船舶設備規定(第146条の18) |
遠洋区域、近海区域又は沿海区域を航行区域とする船舶には、
磁気コンパスを備えなければならない。(一部要約) |
「なんだ、なんだ!? 自転車のページだぞ!ここは!」
みはる「突然ですが、講義の時間です!今日の講義は、航海学です。」
現在も、ほとんどの船舶には、磁気コンパスを備えています。
自分の進路を把握できる事。そして、以外に、知られていないのが、
磁気コンパスで「
自分の位置を測定する事ができる」からです。
「なんで?どうやって?わかるんだ?」と、いうわけで、「海原大学 航海学科」
インチキ教授の「みはる」先生に、解説してもらいましょう。
(なんだか、お昼の「みの もんた」の番組みたい・・・)
例に、下のような海域があったとします。
今、この海域のどこかに、自分の船がいます。
しかし、居場所が分かりません。さて、どうしましょう。
船から、灯台の方位をコンパスで、調べてみると、
ちょうど、灯台が真北に見えました。
そこで、海図に灯台から南北の線を記入します。
(下の赤線)
自分の船は、この赤線上の、どこかに存在することになります。
しかし、まだ、これでは、位置が特定できませんね。
そこで、続いて同時に、煙突の方位を測りました
すると、ちょうど真東に見えました。
今度は、海図に、煙突から東西の線を引きます。
(下の青線)
船は、青線上のどこかにいると、いうことになります。
もうわかりましたね?
すなわち、赤線と青線の交点が、自分の位置です。
精度を高めるためには、もう一つ、他の目標を探し、方位を測定して、
3本の線にします。この時、小さな(誤差)三角形が、できてしまいます。
その場合、三角形の中心を、自分の位置とします。
三角形が大きすぎる場合、あきらかな、測定ミス。はじめから、やりなおしです。
(上手く、測定できたら、一点で交わります!・・・この時は、とても嬉しい!)
広い海で、自分の位置が測定できる。
磁気コンパスの重要性がわかってもらえたと思います。
また、夜間の灯台の光も、なくてはならない物です。
実際には、360度方位で、測定しています。
(北000°:東090°:南180°:西270°)
以上、航海学(地文航法:クロス方位法)の講義でした。
なが〜い、前置きになってしまいましたが、
私の、自転車にも、磁気コンパスの導入です。
「磁気コンパス搭載」ベル
略して、「
コンパス・ベル」
カスタム費、480円。
見知らぬ街でも、地図とコンパスさえあれば
自分の針路と、航海学を応用して、概略の位置が、把握できます。
心強〜い見方です。
予想以上に正確なので、驚きました。
さて、さきほど紹介した事は、海だけではなく。
熟練の登山者なら、誰もが知っている、知識です。
登山界では、複数の山頂の方位を測り、位置を把握します。
なたも、旅先で、応用してみませんか?案外、面白いですよ。
でも、これからは、携帯GPSの時代かも知れません。
2000年5月2日、日本時間午前9時より、
GPSの誤差は、およそ10メートルになりました。
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