このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

いすみ鉄道  (乗車区間:上総中野〜大原)  1999年8月8日

小湊鉄道の上総中野駅からいすみ鉄道の上総中野駅へと乗り換える。上総中野は無人駅で待合室があるだけの簡素なつくりだった。もともとこのいすみ鉄道は「国鉄木原線」として開業した。その名の通り木更津ー大原間を結ぶ予定だったが、挫折。木更津から延びてきた久留里線は存続。大原から延びてきた木原線は、バス転換を逃れ、第3セクターとして存続することになった。だが沿線で目立った乗降客数があるのは大喜多ぐらいである。

ワンマンなので後ろ乗り前降り。地元の人間(高齢者が多い)+俺+友人T.R氏+鉄道写真野郎とその妻だった。その鉄道写真野郎は俺から見ればレベルはかなり低い。妻に「これは架線がないから気動車なんだよ。ディーゼルで動くんだよ。ほらこの前乗った茨城交通と一緒だよ。」これを超でかい望遠レンズをいじりながら言う。しかも死にそうな喋り方で知ったかぶりをこいでいる。なぜか金髪だが髪が薄い。そこだけ異様な空気に包まれていて隣にいた俺は必死に笑いをこらえていた。

車窓は房総半島を横断するので、山が多い。が、妙に竹やぶが多い(爆謎)。そこを一両の黄色のレールバスが走る。どの駅も乗降客は少ない。片面の無人駅がほとんどで経営の合理化が進んでいる。いすみ鉄道の拠点でもあり、沿線最大の町、大喜多で客は半減してしまった。運転手も交代。

大喜多を過ぎると山から比較的開けた平野に出る。ここから田畑の中を進む。鉄道写真野郎はもう飽きて、妻と一緒に爆睡。お前ら何しに来たんだ?大原につくと客は少し増えている。お金と整理券をを運賃箱にいれて列車から出る。いすみ鉄道とJR線のホームは分離していた。まるで関係ないようだった。鉄道写真野郎はもちろん車両を激写。安房鴨川方面に消えていった。彼らは写真を撮る以外何も考えてないらしい。鉄道は単なる被写体でなく、多くの物を大量になおかつ、安全に輸送できる素晴らしいもだと認知しているのか?まぁただ単に「かっこいい」としか思ってないだろう。

このいすみ鉄道と小湊鉄道で房総半島を横断するのもなかなか面白い。都心からそんなに遠くないので関東に住んでいる方は気軽に訪れてみて欲しい。

 

 

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