このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

どこか遠くへ 

チリ・パタゴニアの旅(準備編)

旅の目的

旅に目的が必要であるか、どうか。強いて、挙げれば「どこか遠くへ行こう」ということ。「酒はうまいし、ネエちゃんはきれいだ。ワーッ、ワーッ、ワッワーッ」そんな天国のようなところはないか?そう言えば、椎名誠の「パタゴニア」という本を以前、読んだな。片道、飛行機で30時間。頭に浮かんだのがチリでした。地球の真裏ですから、ここより遠いところは地球上にはない。チリまで行けば、地球上なら、もうどこへいってもチリより近い。立派な?中年のうちに行っとかないと、もっと年をとれば、行くだけで疲れ果ててしまうかも知れない。サカナがうまい(ウニが安い、カニが安い)、ワイン(vino)がうまい、ネエちゃんがきれい(南米の3C=チリ、コロンビア、コスタリカは美人が多いと言われている)。ただし、ネエちゃんの場合、気をつけなければならないことは、必ず年をとるということです。30年後には体重が3倍という、劇的な発展をとげる可能性を秘めているかも知れません。「花の色は 移りにけりな いたずらに…」

ネエちゃんはともかく、氷河とフィヨルド、ペンギンとオタリア(トド)、羊にグアナコ(ラクダの一種)と自然も豊か(らしい)。プエルト・ナタレスからプエルト・モンまでは道がないので陸路では渡れないようです。四国くらいの広さの土地に数千人しか住んでいないところが、南部チリのパタゴニアにはある(らしい)。フィヨルドの海を3泊4日で渡るツアーがあるので、このツアーをメインに計画を立てることにしました。

旅の準備と計画

人によっては、こちらの方が楽しいという。パタゴニアの自然は長い間、人を拒んできたのですから、行けば辛いこともありそうです。冒険や探検が目的ではないのですが、最低限の備えは必要だと考えています。まず、24時間分の非常食。日帰りのツアーに参加しても、人が住んでいないところに行けば、レストランなどがないかも知れません。着るものも、重ね着できるもので暖かさを、それと風が強いようなので、どこかで風を通さない衣服を身につける必要もありそうです。二月はチリの夏休み。バカンスで観光地は混み合うようです。日本に確実に帰ってこれるように、移動の前日までには出発地に到着することと交通機関の予約も早めに済ませておく必要がありそうです。幸い、サンチアゴにいとこの娘(姪のようなものです・三人の悪ガキの母親)がいるので、日本とチリの両方で見積りとって、安いほうで予約をすることにしています。

飛行機の安いチケットを探したら、カナダのバンクーバー経由になりました。時間が多少かかることと、当日チリに乗り継げないことは難点ですが、狭い飛行機で寝ることを考えると、ホテルのベッドで眠れるというのは利点です。また、チリまでのマイルで東京-沖縄のチケットが手に入ることを考えあわせると、本当に安いと思います。そこで、せっかくバンクーバーに立ち寄るのだから、ここでもなにか楽しみをと考えました。そうだ、アイスホッケーだ。調べてみると、NHLのカナックスの試合があるではないか。インターネットでチケットを探してみたら、1dayチケットはアリーナのブースでしか、販売しない(らしい・私の英語力ではそう読めた)。方針転換。そうだ、バスケットボールだ。調べてみると、NBAのグリーズリーズの試合があるではないか。しかも相手は、マイケル・ジョーダンのいないシカゴ・ブルズ。インターネットでチケットを探してみたら、なんとGETできたのです。まあまあの席で49.50カナダドル。かくして、バンクーバーの夜は更け行くことになる(はずである)。

