このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 編集後記 

 自民党など政府与党内部で動きのあった少年法改正法案は、結局6月総選挙の影響で審議未了のまま廃案になる可能性が高まったようです。これは、野党側やマスコミの「総選挙を前にした実績づくりだ」といった批判を受けたからでしょうが、そうこうしている内に愛知県豊川市と西鉄高速バスでまたしても少年による事件がおきました。豊川の事件では、犯人の少年は主婦1人を「殺人を実体験したい」という無茶苦茶な願望によって殺害し、更にその夫も殺そうとしていますが、少年法の規定により、18歳未満の少年は例え刑事裁判に付されたとしても死刑は求刑できない仕組みになっています。
 今のところ、少年法の見なおしについては、自民党など保守系の政党のほうが積極的なようですが、6月総選挙の結果次第では、与野党(あるいは連立与党内部)の妥協のために、そうした重要案件の処理がまたしても先送りされてしまうかもしれません。しかし、法改正が先送りされたからといって、少年による凶悪な犯罪も一緒に先送りされるわけではありません。形式的正義論の観点からも、一刻も早い改正・重罰化が望まれるところです。

 お知らせ 

 今月号では、はじめて新会員の波田野氏にご登場頂きました。今後とも、同様に編集長以外の執筆者による原稿を掲載したいと考えておりますので、どうぞご期待下さい。


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