このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
編集後記
長野県の藤井世高企業局長の「名刺折り曲げ事件」は、その後田中康雄知事が辞表を提出した藤井局長を慰留し、事件発生から5日でようやく事態が終息しましたが、この間県民・国民からの抗議が1万件以上もあったそうです。この「名刺折り曲げ」事件そのものについて言えば、藤井局長側の完全な無作法だった(知事と局長でなくとも、礼節を欠いていたと言われるでしょう)という意味で見方は一致しているわけですが、では何故彼がそうした行為に出たのかについては、様々な憶測を呼んでいます。典型的な「横柄な役人」との評価がある一方で、「藤井局長は、部局長会議で田中知事に食って掛かった他の2人の部局長と共に、前副知事を支持する人が多かった県庁幹部の中では”中立派”として知られていて、むしろ田中知事に敵対していたほうの部局長が会議でも沈黙を守っていた」(11月1日付け『朝日新聞』)といった見方もあり、真実はどっちなのか、よくわかりません。ただ、あれだけ県民の抗議が集まった中で、田中知事が敢えて藤井局長を慰留したのには、それ相応の理由があったのではないでしょうか。
お知らせ
今月は、通常の10月号の他に、国連海洋法条約に関する 8月増刊号 の一部と、少年法改正問題を取り上げた 12月号 の記事を先行掲示しました。ちょうどこの原稿を書いているときに、衆議院で少年法の与党改正案が可決され、参議院に送られたというニュースが入ってきましたが、参議院での議論がまだあるので、最後まで目が離せません。
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