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国語日記
『少女マンガ』
「少女マンガ」といえば、①恋愛モノが多い、②しかも設定が不自然、③目が大きすぎ、といった印象があるが、③はともかく、①②は男性諸氏には共通の認識であろう。典型的な少女マンガとして私が思い浮かべるのは、次のような話である。
・・・「A子(主人公)はテニス部のB先輩(当然、美形)に密かに思いを寄せていたが、テニス部マネージャーで頭のいいC子もB先輩が好きで、やがてC子の謀略からB先輩はA子を嫌うようになるが、B先輩が突然の怪我でインターハイに出場出来なくなると、A子はB先輩を必死で介抱。B先輩が落ちこんでいるのを励まし、その勢いで告白する」・・・
ところが、その後、友人の女性にこの話をしたところ、「いや、今の少女マンガは違う」という。彼女曰く、今のマンガは「1人の異性を巡る複数の同性の戦い」なのではなく、「1人の同性(主人公)が複数の異性の間で揺れる」という話が主流で、「A子は幼馴染みのB君が好きだったが、海外に2年間暮らしていたB君は現地でガールフレンドを作ってしまい、落ち込んだA子は学級委員のC君、サッカー部のD君に目を向ける」というのが典型パターンなのだそうである。
同じ「少女マンガ」でも、これだけ印象が異なるのが面白い。中島 健(なかじま・たけし) 大学生
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