アールパード橋
| 7本の橋の中では2番目に新しい。マルギット島の北端とオーブダ島の南端をかすめるようにしてかけられている。オーブダ島は以前は造船所があったが今ではそれもなくなり、ひっそりしている。オーブダ島に渡る橋には今でも鉄道の線路が残っている。夏にはここは学生島というお祭り会場になり、コンサートが昼夜を問わず続けられ、若者が押し寄せる。元気溌剌というよりも、アルコール、ドラッグ、セックスで快楽を求める退廃的な雰囲気の漂うイベントである。
橋自体は特に美しいというわけでもない。古い市街地の外側を通る環状道路の一部をなしており、役割は大きい。 |
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マルギット橋
| マルギット島南端を通る。島にさしかかるところでで120度の角度に曲がっていて、そこでは島へ渡る分岐もある。環状道路の一部で、4番・6番の路面電車がひっきりなしに走っている。橋の上には停留所もあり、マルギット島へ遊びに行く人がたくさん乗り降りする。夏にはビキニで電車に乗っている人も見掛ける(ヨーロッパでもこれほど露出度の高いところはなかなかないらしい)。
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セーチェーニ鎖橋
| ブダペストで一番古い橋である。この橋ができるまでは浮橋がかかっていたという。この橋ができたお陰でブダとペストがブダペストたり得たともいえる。吊橋の橋脚部分が凱旋門のように荘厳で、橋のたもとにはライオン像も据えられている。王宮の丘、国会議事堂と並んでブダペストの顔である。夜は特に美しい。
この橋に限ったことではないが、落書きがひどく、昼間はちょっとがっかりするかもしれない。それでも、橋の上の土産物売りや、釣り糸を垂れる人など、ちょっとした光景が絵になるのもこの橋ならでは。 |
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エルジェーベト橋
| 戦争で落とされるまでは、写真で見る限りとてもきれいな橋だったようだ。今の橋は比較的新しい。鎖橋、自由橋とも美しくはあるが、自動車の交通という側面からは不便なので、この橋だけが街の中心街で実用的である。それゆえにあまり美しい橋とはいえないし、歩いて渡ろうとも思わない。 |
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自由橋
| 緑の色も麗しい由緒正しい橋。近年ハンガリーの紋章も掲げられた。古臭い路面電車が橋の上を走っているが、自由橋がこの電車の重みに耐えられなくなるのも時間の問題という。地下鉄新線の早期実現の理由がこれだという。古い橋と古い電車は絵になる光景だが、遅かれ早かれ消え行く運命にあるらしい。 |
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ペトゥーフィ橋
| ハンガリーの大詩人の名前を冠した橋だが、橋自体はこれといって取り柄が無い。環状道路の一環をなしていて4・6番の路面電車が橋の上を通る。交通量も多く、風情の無い橋だ。 |
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ラージマーニョシュ橋
| ブダペストで一番新しい橋。ブダペストとウィーンで共同開催するはずだった万博にあわせて建設されたのだが、その万博は中止となってしまい、橋だけが残った。立派な橋だがアクセス道路の整備が遅れており、あまり使われていない。
この橋のアクセントはなんといっても照明。巨大な複眼のような照明が高い柱の上についていて、夜になると青白く光る。
将来的にはこの橋にも路面電車が通る予定。 |
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