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三軒茶屋
最近、東京都の石原慎太郎知事に対する評価が高まっている。選挙期間中の「東京から日本を変えていこう」というフレーズは、当時は「ああ、また単なる選挙むけの美辞麗句か」と思ったものだが、ところがどっこい、石原知事は「日本を変えつつある」と言ってもいいだろう。選挙公約の一つであった「横田基地返還」や「湾岸地区にカジノ」といったものは実現しなかったが、友好都市関係にある中国(中華人民共和国)北京への視察を拒んだり、中国のチベットにおける人権侵害を批判したり、そうかと思えば地下鉄12号線の名前が「東京環状線」に決まりかけていたのを「大江戸線」に改称するなど、とにかく行動力があるのが目をひく。更に、都心へのディーゼル車乗り入れ規制や銀行への外形標準課税導入は、文字通り全国的な論議を呼び、なんとか撤回させようと交渉を申し入れた保利耕輔自治大臣の申し出を断っている。更に、財政再建のため、都バスの広告塗装を見とめたり、余計な特殊法人を整理したりと、就任してから1年も経過していないのに、既に様々なことを達成している。
こうなると、明かになるのが前都知事・青島幸男氏の無能さであろう。無党派層の改革の風に押されて当選した青島都知事だったが、単に知名度によって当選してしまったがために行政的手腕が未知数であり、結局青島都知事の4年間は改革の先送りの時代であったということができよう(唯一の成果が、都市博中止であった)。中島 健(なかじま・たけし) 大学生
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