特集　近鉄21000系「アーバンライナー」

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

　　　　　　　　　　　　　　　21000系「アーバンライナー」（名古屋方）
　　　　　　　　　　　　2000年3月30日撮影・難波駅・116列車

　　現在の「アーバンライナー」

　　　　　近鉄21000系「アーバンライナー」は、言わずと知れた近鉄の看板列車として、昭和63年の登場以来、近鉄の看板列車として、現在も活躍しています。当初の運用区間は、名阪ノンストップ特急に限定しての運用でしたが、その後、名伊ノンストップ特急に運用され、2000年の新ダイヤより名阪乙特急としての運用が始まりました。（名伊ノンストップ特急は運行停止）最高速度は私鉄最高（当時）の120km/hです。（現在は130km/h対応）

　　新設された「デラックスシート」

　　　　　　「アーバンライナー」には、新たに特別車輌が新設されました。これは、JRのグリーン車にあたり、乗車には乗車券、特急券の他に特別車輌券（410円）が必要ですが、ビジネスマンや快適な旅をしたい方に人気があり、乗車率はJRのグリーン車のよりか、はるかに高く、土日および長期休暇中には売り切れる場合がある。デラックスシートの新たなサービスとして、オーディオサービスおよび、雑誌の提供が行われています。また、シート配列を1+2とし、ヘッドレストを大型化し、プライバシーの保護につとめています。

レギュラーシートとデラックスシートの比較

	レギュラーシート	デラックスシート
座席配列	2+2	1+2
定員	56 or 60	42
オーディオ	FMラジオ	イヤホンジャック
便所	和式	洋式
シートピッチ	1050mm	1050mm
シートのカラーリング	グレー	ベージュ
車内の金具類	シルバー	ゴールド

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　デラックスシート車内（モ21600）
　　　　　　　　　　　2000年3月30日撮影・難波駅・116列車

　　近鉄特急を変えた「アーバンライナー」

　　　　　近鉄は他社と異なり伝統の車輌運用をするために、これまでの電車はそのほとんどが貫通型で2両または4両のユニットを他の形式と連結して運用していましたが、この「アーバンライナー」は、6両固定編成（後に増結用2両を3編成増備）で、車体色も伝統のオレンジ色から白に変更され、先頭車輌は43度の後退角をつけ、スピード感を強調しています。これらは後の23000系「伊勢志摩ライナー」の基礎となっている。なお、足回りや、制御装置などは多少の仕様変更があったものの、基本のシステムは従来と変わっていない。モーター出力は125KW、全車電動車、歯車比は21:80である。

　　「アーバンライナー」のサービス

　　　　　全席フットレスト装備、シートピッチ1050mm（普通車・特別車共通）、大型窓、列車電話、洋式便所（モ21500）、男性用便所と和式便所（モ21200、モ21300）、間接照明、スポットライト（スイッチ付き）などを装備している。なお、モ21500には男性用便所は付いていません。また、列車電話はテレフォンカード（ICカード不可）専用電話です。また、新たに車両の前後に、号車表示、禁煙・一般車表示、トイレ使用灯、非常通報装置を一体化した車内表示器を装備。（これは、アーバンライナー以降の新造車及び、車体更新された車両にも取り付け。また、22000系、23000系、16400系には停車駅案内などを表示する電光掲示板付き）また、テープによる自動放送システムを装備。（名阪甲特急のみ。現在は乙特急については車掌による放送）

　　配置と編成

　　　　　21001F〜21005F及び増結用の全て（21701F〜21703F）を東花園に、21006F〜21011Fを富吉検車区に所属。増結用車両は東花園に2編成、米野に1編成配置されている。

　　その他の写真（追加：2000年9月）

	.
1989年ブルーリボン賞受賞		近鉄特急謹製おしぼり
		上：通常版、下：デラックス版


デラックスシートの		シートの後ろのネット
オーディオサービスの操作パネル		ゴミやお菓子などが入れられる
	.

