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本州-北海道連絡を記録する旅〜2010年秋〜

2010(平成22)年9月12日(日) -その1-
札幌〜石狩当別〜新十津川〜石狩当別〜札幌
531D (普通)→5423D (普通)→5426D (普通)→556D (普通)
札幌駅南口
札幌駅北口

一旦、改札を出て、札幌駅の駅舎を撮影することにしました。
西改札口を通り、西コンコース南口を出ました。
まさに、札幌の商業の玄関口といった感じでしたが、まだまだ早朝のため、人影はまばらでした。
次に、西コンコースを抜け、今度は、北口に出てみました。
バスターミナルが広がる北口は、さらに人影がまばらでした。

さて、今回は、「本州-北海道連絡を記録する旅」ですので、旅の計画当初は、そのまま帰路に就くプランだったのですが、さすがに、せっかく札幌まで来たのに、このまま帰るのはもったいない!ということで、帰途に就くのは翌日とし、この日は札幌近郊を旅するプランを考えました。
札幌近郊のみならず、道央の列車の旅を楽しむには、「一日散歩きっぷ」が便利です。
早速、みどりの窓口へと行き、「一日散歩きっぷ」を買い求めました。

まずは、札沼線を終点の新十津川駅まで往復します。
ホームへと上がる前に、改札内コンコースの売店で、札幌駅立売商会の駅弁「石狩鮭めし」を買い求めました。
階段を上ると、石狩当別行きの札沼線普通列車が、すでに入線しており、JR北海道色のキハ40系が発車の時を待っていました。
ホームでしばらく撮影を行ってから、列車に乗り込みました。
3両編成の列車は、どの車両も、数えるほどの乗客しか乗車されていませんでした。
程なくして、列車は札幌駅を発車しました。

左上:札幌駅南口
右上:札幌駅北口
左下:札沼線普通列車(石狩当別方)
右下:発車案内板
(以上、札幌駅にて)

札沼線普通列車(石狩当別方)
発車案内板
札幌競馬場を過ぎる
高架を行く

桑園駅を発車すると、車窓右手に札幌競馬場が見えてきました。
函館本線と別れると、競馬場に沿うようにカーブを描いていきます。
早朝の調教でしょうか、競走馬の姿も見えました。

列車は高架を進みます。
この日は朝から天気が良く、沿線には高い建物がほとんどないため、車内にも陽の光が差し込み、車内はとても温かかったです。
各駅では、この列車に乗り込んでくる乗客はほとんどありませんでしたが、対向ホームでは、どの駅でも、札幌行きの列車を待つ乗客の姿がありました。

太平駅手前から高架区間が終わりました。
沿線は、新しい家々や、分譲中の土地などが目立ち、まさに今、続々と新しい街ができつつあるといった感じがしました。

あいの里教育大駅からは、単線区間となります。
あいの里公園駅で、札幌行きの上り列車と交換しました。
あいの里公園駅を発車してしばらくすると、列車は石狩川橋梁を渡りました。

左上:札幌競馬場を過ぎる
(桑園〜八軒間にて)
右上:高架を行く
(八軒〜新川間にて)
左下:石狩川を渡る
(あいの里公園〜石狩太美間にて)
右下:収穫間近の水田が広がる
(石狩太美〜石狩当別間にて)

石狩川を渡る
収穫間近の水田が広がる
札沼線普通列車(石狩当別方)
2,3番線ホームにて

ここまで、さすが札幌近郊区間といった感じで、こまめに停車してきた列車ですが、急に駅間距離が長くなりました。
それと同時に、車窓には、住宅地ではなく、刈り入れ間近、所によっては、まさに刈り入れ中の水田が広がるようになりました。
時折、靄がかかったようになって、太陽の光が遮られます。
北海道ならではの景色なのでしょうか。
そうこうしているうちに、靄がかかった状態のまま、列車は、石狩当別駅に到着しました。

列車を下りて、先頭車両へと向かうと、何やら、1両目と2両目の間で、分割作業を行っているようでした。
先頭車両横の、停止目標にクモの巣がかかっていたのですが、クモの巣に朝露がついて、きれいな形状を際立たせていました。
列車の姿を撮影した後、一旦改札を出てみることにしました。

改札を出て、南口から北口へと、駅舎を撮影しました。
まだ休日の早朝だからでしょうか、あまり人影はありませんでした。

再び、改札を通り、ホームへと行くと、切り離された2両は、すでに札幌へと発車しており、1両だけが、新十津川行きとして、発車の時を待っていました。
列車に乗り込むと、相変わらず、わずかな乗客しかありませんでした。
なるほど、ある程度の時間までは、圧倒的に札幌方面へと向かう列車のほうが需要があるかなと思いました。

左上:札沼線普通列車(石狩当別方)
右上:2,3番線ホームにて
(以上、石狩当別駅にて)
左下:石狩当別駅(南口)

石狩当別駅(南口)

当別川を渡る
刈り入れ後の大豆畑

しばらくして、後続の札幌からの列車が到着すると、先ほどの思いを覆すように、どんどん乗客が乗り込んできて、まばらだった車内は、あっという間に8〜9割の座席が埋まりました。
いやいや、列車が1本違うだけで、こうも違うものかと驚きました。

