このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 国語日記 

『いいことの後には必ずわるいことがあるが、わるいことの後には必ずいいことがある』

 このフレーズは私自身が作った格言であり、何か悪いこと、嫌なことがあったときに思い出して元気を出すようにしている。似たものに「楽あれば苦あり」があり、確かにそのコンセプトは似ているが、内容的には異なる(「楽なこと」と「いいこと」とは必ずしも一致しないので)。

図

 もっとも、この格言は、「楽あれば苦あり」と同じく、考えてみれば当然のことである。即ち、自分にとって決定的に「いいこと」があった時(上図のA地点)には、その後に訪れるであろうことが「普通のこと」(B地点)であっても、「比較的わるいこと」に思える。反対に、自分にとって決定的に「わるいこと」があった時(C地点)からすれば、その後に訪れるであろう「普通のこと」(D地点)も、「比較的いいこと」に感じるだろう。
 従って、この格言は、単に自分にとって「わるいこと」があって落ち込んでいるときの励ましになるに留まらず、自分にとって「いいこと」が続いて天狗になっているときに、自戒の言葉としても機能するのである。

中島 健(なかじま・たけし) 大学生


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