フットレスト（左：使用時、右：不使用時）を使うときは靴を脱ぐのがマナーでしょう。靴を脱がずに使う人がいますが、雨の日に乗ったときは前に乗った人がぬれた靴で使って、布の部分がぬれているかもしれないので、よく注意したい。


デラックスシート		ライトで高級感の演出をしているが、
（手前：リクライニング、奥：通常）		読書灯ぐらい付けてほしかった。

時刻表（2000年3月15日現在）

　大阪→名古屋（全て名古屋行き）

列車番号	7	107	8	9	10	11	12	13	14	15	16
難波	700	730	800	900	1000	1100	1200	1300	1400	1500	1600
上本町	703	733	803	903	1003	1103	1203	1303	1403	1503	1603
鶴橋	705	735	805	906	1006	1106	1206	1306	1406	1506	1606
八木	729	803	831	929	↓	↓	↓	↓	↓	↓	↓
名張	↓	825	↓	↓	↓	↓	↓	↓	↓	↓	↓
津	↓	903	↓	↓	↓	↓	↓	↓	↓	↓	↓
白子	↓	913	↓	↓	↓	↓	↓	↓	↓	↓	↓
四日市	↓	925	↓	↓	↓	↓	↓	↓	↓	↓	↓
桑名	↓	937	↓	↓	↓	↓	↓	↓	↓	↓	↓
名古屋	914	954	1005	1104	1204	1304	1404	1504	1604	1706	1807

列車番号	716	116	17	717	18	718	19	20	21
難波	1620	1630	1700	1720	1800	1820	1900	2000	2100
上本町	1623	1633	1703	1723	1803	1823	1903	2003	2103
鶴橋	1626	1636	1706	1726	1806	1826	1906	2006	2106
八木	↓	1702	↓	↓	↓	↓	↓	↓	↓
名張	↓	1724	↓	↓	↓	↓	↓	↓	↓
津	1746	1804	↓	1847	↓	1944	2024	2123	2223
白子	↓	1813	↓	↓	↓	↓	↓	↓	↓
四日市	↓	1827	↓	↓	↓	↓	↓	↓	↓
桑名	↓	1841	↓	↓	↓	↓	↓	↓	↓
名古屋	1832	1901	1907	1933	2007	2034	2107	2207	2306

　名古屋→大阪（全て難波行き）

列車番号	57	58	59	60	61	62	63	163	64	65	66	766
名古屋	700	800	900	1000	1100	1200	1300	1330	1400	1500	1600	1625
桑名	↓	↓	↓	↓	↓	↓	↓	1347	↓	↓	↓	↓
四日市	↓	↓	↓	↓	↓	↓	↓	1359	↓	↓	↓	↓
白子	↓	↓	↓	↓	↓	↓	↓	1410	↓	↓	↓	↓
津	744	844	944	↓	↓	↓	↓	1420	↓	↓	↓	1710
名張	↓	↓	↓	↓	↓	↓	↓	1455	↓	↓	↓	↓
八木	↓	↓	↓	↓	↓	↓	↓	1523	↓	↓	↓	1806
鶴橋	908	958	1058	1158	1258	1358	1458	1549	1558	1700	1757	1831
上本町	910	1001	1100	1200	1300	1400	1500	1551	1600	1703	1800	1833
難波	915	1004	1104	1204	1304	1404	1504	1555	1604	1706	1804	1837

列車番号	67	767	68	768	69	70	170	71
名古屋	1700	1725	1800	1825	1900	2000	2030	2100
桑名	↓	↓	↓	↓	↓	↓	2047	↓
四日市	↓	↓	↓	↓	↓	↓	2059	↓
白子	↓	↓	↓	↓	↓	↓	2110	↓
津	↓	1810	↓	1911	↓	2044	2121	2144
名張	↓	↓	↓	↓	↓	↓	2155	↓
八木	↓	1906	1936	2008	2037	2137	2221	2237
鶴橋	1858	1932	2000	2031	2059	2201	2246	2300
上本町	1900	1934	2002	2033	2102	2203	2248	2302
難波	1904	1938	2006	2036	2106	2207	2252	2305

赤色の列車は土休日のみ運転。青色の列車は土休日は一般車両で運転。
運賃・料金は大阪・名古屋間・・・普通車で4150円、デラックス車で4560円です。

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最終更新日：2001年7月10日

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