このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 
 
Travel Dialy| about Myanmar
 ミ ャ ン マ ー の 素 顔

 バンコク週報で連載されていた、作者によるミャンマー日常体験記。
 ミャンマー人の本来の姿をありのままに紹介!

筆者のコメント

2000年3月に行ったミャンマーひとり旅。ヤンゴン,バガン,マンダレーをバックパックを背負って移動。パゴダなどの仏教建築はもちろんのこと,風景,人々にも大感激の毎日。デジタルビデオカメラで撮影しまくりました。旅行記の写真はビデオから起したもので画質はそれほどよくありませんが,雰囲気はよく伝えているつもりです。ミャンマーの人々と風光に感謝。

何でもあるミャンマー

 当初の情報では”何もないよミャンマーは”との話でした。また私も1度目の観光旅行では現地の人にセットされたままパゴダ巡り等をしておりましたので、本当に何もない所と信じきっていました。
 2度3度と訪れるたびにミャンマーに沿って動き始めると、”あるは、あるは!ウジャウジャと”殆どのものは揃い間に合います。
 中国人街インド人街に行けば大丈夫です。しかし商品を含め品質・レベルはご想像通りで大したことはありません。
 夜の観光もナイトクラブもディスコもカラオケも詳しくは調べていませんが10件かそれ以上はヤンゴンにはあります。ミャンマーの伝統的なものと新しいものが急速に混じり合っている国です。
 1つ面白い事を発見しました。何でもあると書きましたがカラーコピーが無く(今はあります)カタログ作りに支障をきたしていました。日本製のほかの色々な物がミャンマーに入り込んできているのに・・・と不思議に思っていました。ミャンマー人の通訳や他の人にそのわけを聞きますと異口同音に「お札をカラーコピーすると田舎の人は間違うから」との答えが返ってきた。今ミャンマーにあるコピー代は1番大きなお札より100チャット高い。

素晴らしき人達

 私はお世話になっている会社に素晴らしいマネージャーが2人います。1人は弁護士の資格をもっているウ・ソウ・イン、もう1人は日本の大学教授から”日本人以上に日本人らしい”と絶賛されたウ・キ・オン。2人とも日本で勉強あるいは修行をされた方です。”気配り目配り心配り”のできる素晴らしい人達です。
 しかし日本人とミャンマー人との間に入り大変苦労されています。言葉以上に”心・気持ち”をワープロのように変換させることは非常に難しいことだからです。ある程度の年齢を重ねていないとできないことや言えない事ミャンマーでは多いようです。
 苦労された日本人の方の多くは色々な経験の中から素晴らしい人達に教育または良い人を採用されています。一長一短にすぐ良い人に巡り合うわけがありませんが、どちらかと言えば易きに流れるミャンマー人の中にも素晴らしい人達がいます。どう探し採用するかが課題です。ある会社などは都合で一時ミャンマーからの撤退を余儀なくされた場合も離れていかれるのが惜しくて給料を払い続けていらっしゃったそうです。探せばいますf晴らしい人達が。
 しかし履歴書は当てになりません。ある会社ではコンピューターができると履歴書に書いてあるが実は電源のスイッチがON/OFFできるだけの人も多かったとか・・・探します良い人を。

お洒落なミャンマー人

 驚いたことにミャンマー人は大変お洒落です。私がいつも泊まっているホテルの前は歩道です。いつも歩道を歩いている、男性も女性もホテルの中を覗きこんでいます。中2階のレストランから何を見ているのか不思議に思っていたところ、判りました。窓ガラスを鏡代わりに使っているのです。これだけじゃなく化粧品・衣料のことに非常に興味を持っています。
 あるミャンマー人の会社では女性社員を10名使ってビジネスを行っています。お世話になった14日間、気になるので彼女達の服装をチェックしていますと毎日ロンジーやカットソーを着替えています。正直ビックリしました。いくら安いとはいえ彼女達の賃金では大変な出費だと思いますが・・・
 数少ない情報ですが、TVのCNN等で世界のファッションが見られるようになったことと、外国人を積極的に国内に受け入れる体制ができたことが彼女達の美意識を目覚めさせたのでは?
 それとともにこの方が影響力があるのではないかと思われるのは、海外へ留学あるいは仕事に出かけまた帰国してきた若いミャンマー人達の行動・服装です。
 どこの国でも若い人がファッションに敏感です。しかし足元まで手が回らないのかスリッパが多く、足が男性も女性も真っ黒。ここで一言、『お洒落は足元から』

乗り物

 とにかく沢山の乗り物があります。サイカー・バス・タクシー・軽トラックの乗合・トラックの乗合バス、それにヤンゴンの中心から少し離れると馬車もあります。もちろん汽車も走っています。それらのお世話になろうと言う気持ちはあるのですが、乗れません。路線図が無いのと(これが決定的なのですが)行き先がわかりません。
 あのミャンマー語が読めません。また満員のトラックの後ろにぶら下がりながらの走行は腰痛の私には無理です。料金も色々あり、サイカーで20チャットエアコン付きバスで30チャット乗合バスは20チャット馬車は暑気が10チャット雨季は5チャット、汚いバス(走っているバスはどれも汚いのですが)特に汚れているバスは10チャットから15チャットです。
 タクシーが曲者なんですが日本人とみるとふっかけます。ある旅行記に「空港からダウンタウンまで5ドル」と書いてありました。しかし交渉次第では350チャットになります。1998年6月5日現在1ドル310チャットで計算すると5ドルは1550チャットになり、約5倍弱の価格になります。タクシーの交渉がミャンマー人に限ります。但し根性のある人はこれにあらず。どこの国でも厚かましい者が勝ちます。

written by 美山花子

 

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください