このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

Staatsexamen NT2 programma 2
この試験は毎年3月、7月、11月の3回、金・土の2日間かけて行われます。以下の情報は1999年現在のもの。

試験概要

<lezen>
Onderdeel A と Onderdeel B の2つがあり、この二つの間には休憩があります。たいてい金曜日の午前中に行われます。

Onderdeel A
新聞記事、雑誌、高校生の教科書などからの抜粋がテキストとして出題されます。このテキストを読み、質問に答える(選択式)という形式です。制限時間100分、辞書の使用可です。

Onderdeel B
水道局からの料金請求書、保険会社のパンフレットなどがテキストとして出題されます。まず問題を読み、その答えをテキストの中から探す、という、いってみれば速読の試験です(例えば保険会社のパンフレットがあって、「Aさんはどこに住んでいて何を持っていて…」という条件が与えられ、Aさんにもっとも向いている保険のタイプはどれか、とか、Aさんは毎月いくら保険料を払わないといけないか、を選ぶ、みたいな感じ)。選択式。
辞書の使用は可能ですが、制限時間が20分しかないので、辞書を使っている暇がほとんどありません。

<luisteren>
大抵金曜日の午後に行われ、おおよそ60分かかります。
テキストは教師と学生の会話、講義、ラジオのインタビュー、客と不動産屋の会話、求職者と求人者の会話などで、それを聞いて質問に答える(選択式)という形です。よく「話者が言わんとしていることはなにか」と質問され、選択肢の中から正しい要約を選ぶ、という問いがでるので、聴解能力だけでなく与えられた選択肢を読んで理解する、という読解能力も必要になります。

<schrijven>
土曜日の午前中に行われます。Onderdeel A と Onderdeel B があり、それぞれ1時間です。辞書の使用可。鉛筆の使用不可(黒ペンか青ペンのみ)。

Onderdeel A
文を完成させる問題(例えば、"Ik ben gisteren naar Amsterdam gegaan, omdat
." が与えられるので、omdat 以降を補充して文を完成させる)、課題にしたがって100語程度の文、手紙を書く問題などが出されます

Onderdeel B
「…についてどう思うか」みたいな課題が与えられるので、それについて自分の意見を150〜300語程度で書きます。私が受験した時は「昨今のテレコミュニケーションの発達についてどう考えるか」でした。大抵の場合、「導入」「自分の意見とそれに対する根拠」「反対意見」「結論」を書くように指示されます(私のオランダ語の先生によると、「確かにこういう意見もあるが」という形で反対意見の例も提出し、「それでも私はやっぱりこう考える」と持っていくことによって自分の意見をより強くすることが出来るんだそうです。ほんとなのかなぁ)。

<spreken>
土曜日の午後、最後の最後に行われます。約1時間、辞書の使用は不可です。LL教室によって行われます。

Sprekenにはとにかく練習が必要です。実際の会話力もさる事ながら、試験の形式にどれだけ慣れているか、ということが合否の鍵を握るからです。LL教室の使用に慣れていない人はまずそれだけで緊張します。それから試験には「短い発話」「中くらいの発話」「長い発話」とあるのですが、短い発話は準備なしで20秒以内に、中くらいの発話は15秒準備時間、発話は30秒から1分、長い発話は準備2分間で発話2分間、という具合になっています。この発話時間、長いようで結構短く、慣れない人は大抵「え、えーっとぉ…」などと言っている間に次の問題に進まれてしまいます。

採点・合格基準

出題される問題の数は毎回同じ、というわけではないので、以下の数字は飽くまで目安、とお考えください。ちなみにこの出題数、合格基準はVoorbeeldexamen 1995に拠ります。

<lezen>
選択式。49問中31問以上正解で合格。

<luisteren>
選択式。40問中26問正解で合格。

<schrijven>
記述式。全11問、42点中24点以上で合格。

採点はいくつかの観点から行われ、文の長さによって1点〜5点もらえます。「いくつかの観点」というのは、まず「文の内容が出題内容に合っているか」「文法は合っているか」「文章の構成はどうか」などです。冠詞のdeとhetを間違えても減点にはなりませんが、冠詞を忘れると減点になります。また、長文の場合はスペリングの間違いは数が1つや2つだったら問題ありません。

<spreken>
会話を録音。全15問、95点中53点で合格。

これも採点はいくつかの観点から行われ、会話の長さによって配点が異なります。会話の場合は「発話内容が問題の内容に合っているか」「適切な単語を使っているか」「文法は合っているか」などが採点対象になります。この他に「preconditie」というのがあるのですが、声が小さい、発音が悪くて何を言っているのかわからない(多少なまりがあってもオランダ語として聞き取れるのであれば問題ありません)、オランダ語以外の言語で話している…などの場合、preconditie=採点のための条件 を満たしていない、とみなされ、採点は一切してもらえなくなります。

IBGのアドレス

IBGというのはこのStaatsexamenを実施している機関です。

IB-Groep Examendiensten
Postbus 30158
9700 LK Groningen
The Netherlands
http://www.ib-groep.nl/studiepunt/
([Examen en Diploma] →  [NT2] と進みましょう)
2004-2005年度版パンフレットは こちら

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