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03.05.14新規

(24) イルカが寄ってくるフェリー

 過日、JRバス路線の大どころ(?)で残っていた大湊線(田名部〜脇野沢)に乗るのがメインという酔狂な計画をたてたが、バスの単純往復は退屈なのはともかく、来たバスの折り返しで帰るというのはきわめて肩身の狭いものである。そこで下北半島の(陸奥)脇野沢と津軽線の蟹田を結ぶ下北汽船のフェリー"かもしか"に乗船することにした。船はあまり好んで乗る方ではないがこの航路のおかげでぐるっとまわることができるのである。脇野沢まで行く便は限られており、脇野沢村がどんなところかよくわからないので滞在時間を程々にすべく次のような行程を引いた。

(2003/04 現在: 列番便番は省略)
青森(ヨ)910(快速しもきた)1057大湊1105(バス)1124田名部1145(バス運動公園経由)1208大湊1219(バス)1324脇野沢1520(フェリー)1620蟹田1711(S白鳥28)1737青森(ヨ)

 脇野沢から青森に高速船もあるが、値段が高く、バスで終点まで行っていると時間がぎりぎりになるのでやめにした。フェリー前でバスを降りれば目の前だが、せっかくなのでバスの終点も見てみたい。

 当日は残念ながら雨で、脇野沢終点(役場)あたりも格別見る物もなく、フェリー乗り場にも待合室と食事施設のようなものもあったが、身内だけがべちゃべちゃしゃべっていて他に客が誰もいなく、居心地もよくないので雨の街を不審者のごとくうろうろして過ごした。
 そのうちどこかの中型バス一個団体と乗用車が少々集まり、出航となった。この日このバスがいなかったら船室は淋しいくらいがらがらだったろう。

 雨でデッキにも出られず、椅子席でぼーっとしていたらなにやらアナウンスしている。反対の窓側にイルカがみえるらしい。行ってみると、見えるどころか船に寄ってきている。エンジン音も航行で起こる波も恐れずに船にぴったり付いてきているのには驚いた。こんどは自分の座っている側に来たので窓越しに撮影してみた。

 船内に新聞記事が貼ってあり、時期によってはかなりの数を目撃できるらしい。とはいうもののショーではないので来ない日もあるだろうしあまり大々的に売り物にも出来ないのが惜しいところである。


(筆者撮影)見えにくいが矢印のところが背びれと尾びれ
船室の窓越しでたいした望遠も使わず撮れる位置まで接近している。


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