このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

●名鉄 3780系

「砂川研究所謹製」鉄道模型/車両カタログ

Nゲージ
1/150
ペーパー製
4両
実車)
名鉄は昭和末期まで、戦前製の車両を使用していた。他の大手私鉄と比較して財政事情は悪く、あまり車両設備に資金を投下できなかったためであろう。昭和30年代には高性能車や日本初の通勤冷房車、そしてパノラマカーと、優秀な車両を製造する一方、全体としては車両のレベルアップのペースは上がらなかった。
そこで新車の投入と平行して、旧型車の車体更新により接客設備の改善を図ったのが、旧・3700系のグループである。通勤輸送を考慮して当初ロングシートで製造された3730系も、後に転換クロスシート化するなど、マイカーへの対抗意識や観光政策への対応が伺える。そして、それをより鮮明にしたのが1966年登場の3780系。座席は通勤にも観光にも対応できる2人×1人掛の転換クロスシート、最大の特徴は冷房を搭載している点である。その特徴を活かし、本線から支線への直通特急に重宝されたと聞く。
1978年には全車が瀬戸線に移り、晩年にはロングシート化されたが2扉ゆえに混雑の激しくなった同線に適応できず、現在は全車が引退。

模型)
私が中学〜高校生の時に製作した全6両のうちの4両を整備したもの。ペーパー製の前面〜側面にバルサの屋根を貼り付けている。車体長の短い同形式だけに、当初は20メートル級動力ユニットを2分割してそれぞれの編成に動力を分散したが、今は18メートル級動力ユニットを1両に搭載している。また後のロットの編成は当初、ストロークリームと赤帯のツートンとしたが、後の更新により瀬戸線仕様のスカーレット一色にあらためて、4連を構成している。
窓サッシの表現に、マイタックのフリーサイズのシールを用いており、その後も同技法を継承している。


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