このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

倍数表示窓の超テクノロジー


倍数表示窓の機構


ところで、自分が一番気になるのは倍数表示窓の機構である。
何かとてつもなく巧妙な仕組みになってる気がするのです。

倍数表示窓の数値のカウントは、行う演算によって、
乗算演算時は、「置数を何回足したか=加算方向に回した回数」
除算演算時は、「置数を何回引いたか=減算方向に回した回数」
という表示をしなければいけないわけです。

どうも演算開始時に、最初の「00000000000」の状態から
ハンドルを加算方向・減算方向のどちらに回すかで
今から行う演算が乗算か除算かを判別しているようなのである。

つまり、最初にハンドルを加算方向に回した場合は、
乗算演算であると判断し、以後、倍数表示窓のカウントは
加算方向に回したときに増え、減算方向に回したときには減る。

対して、最初にハンドルを減算方向に回した場合は、
除算演算であると判断し、以後、倍数表示窓のカウントは
減算方向に回したときに増え、加算方向に回したときには減る。

要するに、ハンドル回転数の絶対値を
表示する機構になっていると思うのです。

非常に巧妙に出来ているというのはわかるのですが、
うまく説明できていない…
もどかしいなあ。っていうか自分の頭が悪いのか(泣)

初期の機械では、どうもこの機構がついていないようで、
倍数表示窓の内部の数字の記されたドラムに、
0をはさんで+−両方向に123…789の数字を振る事で、
前述の絶対値のカウントを実現しているようです。
(この場合、ドラムは乗算・除算にかかわらず、
ハンドルを加算方向に回したときには+方向、
減算方向に回したときには−方向に回転するようになっている)

ただしこの機構では、倍数表示窓の数値は
繰り上がり・繰り下がりができないように思います。
ということは、ハンドルを10回以上回したときの状況に
対応できないのではないでしょうか。
また、前述の「乗算を速くやる計算方法」も実践できない気がします。

初期の機械の現物を持っていないので、推測しか出来ないのですが…。
ひょっとしたら何らかの方法で、この問題をクリアしているかもです。

また一部の機械では、乗算演算・除算演算を手動で切り替える
「計算モード切替レバー(×or÷を選ぶ)」
というものがある機種もあります。

ということは自動切換えには何らかの不具合があるのかも…
たとえば、特定の操作を行うとジャムるとか。
もしくは特許の関係とか?
この件に関してはちょっと謎です。


計算桁とかオーバーフロウのこと

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