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日本海まわり 帰省の旅(97年12月)
1.まえがき
この年の帰省の際、「ただそのまま(新幹線や東海道線で)帰ったのでは面白くない!」ということで、わざわざ名古屋へ帰るのに、「新宿〜新潟〜直江津〜富山〜高山〜下呂〜名古屋」なんて経路をたどってしまった私でした。
2.「ムーンライトえちご」車内にて
12月27日、新宿駅23時09分発の新潟県・村上行き快速「ムーンライトえちご」に、今回の旅行に同行する、バイト先の同僚のI君と乗り込んだのですが、時間になっても発車しません。すると、「この列車は発車時間を過ぎてますが、遅れております成田エクスプレスの到着を待って発車いたします。」との放送が入りました。
「急ぐ旅じゃないからいいか。」ここは気長に待ちます。
結局、約15分遅れで新宿を出発。アルタのマルチビジョンが、何かのコマーシャルを流していました。
東京の夜は遅いですね。
赤羽でもう1人の同僚の見送りを受け、列車は闇に包まれた埼玉県内を走り抜けます。
高崎で長時間の停車。この年は、碓氷峠だなんだで、この駅に何回立ち寄ったことでしょうか。
列車はさらに進みますが、性格上、列車の中ではぐっすり眠ることができません。寝ても断続的に20分とか、目が覚めてしまえば窓に顔を近づける、飽きるとまた眠る、こんなことの繰り返しです。一方、I君の方は眠りこけてしまっています。
「国境の長いトンネルを超えたら、そこは雪だった。」
の通り、新潟県に入ると、地面には雪が積もっていました。
列車は早朝の越後路をひた走り、長岡を過ぎると、約10分ごとに駅に停車するようになりました。結局、まともに眠ることなく翌朝の5時06分、新潟駅に到着、ここで夜行の旅は終わりです。
3.北陸路は雨だった
今度は、新潟から長岡へとんぼ返り。2両編成の列車は、こんな時間にも関わらず、席が全て埋まりました。外は真っ暗なまま、長岡で列車を乗り換え、今度は直江津へ向かいます。ようやく外は夜が明けだしました.が、雨が降っているのでどんよりとしています。
ここで朝食用にと、昨夜、バイト先から持参したサンドイッチと、鯖の棒寿司を、I君と食べます。途中、日本海が間近に迫りますが、天気のせいか、海は荒れています。(さすが冬の日本海)
直江津で、北陸線の電車に乗り換え。元々寝台車だった車両なので、ボックス席も、心持ちゆったりしています。
途中、滑川かどこかの街に立っていた、私が通う大学の、系列の短大の「通信教育部」(だったと思う)の看板(何げにこんな所に・・・これで旅行気分が吹っ飛んだ?!)が車窓を横切ったりしながら、富山までゆったり過ごすことができました。
4.暖冬で(?)飛騨路に雪は・・・なかった
富山駅で小休止(といっても、たった15分)し、真新しい、原色たっぷり(さすが、大阪に本社のあるJR○日本)のディーゼルカーで出発。次第に山あいに入って行きます。
越中から飛騨(つまり、富山県から岐阜県)に入り、段々と山深くなってきました。
東海地方有数の、豪雪地帯とのイメージが強い飛騨地方ですが、暖冬といわれているように、雪のかけらもありませんでした。
そうこうしているうちに、富山から約2時間で高山に到着。案内所でパンフレットをもらい、お金の節約のために、2人一緒で同じコインロッカーに、カバン類を押し込みます。
高山といえば、昔ながらの古い街並みが見てみたい、というわけで、上三之町という地区へ。(確か何年か前に、この辺は火事にあって、何軒か焼けてしまったはず。でも,それが分からないほどでした。)
休みとあって、結構にぎわっていました。お土産屋、地酒を売る店等々、高山を訪れた際は、訪ねてみてはいかがでしょうか。また、街中を流れる宮川も風情があります。
さて、昼時とあってそろそろ昼食にありつこうとしたところ、I君が「店の名前は忘れたけど、テレビで高山ラーメンの店が紹介されていたので、食べて見たい」と言ったので、冷えていることもあって、同意しました。ただ、「店の名前を覚えていない」ので、市街地を歩き回りましたが・・・結局、駅前の地図に広告を出していた店に行く事にしました。シンプルな「中華そば」でしたが、にぼしかかつおのようなようなものでとったスープは、和風そのもので、結構おいしかったです。
5.飛騨の山中から名古屋へ
次の予定では、高山から温泉で有名な下呂(岐阜県下呂町)へ向かうのですが、I君との協議(そんなおおげさなものではない)の結果、一区間だけ特急「ワイドビューひだ72号」に乗って行くことにしました。
(普通列車だと、下呂での下車時間がないため)
特急だけあって、やはり「速い」です。車内は快適そのもので、もう少し乗っていたかったのですが、約50分位で、下呂に到着。下車目的である温泉入浴のため、ここから、数軒ある公衆浴場のうち、サークル仲間の出した、駅前公衆浴場をまとめた冊子に載っていた「白鷺の湯」へ向かいます。
途中、河原に露天風呂のようなものがあって、数人入っていましたが、まるで「見せ物」の様でした。
「白鷺の湯」は、旅館街の真っ只中にありました。
早速、今までの疲れを温泉でいやします。浴槽はちょうどいい広さで、窓の外には、下呂の温泉街が眺望できます。
結構施設もきれいで、これで入浴料300円は、安いと思いました。
入浴を終え駅へ戻りましたが、道中で、山の斜面に立ち並ぶ温泉旅館群の灯りはきれいでした。
この後普通列車のみで、美濃太田、多治見を経て、名古屋市内の千種(中央本線)まで行き、ここで地下鉄に乗り換えて、実家へと向かったのでした。
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