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南九州旅行(前半)


 今年8回目の宿泊旅行の行き先は、去年から行きたかった南九州に決めた。休暇を3日(水、木、金)
使い、火曜の晩に出発し日曜に戻ってくる5泊6日の行程とした。

 まずきっぷだが、このところ嫌々ながら、とはいうもののこの他には頼るものがないということ
で周遊きっぷを使った。周遊きっぷの使用はこれで3回目である。どのゾーンを使用するか迷った。

候補となったのは、
① 九州ゾーン、②宮崎ゾーン、③鹿児島ゾーン
だった。

 ①は、九州全域が乗り放題でいいものの、②や③に比べて高い。今回のように範囲をある程度限
定した旅行では、あまり得とはいえない。とはいうものの、JR九州(バスも含む)であれば別に
乗車券や特急券(自由席利用の場合)を買わずに済み、便利ではある。②は、指宿方面がゾーンで
ないのが大変痛い(JRバス山川線も乗れない)。だが、ゾーンの入口が延岡であるので③よりは
安く済むという見方もできる。日南線がエリアであるのはいうまでもない。③は、ゾーンの入口が
全般的に遠い。日南線がエリアでないのはマイナスだが、今回の旅行範囲の大半はカバーしている。

 ①、②、③どれにも一長一短があり、決めにくかった。実際にどう動くか予想を立てて計算した
ところ、③が安くなりそうだったので③を選んだ。かつての鹿児島・宮崎ミニ周遊券に相当するゾ
ーン券があれば、簡単に決まったのだが。

 8月31日、仕事が終わってから、最後の準備を行った。友人のHGM君から青春18きっぷ1
回分を徴収しようと思い電話をかけた。だが、彼は論文が翌日締切で忙しくて断念。

 準備の方は思ったよりは早く終わり、ちょっとゆっくりしてから20時08分発の電車でオカヤマ
ヘ向かった。実は晩御飯を炊いてなくて、夕食は「にゅうめん」と軽く済ませたので、銀河ステー
ションのマクドで食料調達した。また、地下のハートインでティッシュなどを購入した。

 「ドリームにちりん」には「ひかり129号」に乗れば間に合うのだが、ここでの時間に余裕が
ある。急げば、まだ「ひかり369号」に間に合いそうだったので、走っていくとまだ「のぞみ2
5号」が停車している。ということで、「ひかり369号」に間に合った。この列車で広島まで行
った。「ウェストひかり」は、横方向にはシートが2列プラス2列と、ゆったりしていて何度乗っ
てもいいですね。

 広島に到着後、依然として「ひかり129号」には時間があるので、「こだま595号」に乗っ
た。4両なのでそこそこは乗っているようには見えた。徳山で下車する人が多かった。小郡で下車
したが、なんか疲れた。

 小郡からようやく「ひかり129号」に乗る。当たり前のことを言うが、0系の前の2列車に比
べて新しい車両だと実感した。新下関を過ぎて新関門トンネルに入る。新幹線でここを通るのは久
々、96年の大学のサークルの春合宿以来。

 小倉に到着後、「ドリームにちりん」のホームに行く。もう待っている人が適当にいた。「ドリ
ームにちりん」は、遅れて到着することが分かり、翌朝の食事がスケジュール上入手困難である
ことを思い出し、改札を出て食料調達した。戻ってくるとさらに人は増えていた。

 遅れて到着した「ドリームにちりん」はそんなには乗ってなかった。どうも小倉から乗る人が多
いようだった。「ドリームにちりん」の車内で南宮崎から日南線串間までの切符を車掌さんに頼ん
だ。後でまわるとのことになったが、忘れられてしまった(大分で申し出た)。ドリームにちりん
は小さい駅では数人の乗降(降りるほうが多い)があり、別府では乗客が多く、大分で多くの人が
下車した。夜行列車というよりはむしろ最終特急のようだ。

 夜が明けて目が覚めると、少し晴れ間が見えた(昨日は山口県から雨だった)。何とかなりそう
だ、と思った。宮崎県内では、自由席をが中心に乗客が増えた。どうやら始発特急の役割を果たし
ているようで、大分−延岡が乗客が少なかったことになる。

