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三軒茶屋
現代の行政学において、我が国行政の意思決定システムがいわゆる「稟議制」をとり、下から上へ積み上げて行くボトムアップ・システムを採用しているとされるのに対して、アメリカは、指導者の意思が下へと伝わるトップ・ダウンのシステムを採用しているという。
それで、「なるほど」と思ったのが、我が国とアメリカとの官職名の違いである。例えば、我が国の中央省庁では、下から順に「係長」、「主席事務官」、「課長」、「局次長」、(大臣官房審議官)、「局長」、「参事官」、「政務・事務次官」がおり、最後に「国務大臣」が座っているという仕組みになっている。そして、戦前憲法の名残から、「内閣総理大臣」も一応「大臣」の特別な種類という風に位置付けられている。これに対してアメリカでは、「大統領」の他に同格な立場は無く、各省トップは「長官(英語名は「Secretary of State」であるから、「国務尚書」とでも和訳したほうが直訳に近いか)」である。更に、「次官」、「〜担当次官補」(局長クラス)、「次官補代理」といった風に、上役の名前を基準にして下がって行くようなネーミングになっているのである。中島 健(なかじま・たけし) 大学生
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