このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

ブダペストのターンツハーズ

ターンツハーズ(Tanchaz)とはつまり踊る場所。本来は、農村で色々な機会に踊りを踊るが、この踊る場所がターンツハーズと呼ばれていた。結婚式や葬式、農閑期の戯れなどことある毎に踊る機会はあった。

時代は下って、民族文化の復興の一環として都会でも踊る場所を作ろうという気運が高まり、街のターンツハーズは始まった。今では毎日のようにどこかでターンツハーズは開かれている。ハンガリーの民俗音楽に限らなければ、ブダペストだけで数十のターンツハーズがある。

では、このターンツハーズではどのようなことが行われているのか。
もちろん踊っているのである。生のバンドが演奏するなか、踊れる人は勝手に踊り、踊れないけど踊りたい人は先生に教えてもらえる。ハンガリー人でも初めは初心者。それに、ターンツハーズには初心者がかなりたくさんいるので安心してほしい。ハンガリー人の中にはとてもリズム感が無い人も少なくないし。
先生も丁寧に教えてくれるので、何回か通えば少しは踊れるようになる。
もちろん、踊りたくない人は音楽を聴いているだけでもいい。酒を飲みながらしゃべりに来る人も多い。こうなると、踊れる酒場といった風情。 要するに、民俗音楽のディスコといった感じだ。かなり健康的ではあるが。
踊りのほかに、歌も教えてくれる。場所によっては歌詞を書いた紙も配ってくれる。せっかくなので挑戦してみよう。
時として、この世界で有名な人が話をしたり、ちょっとしたコンサートがあったりすることもある。

ターンツハーズは踊りの場ではあるが、それ以上に出会いの場である。出会いを求めてここへ来る人も多い。農村では踊りの上手い男がもてたというが、少なくともブダペストのターンツハーズではそんな感じはしない。もちろん踊れるにこしたことはないが、絶対条件ではないようだ。

入場料は高くはない。たいてい日本円にして100円から150円ほど。 夜7時半頃に始まり、遅いところは3時ごろまで、早いところでも真夜中まではやっている。ブダペストなら、深夜バスがあるので、多少遅くなっても帰れないことはない。夜中歩くのも安全ではないが、危険ではない。

高いお金を払って民俗舞踊の舞台を見に行くのもいいが、ターンツハーズならお金もかからないし、自分も参加できるのでより面白い体験ができるはずだ。民族衣装をみたいなら民族学博物館へ行けばいいと私は思う。

ちなみに夏はほとんどのターンツハーズは休み。詳しいことはPestiestやPesti Musorで調べてください。

Belvarosi Muvelodesi Haz
土曜日開場
エルジェーベト橋のペスト側マーチャーシュピンツェという有名なレストランの裏手にある。
黒い看板が出ているが、小さくて目立ちにくい。建物の中に入り、正面の階段を上がると二階に受付があり、そこでお金を払い、三階がターンツハーズ、五階が酒場になっている。
Kalamajkaというバンドが演奏している。ブダペストで一番賑わっているターンツハーズで、身動きが取れないほど人がいることもある。
ターンツハーズは12時ごろまでだが、その後五階の酒場で3時ごろまで音楽の演奏がある。

Fovarosi Muvelodesi Haz
金曜日開場
ブダ側のMoricz Zsigmond Korterから18・41・46の路面電車で二つ目の停留所下車。進行方向向って右側の建物の中が会場。 Tekaがホスト。割合アットホームな感じのターンツハーズだ。

Jozsefvarosi Klub
日曜日開場
ブラハルイザ広場のコルヴィンデパートの裏側にある。建物の地下を利用している。

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