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国語日記
『断じて行えば鬼神もこれを避く』
この諺は、「何事も決断力を持って行動すれば、最後には困難を乗り越えられるものだ」という意味である。
先日、オーストラリアの首都・キャンベラを訪れた際、オーストラリア戦争記念館に展示してある旧日本海軍の特殊潜航艇を見て、この言葉を思い出した。というのも、私がこの言葉を初めて知ったのは、1941年12月に真珠湾を攻撃した数隻の特殊潜航艇の艇長の辞世の句としてだったからである(キャンベラで展示されているのは、シドニー=ジャクソン湾を攻撃した同型艇)。
もっとも、この諺は、必ずしもそうした生命の危険が伴う行為に留まらない。例えば、最近普及が著しいパソコンだが、その操作方法は、「パソコンを使いこなしたい」という熱意さえあれば、あとは創意工夫と試行錯誤を繰り返す中で自然と上達するものであって、データベース等の特殊な機能を用いるのでもない限り、単純に操作方法を習うためだけにパソコン学校に通う必要は無い。また私は、かつて大学入学当初、大学図書館職員による「図書館の利用方法講座」を受講したことがあったが、そこで教えられたことは文献探索の意思があればある程度は独力で模索可能なものであったし、そうでなければ受付の職員に質問しさえすればわかる程度の内容であった。
人生、何事も「断じて行えば・・・」なのである。中島 健(なかじま・たけし) 大学生
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