伊予鉄道市内線

〜城下町をめぐり、鉄道線との交差は必見〜

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　上一万でのモハ50形

　松山城を取り巻く環状線などで構成され、市の中心部の松山市駅やJR松山駅から道後温泉への足となってい
る。系統は松山市駅前（通称、市駅前）から時計回りに環状線を一周し、市駅前に戻る①と、その逆回り②、
市駅前〜道後温泉を結ぶ③、松山駅前〜大街道〜道後温泉間の⑤、本町6丁目〜大街道〜道後温泉間の⑥
があり、日中は①②は10分間隔、③⑤は6〜7分間隔、⑥が20分間隔で運転されている。

　運賃は均一制で、上一万・南堀前などでは乗換券が発行される。一日乗車券は市駅前は市駅旅行センター、
大街道の伊予鉄愛媛新聞観光社、道後温泉駅などで発売しているが、車内やJR松山駅周辺では発売していない。

　プリペイドカード「い〜カード」は、1,000・3,000・5,000円の3種類があり、車内や市駅、道後温泉駅で買える。
伊予鉄バスでも使用できる。

　道後温泉の駅舎は明治風の外観が人気を集めているが、鉄道ファンにとって見逃せないのが、古町（こまち）と
大手町で、伊予鉄の郊外線と平面交差しているところだろう。特に古町では、交差する何本もの線路を横切り、
この光景は何度見ても飽きることがない。宮田町から平和通1丁目にかけては、単線の専用軌道が続き、家々
の間を縫うように走って行く。

　車両は36両あり、いずれもオレンジとクリームの塗り分けとなっている。1000番台車は元呉市電、2000番台車
は元京都市電の車両である。

　運転士が交替時、乗客に会釈することにも注目しよう。

線路総延長　9.6㎞