川を渡り、しばらくすると、車窓には茶処ならではの美しい茶畑が続きます。

掛川駅を通過した列車は、しばらくして天竜川を渡ると、再び商業地が広がり始め、浜松駅を通過しました。
浜松市といえば、今年4月に新潟市とともに政令指定都市に移行したことを思い浮かべました。
そして、程なくして、列車は浜名湖を渡りました。
何だかすっかり青空が広がっており、どうやら富士〜静岡の辺りだけ厚い雲に覆われていたようです。
豊橋駅を通過すると、眼下に名鉄の真っ赤なパノラマカーの姿が見え、中京圏に入ったことを感じました。

三河安城駅を通過すると、車窓は次第に住宅地から商業地へと変わり、更に高い建物が密集してきます。
その中でも、一際高い、ツインタワーが特徴的なJRセントラルタワーズが見えてくると、列車は名古屋駅に到着しました。
名古屋駅では多少の乗降がありました。

左上:美しい茶畑
(静岡〜掛川間にて)
右上:浜名湖を渡る
(浜松〜豊橋間にて)
左下:水田が広がる
(豊橋〜三河安城間にて)
右下:JRセントラルタワーズ
(名古屋駅手前にて)

水田が広がる
JRセントラルタワーズ


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2007(平成19)年6月23日 -その2-

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