列車は、定時で石狩当別駅を発車しました。
程なくして、当別川を渡りました。
車窓左手に、大学のキャンパスらしき建物が見えてくると、列車は北海道医療大学駅に到着しました。
大学生でしょうか、下車された方もありました。
なお、札沼線において、JR北海道の電子マネー「Kitaca」が使えるのは、この駅までです。
ということは、札沼線の利用客の多くは、札幌から北海道医療大学の間の利用であることが伺えました。

北海道医療大学駅を発車すると、車窓には、刈り入れ後の水田と思いきや、刈り取り後の大豆畑で、刈り取った大豆をまとめて乾燥している景色が続きました。
その先も、畑でしょうか、それとも、牧草地でしょうか、鮮やかな緑の広がる空間があったり、また、刈り入れ間近の水田があったり、白樺の林が広がったりと、様々な景色が続きました。

左上:当別川を渡る
(石狩当別〜北海道医療大学間にて)
右上:刈り入れ後の大豆畑
(北海道医療大学〜石狩金沢間にて)
左下:鮮やかな緑が広がる
(石狩金沢〜本中小屋間にて)
右下:白樺の林
(本中小屋〜中小屋間にて)

鮮やかな緑が広がる
白樺の林
札沼線普通列車(新十津川方)
ホームにて

列車は、石狩月形駅に到着しました。
近くに何があるのかわかりませんが、多くの乗客が下車されていき、車内も閑散としてしまいました。

この駅では、上り列車と交換するため、17分の停車時間があります。
「一日散歩きっぷ」で乗車していますので、駅の外に出てみることにしました。
この駅から先は交換設備がなく、1列車しか入れないスタフ閉塞式のため、駅員もいらっしゃいます。
鉄道ファンでしょうか、自身のほかにも、列車を下りて、列車の様子を撮影したりする方の姿もありました。

駅舎の写真を撮り、ホームで少し撮影してから、車内に戻りました。
発車までまだ少し時間があるので、札幌駅で購入した「石狩鮭めし」を頂くことにしました。
長い間愛されているだけのことはあって、とても美味しかったです。

そうこうしているうちに、上り列車が到着しました。
駅員の方がスタフを交換すると、列車は石狩月形駅を発車しました。

列車は、しばらくして、林の中に忽然と現れたホームに停車しました。
豊ケ岡駅です。
周囲には何もなく、何でこんなところに駅があるんだろう、と不思議に思いました。
発車すると、車窓左手に、小さな駅舎が見えました。
ちなみに、旅の後で調べてみると、やはり秘境駅と呼ばれているらしいことがわかりました。

左上:札沼線普通列車(新十津川方)
右上:ホームにて
左下:新十津川方を臨む
(以上、石狩月形駅にて)
右下:石狩月形駅

新十津川方を臨む
石狩月形駅
豊ケ岡駅を発車
黄金色の水田が続く

林を抜けると、いよいよ、水田のみが広がります。
時折、踏切を過ぎると、どこまでもまっすぐ続く道が続いています。
この景色は、北海道らしい景色に感じました。

下徳富駅を発車すると、次は終点の新十津川駅ですが、この間には、2006(平成18)年まで中徳富駅がありました。
最後の5kmは意外と長く感じました。
そして、列車は、ゆっくりと終点の新十津川駅に到着しました。
終点の時点の乗客は、ほんの数人で、しかも、自身も含めて旅行者といった感じで、地元の利用客はいなかったように感じました。

左:豊ケ岡駅を発車
右:黄金色の水田が続く
(於札内〜南下徳富間にて)

札沼線普通列車(新十津川方)
駅名票

一旦列車を下りて、ホームで列車を撮影したり、駅舎を撮影したりしましたが、早々と、折り返し、石狩当別行となる列車に戻りました。
地元の中学生のクラブ活動でしょうか、ビデオカメラを持った生徒二人と先生が、新十津川駅と札沼線の取材といった感じでカメラを回していました。
「休日にも拘らず」なのか、それとも、「休日だから」なのかわかりませんが、新十津川駅からの一番列車に、地元の利用客がまったくないという状況に、自身も少し心配になりました。

程なくして、列車は、新十津川駅を発車しました。
帰りは、行きと反対側の車窓を眺めようと、反対側の座席に座りました。
太陽が眩しく、暑かったのですが、北海道の太陽を浴びながら石狩当別駅へと戻りました。

石狩当別駅では、ホーム向かいに停車している、4両編成の札幌行きに乗り換えます。
発車までの間に、先ほど乗車してきた列車は、再び、新十津川行きとして、発車していきました。

発車の時間となりましたが、車内は割と空いており、朝方見た上りのピークは過ぎたかと思いました。
しかしながら、各駅に停車することに、乗客は増え、再び高架区間になる頃には、多くの立客もありました。
それでも、ちゃんと優先席は空けてあるところが、北海道の方はマナーがいいなぁと感じました。

再び、函館本線と合流し、桑園駅に停車すると、しばらくして、終点の札幌駅に到着しました。
ここまで長い旅でしたが、まだ昼の12時をわずかに過ぎたばかりです。

左上:札沼線普通列車(新十津川方)
右上:駅名票
左下:数十メートル先は車止め
(以上、新十津川駅にて)
右下:新十津川駅

数十メートル先は車止め
新十津川駅


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2010(平成22)年9月11日 -その2-
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