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国語日記
『恋愛』
「恋愛」とはよく言ったもので、「恋」を性欲的あるいは一時的恋慕の要素、「愛」を人間的あるいは長期的愛情の要素とすれば、凡そ全ての「恋愛」には「恋慕」と「愛情」のファクターがあって、ただそのバランス(割合)が異なるのであろう。「恋は人を盲目」にしても「愛は人を盲目」にはしないのだが、しかしさりとて純粋に「愛」だけの関係(同性間の友情に近いもの)を初っ端から作ろうというのもまた容易ではなく(ただ、昔の「見合い結婚」というのはそれに近いのかもしれない)、結局どの男女関係にも「恋」の要素を100%排除するのは難しいだろう(ちなみに、援助交際とは「恋」だけに限定した特殊な関係ということが出来る)。
では、「恋」はどのような役割が期待されているかといえば、それは、2人にとって、「愛」が限りなくメインとなる男女関係になるよう、ソフトランディングさせるための加速装置のようなものではないだろうか。「恋」だけでは、長続きはしないのである。恐らく、芸能界においてあれだけ離婚・浮気・再婚が多いのも、常に他人を魅了しなければならないという仕事柄、「それ以降」に至る暇が無いからなのではないだろうか。中島 健(なかじま・たけし) 大学生
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