 南宮崎で日南線に乗り換え(1925D)、天気は南に下がるにつれて曇ってきた。あまり天気
が良くないのに、冷房がガンガン効いていて、辛かった。串間に着いた時にはとうとう雨が降って
きた。

 ここでバス(宮崎交通)に乗り換えて、最初の目的地都井岬を目指す。都井岬に着いた時にはい
っそう雨が強くなった。「ビジターセンターうまの館」を見学したが、バスまでには時間がある。
でも、岬灯台は行けそうもないな、と思いながら近くにいた馬の写真を撮っていたら、岬の方で
仕事のある方に声をかけられ、岬灯台に行けることになった(帰りは歩き)。天気が悪くて景色は
イマイチだったが、この時期に馬を見るという意味ではかえって良かったようである。晴れると暑
くて、馬は林の中で休んでしまうとか。都井岬の景色は楽しめなかったが、都井岬の名物である
野生馬が見れたのは良かった。

 帰りのバスでは、運転手さんの話をいろいろと聞けた。かつて宮崎が新婚旅行ブームだった頃の
こと(当時はTAXIの運ちゃんだった)などを。串間駅に戻ったが、時間がある。まだ昼食をと
ってなかったので、店を探したが、適当な店が分からなかった。SATYがあることが分かり、そ
こで食べた。その後、串間郵便局へ行き、風景印を得る(友人の笑皆亭タケノコさんにも送る)。

 串間14時10分発の快速日南マリーン号で志布志へ。途中通過した、大隅夏井駅(96年春合宿最
寄駅、私は春合宿には参加したが、教習所のせいでここへはいけなかった)は大したことなかった。

 かつては鉄道が三方向に延びていた志布志駅は無人駅だった。ノートがあったので読んで記帳し
た。
交通公園か鉄道公園か忘れたが、そこに行った。C58(蒸気機関車)とキハ52(気動車)が保
存されていた。

 志布志から西都城まではバス(鹿児島交通)を利用した。高校生の利用がはじめ多かった。途中
交通公園の類やサイクリングロードが見受けられた。

 ゾーン内に入った西都城からは「きりしま9号」に乗った。霧島神宮駅で下車し、林田バスで霧
島神宮前へ行った。今晩は霧島神宮前YH泊った。ここは民宿登山口温泉と兼ねている。畳の古い
部屋だったが、冷房はあった。なおTVは有料だった。食事はいろいろあったが、私の苦手な茄子
も出た。

 尼崎から来た大学生と同室になった。彼は、この日宮崎空港に入り、そこから18きっぷで鹿児
島まで行き、私の1便あとのバスで入ったそうだ。明日は肥薩、豊肥、久大線経由で由布院へ行く
と言ったがが、それは無理だから、ということでやまなみハイウェイのバスを紹介した(結局一部
区間急行とこのバスを使うことになったようだ)。由布院の後は長崎に行って、博多から韓国に渡
るそうだ。これで終わるのなら理解できるが、なんと千歳に飛び、それから戻る。九州、韓国、北
海道で合計20日ぐらい旅するようだ。学生は時間があっていいな、羨ましい、と感じた。私自身
は結構行ったつもりだったが、これ位の規模の日程の旅行はしたことがなかった。もっと思い切っ
たことしておくのだったな、と思った(親から借金してでも)。

 翌朝起きたときは、少し晴れていた。でも、朝食を食べたりしているうちに、天気が曇ってきた。
今日も雨か、と思った。まずはじめに霧島神宮に行った。樹齢がかなりきている大木があった。

