このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
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分割すると…
●説明
今回は実例を省略しがますが、考え方だけ記します。
どうしてそうなるかを3つ示します。
◎その1:距離の丸めによるもの
以下の表はJR本州3社の運賃の計算式の根底にある距離の丸めの表です。
11km〜50km | 5km単位に区切り、その区切り内の中間に丸める。 |
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例:11〜15kmは13km,16〜20kmは18km,21〜25kmは23km,... |
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51km〜100km | 10km単位に区切り、その区切り内の中間に丸める。 |
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例:51〜60kmは55km,61〜70kmは65km,71〜80kmは75km,... |
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101km〜600km | 20km単位に区切り、その区切り内の中間に丸める。 |
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例:101〜120kmは110km,121〜140kmは130km,141〜160kmは150km,... |
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601km〜 | 40km単位に区切り、その区切り内の中間に丸める。 |
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例:601〜640kmは620km,641〜680kmは660km,681〜720kmは700km,... |
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つまり場合によって距離を損をしたり得をしたりします。
例 220.1kmの移動の場合 220.1kmの端数を切り上げ221km、221〜240kmは230kmで計算され、最終的には3890円です。 しかし220.0kmならば201〜220kmの範囲になり210kmで計算し3570円です。 一駅縮めれば十分ですよね?初乗り料金は3kmまで140円ですから。3570円+140円=3710円です。 3890円>3710円ですから分割すると得になります。 ※この例はあまり良くないですが区切り方によって実際はもっと安くなる事もあります。
◎その2:指定都区内発着によるもの
東京・大阪等11の都市内の駅を発着する201km以上の切符は基準駅からとして計算される。
同様に山手線内発着の101km以上200kmまでの切符は山手線内と表記し東京駅からの営業キロ数がとして計算されます。
この特例がたまに諸刃の刃になるんですね…
例えば、川崎から北へ向かう場合、川崎駅は横浜市内に含まれ、その基準駅は横浜となって横浜から計算されます。
つまり川崎=横浜の10.6kmが余分に計算されてしまうんです。
東京都区内・○○市内となっている時は疑う価値ありですね。
場合によっては余分なキロ数を加算されている可能性もあるので…
各特定区市内の図
札幌市内[札]
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仙台市内[仙]
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東京都区内[区]
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山手線内[山]
横浜市内[横]
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京都市内[京]
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名古屋市内[名]
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大阪市内[阪]
神戸市内[神]
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広島市内[広]
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北九州市内[北]
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福岡市内[福]
◎その3:電車特定区間料金適応による値引きによるもの。
東京・名古屋・大阪では私鉄競合のため通常よりも安い料金設定がされています。
実はこれが一番の理由と言っても過言ではなく、
特定区間内→特定区間外を、 特定区間内→特定区間内/特定区間内→特定区間外と言う2枚の切符にする事で安くなる事があるのです。
◎オマケ:新幹線自由席特急券の分割
有名かもしれませんが分割ついでに書きます。
新幹線を1駅(場合によって2駅)を自由席で利用すると840円または950円で利用できます。
ですが、2駅〜3駅を自由席で利用すると1790円(東京=大宮を自由席利用は1040円)です。
840円を2枚で買うと1680円ですから110円ですが得になるわけです。
840円と950円だと1790円…場合によって同額になりますが途中下車する事ができるぶん価値は上になるといえましょう…
※2駅で840円となる区間
・北上=盛岡
・北上=一ノ関
※2駅で950円となる区間
・一ノ関=古川
他にも以下の区間を自由席利用する時は分割しましょう若干安くなります。
・郡山→山形新幹線山形までの区間(福島で分割)
・北上・新花巻→秋田新幹線大曲までの区間(盛岡で分割)
★ここで書くのも何ですが、新幹線改札は切符が3枚一度に入るって知ってました?
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