このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

旅行記〔下〕  (下灘駅から帰宅まで)

下灘駅をあとにした僕らは、そこそこ混んだ列車に揺られて八幡浜へと向かった。ワンマン列車だった。
しばらく会話はなく、僕はMDウォークマンで音楽を聴いていたら、いつの間にか眠っていた。そういや、前に誰かに注意されたような。
「ウォークマンで音楽聴きながら、寝ると健康に良くないぞ!」って。確かにその時は目覚めた時、少し頭が痛かった覚えがある。
でも、旅にはやっぱり音楽は欠かせない。今回の僕の旅(この8月下旬から行った約2週間の旅)のテーマソングはザ・コブラツイスターズの「路地裏の未来少年」って曲なんです。勝手に僕が決めただけなんだけど、その時の心境にあった曲を必ず1曲決めてそれをテーマソングにしているんです。歌詞が非常にいい。今の僕に必要なことが歌詞になっている…。ちなみに今回の旅のカップリングはケツメイシの「夏の思い出」でした。笑

しばらく宇和島行きの列車で寝ていた。友人W君も前後にこくりこくりしながら寝ていた。すごく気持ちよさそうだった。ローカル線の列車の車内でする昼寝は、学校の授業中に寝るぐらい気持ちがいい。目が覚めた時、近くの席に外人の集団(4人)がいることに気がついた(その後、宇和島までいっしょの旅程であった)。あとは一人旅のおじさんがいた。じっ〜と時刻表やらを見ていた。その他はほとんどが地元の人たちのようだった。13:24、八幡浜駅に到着。

    
八幡浜行きのワンマン列車 (13:25)               宇和島駅 (14:30)

すぐに宇和島行きの列車に乗り換えた。13:30、出発。2両編成の列車だった。たぶん宇和島までの約1時間話したり、寝たりして過ごしたと思う。
14:26、宇和島駅に到着。次の列車まで時間あるので、宇和島駅周辺を散策。人は結構いた。食べるとこも多かった。しかし、暑くてすぐに駅に引き返した。駅近くのコンビニで「ゆずジュース」というものを買った。友人W君はなんかチャーハンみたいな弁当を買ってた。二人で駅構内の待合室で休憩。
地元の高校生がたくさんいた。どうやら部活帰りで、列車を待っているようだ。大変だろうな、1時間に列車は1本ぐらいしかないから乗り損ねたりすると…。
よく考えるとさっきの列車で、僕らは松山〜宇和島までのJR予讃線を乗り潰したんだな。予讃線は瀬戸内海を間近で感じられるローカル線だったように思う。

15:22、窪川に向けて出発。ワンマン列車だった。が、乗客はたくさんいた。ここからは予土線になる。そう、今回の旅は西四国のJR全て1日で乗り潰すことになっている。今から乗る予土線は四万十川沿いを走ることで車窓がすごくきれいらしい。僕は今回初めて乗るので楽しみにしていた。

       
予土線からの車窓 (左)16:31 (右)16:43

最初のうち車内はすごく混んいた。車内を見ると、地元の若いカップルがいた。やけにいちゃいちゃしていた。ここまで来て惨めな思いになるのはなんともやりきれない…。徐々に人が降りていき、車内はがらがらになってきた。僕らは昼寝をしたり、車窓を楽しんだりしていた。この旅で1番ゆったりとした時間が流れていたように思う。贅沢な時間だ。と、江川崎駅でたくさんの人(約20人ぐらい)が乗ってきた。どうやらツアー客ようだった。車内は一瞬でにぎやかになった。
ツアー客は土佐大正駅で一斉に降りて行った。また、車内は静かになった。ほんと約2時間の予土線の列車はのんびりしてたなぁ。
17:26、窪川着。次の高知行きの列車まで時間があったので、窪川駅の売店へ。友人W君はアイスを購入。駅前は何にもなさそうなので、すでに入線していた高知行きの列車の車内へ。がらがらであった。ここからは約2時間かけて高知に向かう。18:13、窪川駅を出発。
列車は各駅でゆっくりと進んでいき、日もだんだん暮れてきた。車内も人が少なくし〜んと静まりかえっていた。寂しい…。
須崎駅で約20分の停車があった。僕はホームの自販機で缶コーヒーを買い、トイレへ。

自販機の缶コーヒーはいつまでたっても飽きない
どこで飲んでも、いつ飲んでも
それが君と飲むものである限り…

やがて、20:26に列車は高知駅に到着。空腹だった僕らは、高知駅周辺で食べるとこを探したけど、どこも閉店していた。
蒸し暑い中、約1時間歩き続けた。途中、はりやま橋と高知城を見た。結局、ココイチでカツカレーとサラダを食べた。僕はカレー好きなんで、満足。
ちょうど食べ終わった時には22:58発車のムーンライト高知に乗車するためによい時刻だったので、高知駅に向かった。
改札をくぐり、入線していたムーンライト高知へ乗車。振り返って見れば、たった1日の旅だったけど長く感じた。友人W君にもこのことを言うと、友人W君も同じことを思っていた。「充実した時間ってこういうことなのかなぁ」って思った。しばらくして、後免駅に着いた。名前がいい!思わず車内から写真を撮ってしまった。


後免駅(23:11)

その後、歩き疲れた僕らは眠った…。気がついた時には、明石あたりだったように思う。車内から見える海がすごくきれかった。これで僕の2003年夏の旅も終わりなんだという思いでいっぱいだった。定刻通り5:18、三ノ宮到着。僕の生活している街に戻ってきた。ここでまた僕は「日常」生活に戻る…。
友人W君と別れて、僕はがらがらの私鉄に乗った。

(2003.9.9初稿)




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