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01.09.01新規

(21) 名機!! YS11

 名機として知られるYS11であるが、老朽化と路線のジェット機化で運行路線が年々減ってきているらしい。プロペラ機というのに乗ったことがなかったので一度乗ってみることにした。離島向けだけになっては乗りにくくなるため早いうちがよい。
 都合のよい路線があるもので、JAC(日本エアコミュータ)の伊丹-松山便が松山に夕方前に着く。今回初めてネットで予約したが、他の便はジェット機のものもあり席数が少ないYS便は混んでいた。
 当日はわざわざJR難波まで行ってリムジンバスに乗りかなり早めに空港入りした。
 搭乗口は端の方で、搭乗開始の案内に伴いぞろぞろ進んでいったが、バス乗換の場合を除いてはその先が飛行機のドアになっているが今回は下り階段になっていて地べたに降りてしまった。
 降りた先を見ると下記写真のようにYS11が止まっていた。機材を知らなかった乗客の「なに、これ乗るの?」という声が聞こえた。
 客席は2-2の4列で観光バスの長いのといったイメージである。荷物棚は無いので大きめのバッグは持っていってもよいといわれても預けた方が身軽である。隣りにでかい男がきたのでさらに狭い。
 コンサートのスタッフのようなグループがいたようでほぼ満席で出発した。席がプロペラの真横でプロペラが確かに回っているのが確認できる。音はかなり大きい。
 グループもいたのでがやがやしていたがいよいよ離陸となるとみんな黙ってしまった。異様な静寂の中エンジンが本気を出し飛び立った。スムーズでなく、階段を上がるように高度をあげていった。本日は気流が悪く所々揺れるとのこと。ベルトは常時着用を勧められたがいわれなくとも外そうという気になれない。
 時々雲の中を突っ切るのでがくがく揺れた。「御気分の悪い方は、、」とフライト中2回も言ったので気分が悪くな様な揺れなのだろう。揺れがはっきりしているので酔うというよりは恐ろしいが先である。気分が悪くなるのはどちらかというと高度を下げる時である。それもなんとなく下がったのか上がったのかわからない状態が最悪である。出来れば客席に高度と向きを知らせる計器をつけていただきたい。
 高度はそれほど高くないので瀬戸内海が見え、景色は大変よい。空いていてあまり揺れなければそれなりに快適であろう。時間が短いので飲み物などは出ない。飴だけ。この揺れではドリンクサービスは厳しいかもしれない。
 海を渡ると眼下に松山空港が見えたが、そのまま着陸せずに大回りをして反対側から着陸した。
 かつてはこんな感じで長距離便も飛んでいたかと思うと感慨深い。大型ジェット機しか知らない向きにはぜひ一度体験しておきたいものである。

 翌日は松山市からしまなみ海道経由で尾道に出た。こちらのバスは気の毒なほどがらがらであった。



伊丹にて出発前の姿

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