このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
●国鉄(現JR) 119系ほか
「砂川研究所謹製」鉄道模型/車両カタログ
Nゲージ
1/150
ペーパー製
4両
実車)
昭和50年代の国鉄は地方の老朽車両を取り替えるために、膨れ上がる赤字の中でローカル線に対して新造車両を導入した。飯田線もそのクチで、この119系電車のデビュー(二次製造ぶん)に伴い、鉄道省から引き継いだ戦前製の「旧型国電」は同線から現役を退いた(旧型のうち湘南電車と言われた80系は、中央東線の急行アルプス撤退による165系急行型冷房車両の転用まで残った)。
119系は新製ながら、台車などの部品に廃車車両の部品を活用したり非冷房とするなど、努めて廉価となるように計画された。走行システムは、前年までに主に西日本のローカル線電車用に開発された105系の物を勾配用にアレンジしたものとなっている。車体も105系に倣った3ドアだが、通勤型の105系と違って室内はいわゆる近郊型のセミクロスシートの座席配置。
119系と同時に、郵便・荷物合造車であるクモユニ147形も製造された。こちらも、廃車となった101系の部品を数多く再利用している。しかし登場して間もなく、列車による国鉄の郵便・荷物輸送は幕を下ろし、故に国鉄最後期の本格的な郵便・荷物合造電車形式となった。飯田線を去った後は用途変更され、他地区で活躍した。
さて飯田線デビュー当初、車体の塗装工程を簡素化する目的で白いラインに粘着テープを用いたが、非冷房であることも災いし、走行中の車窓からテープを剥がす悪戯が多発して一時は誠に醜い事態に陥った(私は、JNRマークに切り抜かれた物も目撃しており、それについては鉄道ファンによる計画的な犯行と思わざるを得なかったのが残念であった〜面白かったけど)。そのブルーと白のツートンカラーは119系導入時に採用された飯田線オリジナルカラーで親しまれたが、現在はJR東海の標準色(ベージュに緑・橙の帯)に変更された。しかし、車体のカラーリングにカッティングシートを利用する工法は、その後各方面に拡大、定着している(元々ステンレス等の無塗装車体には採用されていたが)。
模型)
119系の3両編成とクモユニ147形をペーパー車体で製作。荷物用扉は開閉式とした。
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