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「プロミス」詳細
The promises Film Project in Yamagata

映画「プロミス」の自主上映について


詳細についてのお問い合わせ先 : 遠藤暁子

※私に メール を下さればお伝えいたします。


パレスチナ・イスラエルの子供たちを描いたドキュメンタリー映画「プロミス」を

上映します。

 

■上映日時・場所等

・日時:2003年2月11日(建国記念日)14:00〜

・場所:山形国際交流プラザ山形ビッグウイング

・入場料:前売り入場券1,000円(学割—高校生以下 500円)

 

・主催:The promises Film Project in Yamagata

・共催:国際協力コミュニケーションin-coの会

・後援:国際ボランティアセンター山形(IVY) 山形県青年海外協力協会

 

■ 映画の内容

監督・プロデューサー:ジャスティーン・シャピロ/B.Z.ゴールドバーグ

共同監督・編集:カルロス・ボラド

製作:PROMISES FILM PROJECT PROMISES/2001年/カラー/104分

 

1. 第74回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門ノミネート

2. イスラエル・パレスチナに住む7人の子供たちのドキュメンタリー映画

3. 詳細 http://www.uplink.co.jp/film/promises/top.html

 

■上映の趣旨

 パレスチナでの自爆テロと銃撃による殺戮のニュースが日常になった。ワイド

ショーで聞く北朝鮮情勢、ニュースキャスターが語るイラク攻撃....。日本で戦争が

こんなに身近に話されるようになったことが、近年あったろうか。そんな時間の中

で「決して戦争は起こしてはいけない」「これ以上の悲しみを広げてはいけない」

という意識は薄れてしまっているような気がする。それぞれの自己が肯定され、

「正義」が多方向から高らかに歌われる。争うことによって解決できることは、争

うことによって失われるものより少ないだろうことをもう一度それぞれが問い直さ

なければならない。一緒に山形に、同じ時代に住む人間として考えていきたいと思

い、国際協力、地域活動、映画上映に係ってきた仲間、学生達でこの映画「プロミ

ス」の自主上映を企画しました。ぜひ、多くの高校生や市民の方々に見に来ていた

だきたいと思っています。広報についてよろしくご協力ください。

(事務局:佐藤稔)


(映画へのコメントから)

●浅井隆(アップリンク主宰)※配給元

2001年3月、バーミアンの遺跡がタリバンにより破壊されたことが世界に報道された

時、新聞の片隅にアフガニスタンの人のコメントが載っていました。「メディアは命

のない石像が壊されて初めて事件として報道するが、これまでに何万人のアフガン人

がタリバンに殺されても、そのことは報道しなかった」。2001年9月11日から半年

前の事でした。

「世界の問題を知ること、それは人々を孤立から救う手立ての一歩である」と僕は強

く思います。ただし、まずその情報がなければどうしようもありません。伝えること

のできる立場にいる人が自らの仕事を怠ることは罪だと思いました。

 僕は、2001年2月にロッテルダム国際映画祭で完成したばかりの『プロミス』を観

ました。これを日本で公開すべきだと思いましたがビジネス面 を考えると正直躊躇し

ました。9月にテロ事件、続いてアフガンでの殺戮が起きました。事の問題の根源はど

こにあるのか、配給会社として出来ることは何かを考えました。そこで『プロミスと

いう映画の存在を知っている者として日本で配給することを決めました。

 『プロミス』は声高にパレスチナ・イスラエル問題を訴える映画ではありません。

パレスチナとイスラエルに住む7人の子ども達の眼を通 して和平の可能性を考える映

画です。また「人はなぜ憎しみあうのか?」という素朴な問題を直視した映画です。

子ども達が持つ世界観は、周囲の大人達や住んでいる環境によって形成されたもので

しかありません。最終的に中東問題解決、ならびに和平努力は、パレスチナとイスラ

エルの子ども達に託すしかないことを映画は伝えます。(以下略)

 

●小山内美江子(脚本家)

 「奴らは攻撃ヘリやロケット砲などを幾らでも持っているが、俺たちの武器は腹に

巻きつけた爆弾とこの体そのものだけだ」語るのはパレスチナの若者で、ニュースで

見る限り、彼らを自爆にかり立てるほどイスラエルの武力行使はあまりにひどく、こ

れは国家テロと言うべきだろう。だが一方で、通 学や買い物のために乗ったバスごと

自爆テロにふっとばされた映像も、苦しくなるほど胸の痛みを覚える。国際社会は日

本を含めて、なぜ、流血のエスカレートをとめられないのか。まずこの映画を直視す

ることからはじめよう。数年にわたって克明に記録した両国の子どもの、幼な顔が少

年に、そして青年へと近づくに従って鋭く厳しく変貌して行くが、やっぱり平和と共

存を渇望していることは間違いない。「これは子どものせいじゃない。大人たちに解

決して欲しいンだ」


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