バンクーバーでは、もう一つ立ち寄りたい所があります。ブリティシュ・コロンビア大学(The University of British Columbia)のアジアン・センターには新渡戸稲造記念の日本庭園(Nitobe Memorial Gardens)があります。そこに「パシフィック・ベル・タワー(Pacific Bell Tower)」と呼ばれる鐘楼があります。人間国宝・香取正彦氏が鋳られた梵鐘がそこにあるのです。この鐘は、三姉妹。同じ鋳型で三つの鐘が作られました。一つは、広島の平和の鐘。毎年、8月6日の平和祈念式典の時、8時15分の黙祷の際に、つかれる鐘です。残る一つは、東京目黒区の 目黒区民センター にあります。香取正彦氏が目黒区に住んでいらした縁で寄贈されました。この鐘がブリティシュ・コロンビア大学に寄贈されたのは、香取正彦氏のお嬢さんが外交官に嫁がれ、その任地がカナダであったからだと聞いています。日本とカナダの友情と平和を願う鐘である、とブリティシュ・コロンビア大学(UBC)のホームページに紹介されています。(私の英語力では、そう読めた)

言葉の問題

チリの公用語はスペイン語。英語はホテルや空港以外では、あまり通用しない(ようです)。どうせ、英語だってできないのだから、通じなくて結構とひらきなおって行きましょう。南米ではもっとも文盲率が低い国のようですから、面倒な話は事前に会話集などをみて、カードを準備するつもりです。「ありがとう」、「いくらですか?」「はい」と「いいえ」。話しかけるときの「もしもし」くらいは、スペイン語で出てくるように準備はできてます。おっと、もうひとつ、「UNO CERVEZA POL FAVOR」レストランに入ったときの決めゼリフです。

どこから見ても、旅行者とわかるのですから、ちゃんと言葉が通じなくても、どんなことをしたいのか、周りの人が察してくれます。必要最小限の言葉で用事が果たせるというのが、これまでの経験則です。そのため、会話集と辞書は必需品です。中国語のように辞書を使いこなすための訓練が必要と思われる国の言葉では、通用しない作戦かもしれません。

旅の達人GOODS

これらの品物は、これまで旅で出会った人から学んだものです。

今回の旅は、エコノミークラスの旅なので、宿も高いところには極力泊まらない計画です。エアコンがあるかどうかはわかりませんが、温湿度計は持参します。湿度の調整は健康管理の重要ポイント。その他、キャップランプは薄暗いホテルの部屋で本を読む時に便利です。磁石と地図はバスでの長旅では、あると楽しいものです。双眼鏡は船から陸地や島を見たり、夜は、星を見るのに便利です。東京では見ることができない、マゼラン星雲(地球に一番近い銀河で16万光年の彼方にあります。)や南十字星を夜空で探すのも、この旅の楽しみです。

マゼラン星雲を見たい人は http://spaceboy.nasda.go.jp/note/Ginga/J/gin105_mazeran.html へ

今回の旅では、醤油とわさびを持って行きます。刺身で食べられるものに備えての携行品です。

旅のガイドブック以外で参考にしている本

●津田正夫著 火の国・パタゴニア

南半球の地の果て

中公新書 49 1964年9月初版

●松井覺進著 パタゴニア自然紀行

氷河調査隊同行記

朝日選書 289 1985年10月初版

●椎名誠著 パタゴニア 

あるいは風とタンポポの物語り

集英社文庫 し-11-14 1987年 1994年文庫版初版

●椎名誠著 でか足国探検記

新潮文庫 し-25-22 1995年12月 1998年文庫版

●高木正孝著 パタゴニア探検記

岩波新書 青版682 1968年6月初版

●チャールズ・ダーウィン

ビーグル号航海記 岩波文庫

参考にしているホームページ

●セニョーラよしえの南米チリ ごほごほライフ

http://www.geocities.com/Tokyo/Island/7585/index.html

●三谷トラベルサービス

http://chile-tour.com/mitani/index.html

●中南米新聞

http://www.chunambei.co.jp/top.html


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 連絡先   kihei-koba@geocities.co.jp(小林 喜平)

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