 霧島神宮前から林田バスで林田温泉の方に向かう。こういう表現をしたのは、実際に時刻表を見
てもらえれば分かるが、林田温泉のバス停は宮崎交通が林田温泉に対して、林田バスは霧島いわさ
きホテルとなっていて、会社により違うのである。このことがよく分からなかったので、1便早い
バスに乗った。そうでなければ、霧島神宮の郵便局には行けたはずである。
 運転手さんにえびの高原の方に行くか尋ねられ、「はい」と答えると、宮崎交通のバス停の前で
降ろしてくれた。待ち時間は少し歩いて売店まで行き、食糧(パンやジュースなど)を調達した。
林田温泉から大浪ヶ池登山口まで宮崎交通のバスに乗った。ここでも何処まで行くか尋ねられた。
バスを降りた時点では少し晴れ間も見えた。何とかなりそうだ、と思った。

 大浪ヶ池までは歩いて30分で着いたが、曇ってきた。天気が良ければ、桜島が見えたり、湖面
に霧島連峰最高峰韓国岳が映るのだ(と思う)が、駄目だった。でも綺麗な所ではあると思った。

 天気は良くないのだから、ここでやめておけばいいのに、韓国岳を目指した。こういう天気の悪
い日は行っても無駄なのだから。登山道はそれなりには整備されているものの、誰も来ない。ただ、
所々草が生えすぎて屈まないと通れないところもあった。あまり人が通わない道なのだろうか。
残り1Kmからの登りが私にはきつかった。残り0.3Kmからはついに雨が降り始めた。ちょっと
不安になった。頂上に着いたら、食糧を食べる予定だったが、天気が悪いのでさっさと下りた(雨
がやんで食べた)。下りは楽だった。ある程度下りてくると、不動池や賽の河原が時々ガスに隠れ
ながら見えてきた。下山する最後に大地獄、小地獄があり(硫黄臭い)、観光客もいた。

 下山してからは、さらにえびの市営の露天風呂まで歩いた。ここは入浴だけでなく、安く宿泊も
できる(1500円台)。風呂代は、いくらだったか忘れたが、多分200円ぐらいまでだったと
思う。風呂の湯の色は乳白色というのか、今までには経験したことのない湯だった。それから、木
でこしらえた素朴な打たせ湯もあった。また体をふいたタオルはなんか硫黄臭い。どうもさっきの
地獄と関係がありそうである。

 風呂上がってバスまで時があった。最近はバスの待ち時間が長いときは次ぎのバス停まで歩く、
という無駄なことをよくしているが、さすがに今回はやめた。疲れていたのもそうだが、この市営
温泉はえびの高原からちょっと離れた何もない山の中にある。次のバス停があるか分からない。宮
崎交通のバスが来て乗ったが、次のバス停はそんなに遠くないとこにあったようだが(140円)、
その次となると全然なかった。20分ぐらい経っただろうか、ようやく次のバス停の案内放送が流
れた。なんといきなり運賃が500円以上に跳ね上がった。やっぱり無駄なことをしなくて良かっ
た。

 小林駅で下車し、吉都線に乗車。吉都線には前にも乗車したことがある。それにしても、ここに
20年前には特急が走っていたとはとても思えない。小林駅の古いホームや線路に生えている草が
あまりに多いことを見て思った。どうみてもローカル線にしか見えない。

 だが、帰宅時間帯と重なり(2929D)乗客は高校生で一杯。でも腹が立ったことが1つある。
彼らはドア付近で停まってしまい、中に入れない、乗れへんやん。その割に中にはわずかだが空席
もあったりする。あと、高校生が2人座っているところに何も言わずに座ると、逃げていってしま
った。どうもよう分からん。逃げんでもええのに。

 吉松で1両切り離して1両となる。吉松駅には霧島西口駅のスタンプもあった。ここで1つ残っ
ていた駅弁を買った(冷たかった)。隼人で肥薩線は全線乗車となり、6967Mに乗り換えて西
鹿児島駅には20時19分着。

 東口から少し行ったところにある「ビジネスホテルすずや」に宿泊。吉松で問い合わせたときに
は、4200円と4800円の部屋があると聞いた。4200円は部屋が狭くて、TVが有料と聞い
ていたが、その通りだった。風呂が綺麗じゃなかった。歯ブラシは申し出るともらえるそうである。
でも、その割にドライヤーはあった。値段のことを思えば、不満はない。交通の利便のいい所に立
地しているし、経済的であった。目覚ましをセットして眠った。



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