このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

北海道・東北(秋田・青森)一人旅

3日目:3月18日(火)

4時半に起床した。眠い…。目をこすりながら身支度。5時半にチェックアウトして、秋田駅に向かった。途中コンビニに寄って、おにぎり3つとお茶を買った。
今日は、入道崎に行くことにしている。入道崎は、男鹿半島の最北端にあり、北緯40度上に位置しているところである。ここも前から地図帳や写真などを見ていて行きたいと思っていたところである。日本海が壮大に見渡せるところであるらしい。

6:00、男鹿行きの電車に乗った。乗客、10人ぐらいだった、学生もいた。だんだんと車内は学生でいっぱいになってきた。
6:54、男鹿駅到着。男鹿はなまはげの有名なところ。駅前をうろうろして、男鹿駅を写真におさめた。入道崎に行くには、男鹿駅前からバスに乗っても行けるのだが、1つ前の羽立駅前からバスを乗る方が値段が安いので羽立駅に戻った。

7:26、羽立駅到着。8:07の入道崎行きのバスに乗るので、しばらくバス停で待った。今朝買ったおにぎりを2つ食べた。それにしても、周りに人がいない。目の前を車が通ってるだけ。バス停で一人待った。バスがやって来た。乗ると乗客は僕を入れて3人だった。1000円を両替しようと、両替機に札を入れたけどなかなか上手く入ってくれんかった。見かねた運転手が「にいちゃん!貸してみ!」って言ってきたので、札を手渡した。しかし、運転手も何度入れても上手く両替できんかった。すると、札の端のほうをぐしゃぐしゃにしてはった。それを両替機に入れると上手くいった。運転手が「この両替機は、男前の言うことしかきかん」みたいなことを言ってきた。車内にいた2人のおばさんが大笑い。ベタなギャグだが、人がらのあったかさに僕も自然に笑顔になった。
しばらくして乗客は僕だけになった。バスから見える風景は、日本海は見えずいたって普通の風景である。すると、おばあちゃんが2人坂道を登っているのが見えた。バス停がないにも関わらずバスがとまった。運転手は、「お墓に行くんか?乗り!」みたいなことを言って、おばあちゃん2人を乗せた。おばあちゃんと運転手が会話していたけど、正直方言でなにを言ってるかさっぱり理解できんかった。外国語みたいに思えた。でも、おばあちゃんは乗せてもらったことに対してお礼を言ってるみたいだった。おばあちゃんがお金はちゃんと払うみたいなことを言ったら、運転手が「いらん。いらん。」みたいなことを言ってたみたい。
墓近くで、おばあちゃん2人が僕にも笑顔を向けてくれて降りていった。なんていい笑顔をするおばあちゃんたちだ。また、乗客は僕一人になった。

しばらくして、旅館(男鹿温泉で観光客に人気らしい)が立ち並ぶところのバス停で3人のおばちゃんが乗ってきた。話をしているのを聞いてると観光のようだ。僕と同じで入道崎のバス停で降りた。8:59、入道崎到着。
バス停を降りたあと3人組のおばちゃんに話しかけた。横浜から来たらしい。おばちゃんたちは、15分後のバスで戻るらしいから、焦っていた。僕は何枚か写真を撮ってあげた。ついでに僕も撮ってもらった。いきなり一人のおばちゃんが「大学生でしょ?今からいっぱい恋なんてできるから頑張り!」って言ってきた。えっ?!完全に誤解してる。失恋したように見えたらしい…。取り敢えず「はい!頑張ります!」って言っておいた。短い間だけだったけど、すごくにぎやかな3人組のおばちゃんたちだった。
一人になって、ゆっくり入道崎を堪能した。それにしても、天気が最高だ!青い空に白い雲…ずっ〜と広がってる日本海…。日本海から吹きこんでくる風。自然の美しさは素晴らしい。「大地」と「天空」とがダイナミックに交差している。
入道崎はなんか工事してるみたいだった。工事のおっちゃんが数人いた。その人たちを除いて、この入道崎を見ているのは僕だけ…。僕は、リュックを地面において大地の上に寝転がった。気持ちいい!風が気持ちいい!いつまでも、ここにいたかった。誰もいない、今は僕だけがこの景色を独り占めしている。
そうだ!MDウォークマンでミスチルの『蘇生』を聞こう!この景色にはこの曲がぴったりだ。


入道崎(2003年3月18日)

アジアの極東で
僕がかけられていた魔法は
誰かが見破ってしまった
トリックに解け出した

君は誰だ? そして僕は何処?
誰も知らない景色を探す
旅へと出ようか

そう何度でも 何度でも
君は生まれ変わって行ける
そしていつか捨ててきた夢の続きを
ノートには 消し去れはしない昨日が
ページを汚してても
まだ描き続けたい未来がある


ミスチル『蘇生』より

僕はもう振り返ったりはしない。過去の自分の心配事や不安などがすっと胸から消えた…。
今からまた新たな気持ちで前を向いて進んでいきたい。
10:35、羽立駅に戻るバスがやってきたので、乗った。11:27、羽立駅到着。
ここから、今日の宿泊するビジネスホテルのある青森にいくだけ。11:34、秋田行きの電車に乗って追分で降りて乗り換え。12:30、追分を出発。
13:13、東能代到着。ここの駅のホームに「バスケの街・のしろ」っていう看板みたいなんがあった。おもしろかったので、デジカメでとった。
たしか、バスケの強い能代高校があったな。東能代駅近くにコンビニないか探したけど、みつからかった。けど、スーパーみたいなんがあったからそこで調理パン2つ購入。駅に戻るときに雪が少し降ってきた、寒い…。駅の待合室で、パンを食べた。意外に上手い!パンが少し甘くて。
男子高校生が一人、女子中学生が4人いた。
じろじろ見られてる…。僕は全然怪しくないです。友人にメールをして、時間を潰した。14:23、青森行きの電車に乗った。
青森駅に近づくにつれて雪がすごい積もってる景色が目に入ってきた。青森って言えば、「りんご」。りんごの木がやたらあった。
それにしても、この辺りの女子中学生・高校生のスカートの丈が短い…寒くないんかなぁ。
17:12、青森到着。駅前のビジネスホテル(5565円、税込み)にチェックイン。青森駅周辺を散策。なかなか人が多い。
100均で鏡買った。電車やバスなどでコンタクトをつけなければいけない時があるから。
ふと、駅のホームを見ると、大阪行きの夜行列車が出発しようとしていた。
僕は、なんとなくその電車を見送った…いってらっしゃい、そしておやすみ。
昨日と同じく夕食はコンビニの弁当ですました。
午前1時就寝。明日は5時起き。おやすみ…。


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