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三軒茶屋
「ノストラダムスの大予言」もむなしく、2000年の正月は何事も無く順調に過ぎ去って行った。思い起こせば、90年代の我が国においては、経済的・社会的閉塞感も手伝ってか、新世紀(正確には2001年からだが)に対する期待と、裏返しの不安があり、それが「ノストラダムス」ブームやミレニアムへの高揚感となって表現された感がある。恐らく、「末法思想」が流布された奈良時代も同じような感じだったのだろうが、それにしても、よく言われているように、日本人は本当に(ある意味で)「有終の美」が好きな民族だと思う。というのも、そうした「有終の美」に対する共感意識が無ければ、キリスト教国でもない我が国が「西暦」2000年についてこれほど拘ったりはしないだろうからである。
そういえば、90年代を騒がせたオウム真理教(アレフ)も、2000年に世界最終戦争(ハルマゲドン)が起きるとして危機感を煽っていたが、その後はどのようにして信者の結束と危機感を維持しているのだろうか。中島 健(なかじま・たけし) 大学生
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