このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
Love the island 淡路島
取材日:98.5.4
気が付けば、98年4月5日の開通からずいぶん経った明石海峡大橋。今日は同年5月4日の取材をもとに、明石海峡大橋と岩屋付近でのモデルコースをご紹介したいと思います!
〇大阪−明石〜〜岩屋
朝10時の阪神梅田、ひとまず淡路島へはこちらも運転開始からまだ3ヶ月の姫路行き直通特急「姫路ライナー」で、明石まで出る事にしよう。料金が同じく890円のJRより、18分も遅い10:55分にしか着かないが、阪神車と山陽車のどっちが来るか楽しみだし、なかなか座れない新快速よりも座れる確率はグッと増す。
そして明石に着けば今度は足を南に向けて、播淡汽船に乗ろう。乗り場までは歩いて5分ちょっと。タコやイカナゴなど、明石海峡の荒波で育った魚の並ぶ商店街“魚の棚”を見てきても、11時20分の便には間に合うだろう。
岩屋港までは13分・410円の船旅で、ちょっと短いような気もするが、何と言っても淡路島への往路に船を使う利点は、
途中で明石海峡大橋を真下から見ることが出来るという点である。おかげで取材当日は開通後初のGW、さらに前日は雨だったと言うことで船は満員で、積み残しが出るくらいの盛況ぶり。2階のデッキ部分も大橋を見る人でいっぱいで、船が揺れる旅に落ちそうな思いをした。しかしそんな思いをしてでも見る価値は十分あって、左のような、いま見てもすごくいい写真が撮れた。「こんな事で」と思われるかも知れないが、行きに船を選んだ自分をついついほめたくなってしまった。
〇岩屋…淡路S.A.…道の駅あわじ
私の腹案では、岩屋からは徒歩でまっすぐ「道の駅あわじ」へ向かい、そこからバスに乗るつもりだったのだが、岩屋港で思いがけず、淡路S.A.に徒歩で行ける事を知ってしまい、迷わず行ってみる事にした。当日は真夏かと思うほど暑い日で、たどり着くまでにかなり汗をかいたが、確か20分程で着き、おびただしい数のドライブ客と一緒に、今し方高速船でくぐった大橋を見る事が出来た。ちなみに港から延々とあるかなくても、岩屋港(本数少)や明石駅前(700円)から隣接のハイウェイオアシス行きのバスが出ているし、他にも高速舞子などからのハイウェイバスの一部に、S.A.前にも停車するものがあるようだから、それを利用するのもいいだろう。
さて、休むどころかあまりの人の多さに圧迫感を感じ、そそくさとS.A.を後にした私。高速沿いの道を北に歩いていると「鳥ノ木展望台」の文字が見えたのでちょっと寄り道した。JR西日本のパンフでは大橋がきれいに見えていたのだが、実際は木が邪魔でほとんど見えなかった。どうやら写真は、相当高いはしごの上から無理やり撮ったのだろう。
気を取り直して山を下り、海沿いを歩くと10分か15分ほどで、「道の駅あわじ」が見えてきた。ここは「松帆アンカレイジパーク」と併設されており、その名の通り明石大橋のアンカレイジ(橋を吊るケーブルを支える構造物)を囲んで公園になっている。ただ不思議な事に、S.A.にあれだけの人がいたのに、知名度が低いのかここではまばらだった。こんなにきれいで公園自体も広く、バスも来れば無料駐車場もあるのに、実に惜しい事である。
なお、こういったコースで歩けば、岩屋港から2〜3時間くらいで歩けるだろう。1日使って来るには物足りないが、神戸観光に来た人へのオプションとして、おすすめ出来るコースではないかと思う。ただ、急な坂があちこちにあるので、お年寄りなど、足腰の弱い方は十分にご検討を。
〇道の駅あわじ=高速舞子−大阪
さてさて、十二分に明石海峡の景色を満喫したところで、ぼちぼち舞子に戻る事としよう。バスはほぼ30分毎で、20分・480円となっている。ただ「道の駅あわじ」発は16時前後が最終なので、要注意である。また大橋が混むと大幅な遅れが出る事もあるので(実際私の乗ったのは1時間20分遅れ!)、これまた気をつけていただきたい。
バスに乗れば岩屋ポート停車後、高速に入ればすぐに明石海峡大橋で、左手に大蔵海岸などが見渡せる。そして渡り終えればもう高速舞子で、路肩に設けられたホームからかなり長い階段で地上まで下る。駅はJR舞子・山陽の舞子海岸ともにすぐで、JRは快速が、山陽は土休日の昼間に限り特急・直通特急が停まる。
でも帰るのまだ早い! せっかく淡路側を見たのだから、どうせなら舞子側のアンカレイジも見ておこうではないか。また有料ではあるが、大橋の下の部分を少しだけ歩く事も出来るので、一度お試しあれ。
という事でこのミニトリップもいよいよ終盤。帰りはJRの快速で大阪へ戻るとしよう。45分・780円である。また、そのまま帰るのもなんだったら、神戸や元町で途中下車してハーバーランドや南京街などへ寄り道してみるのも面白いだろう。クリスマス時期の夜には、ルミナリエという光の祭典も行われるし、いずれにせよデートコースにはピッタリかも知れませんね。
○写真1・・・・明石で並んだ直通特急。左が山陽車の姫路ライナー、右が阪神車の大阪ライナー。
○写真2・・・・淡路島への足・播淡汽船 (ただし撮影は97.8.15)
○写真3・・・・明石海峡大橋を直下から。こうしてみると、大橋のスケールの大きさがよく分かる。
○写真4・・・・淡路ハイウェイオアシス。淡路S.A.の付帯施設なので、高速を降りずにそのまま行ける。
○写真5・・・・松帆アンカレイジパークにて。陸からだと、ここが一番きれいに大橋が見れる。
○写真6・・・・1時間20分も遅れてやって来た神姫バス。でもその向こうでは本四海峡バスが
大渋滞に巻き込まれている・・・・
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