このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 編集後記 

 大阪教育大学付属池田小学校で起きた児童殺傷事件で逮捕された宅間 守容疑者は、司法書士の予備校のテキストを購入し、刑法で心神耗弱者・心神喪失者は犯罪を犯しても処罰されない(乃至、罪が軽くなる)ことを知っていたそうです。このように、「法」はそれを知ることによって反社会的にも使い得るものである以上、「法」を知る者、「法」を学ぶ者にはそれに相応しい道徳と人格が求められるわけですが、では実際の法学教育はどうでしょうか。「刑事法では国家刑罰権の発動を抑制するために、容疑者の人権を擁護すべきだ」「心神喪失者は、自由意思を持って犯行に及んだわけではない以上、罪に問わない」ということを言葉、情報として記憶することはあっても、その社会的意味を注意深く吟味する営みは、法律を出題する各種資格試験の受験生の間においては希薄なように思われます。

 お知らせ 

 今月号は、管理者の多忙により、全ての記事を準備・掲載することができません。どうぞ御了承下さい。
 また、本会から会員の小林祐樹氏及び広井有理氏が退会したこをお知らせします。


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