このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

広島電鉄

〜規模・活気ともに日本一、超低床車両も走る〜

                   広島駅前に停車中の宮島行き最新型超低床車両
                          5000形「グリーンムーバー」

 路線規模・車両数ともに路面電車では日本一の規模を誇り、朝夕のみならず日中も繁華街の区間を中心に利用
客が多い。もともと広電西広島(己斐)〜広電宮島間の宮島線は準路面電車的な鉄道線だったが、現在、鉄道線
専用の車両は全て現役を退き、宮島線の運転は純然たる路面電車である市内線からの直通車によって行われて
いる。
 系統を列挙すると、①宇品〜広電本社前〜紙屋町〜広島駅前間、③宇品〜広電本社前〜紙屋町〜己斐間、
⑤宇品〜比治山下〜広島駅前間、⑥江波〜紙屋町〜八丁堀〜広島駅前間、⑧江波〜横川間、⑨八丁堀〜白島
間、そして宮島線に直通する系統番号のない広電宮島〜紙屋町〜八丁堀〜広島駅前間である。
 己斐〜広島駅前間に設定されていた②系統は、運転区間の重複する宮島線直通系統が増発されたため、朝7
往復に減便され、日中は走らなくなった。
 日中の運転間隔は⑧系統が13分となっているほかは、いずれも6〜10分である。宮島線直通は6〜7分間隔で
運転されており、並行するJR山陽本線の10分間隔よりも短い。広島駅前〜広電宮島間の所要時間は約60分と
JRに比べて倍近いが、広電としては頻繁運転と市中心部直結によって、JRへの乗客逸走を食い止めたいのであ
ろう。
 運賃は⑨系統白島線を含む市内が均一性(150円)、宮島線は対キロ区間制である。なお紙屋町を除く市内線
の各分岐停留所では、乗務員に最終目的地を告げ乗換電停までの普通運賃と引換に乗務員から「電車乗換カ
ード」が渡されます。広島駅前〜広電宮島間は270円で、山陽本線広島〜宮島口間の390円よりも安い。
 一日乗車券は広島駅前の広電案内所や紙屋町のリーガロイヤルホテルなど、市内各所で発売している。
 車両は200両近くもあり、形式も多彩、昭和57年から営業運転を開始した元ドイツ・ドルトムン市電の70形連接
車や、同じドイツのハノーバーから来た200形、京都・大阪・神戸・福岡など西日本の各都市から転入した車両も
在籍している。
 広電のオリジナル車両には、インバータ制御の3800・3900形、チョッパ制御の800・3500形といったハイテク
車両が含まれる。そして、平成11年6月、超低床電車5000系「グリーンムーバー」が颯爽とデビューした。
車両メーカーは、兵庫のアルナ工機を窓口に、ドイツのシーメンスで製造されたもので、今回は 1編成のみの
デビューである。 制御装置はIGBT素子使用のVVVFインバータ制御で、ノンステップ構造や一軸台車、それよ
りも斬新な塗装が一番の特徴だろうか。また、加速・減速の良さも特徴のひとつに入るだろう。 この「グリーン
ムーバー」は現在の所広島駅と宮島の間を1日5往復(検査時運休)していて、 広島駅・宮島には時刻表も
掲出されています。

線路総延長34.9㎞

 

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