このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 編集後記 

 海外旅行から帰ってきてまず感じるのは、異文化間における「間(スペース)の取り方」の違いである。例えば、米州等ではどちらかといえば(有り余るスペースを利用して)開放的な、広々とした空間を取ることが多く、町の歩道や出入り口一つとってもオーバーサイズに出来ている。これに対して日本では、元来国土面積が狭かったことや体格が欧米人と比べて小さかったこと等から、一般的に「間の取り方」は小さ目である。
 しかし、ではだからといってスペースが広いほうが常に美しいかというと、必ずしもそうではないだろう。結局、スペースの取り方というものはその土地の文化の問題であって、例えば間口が広すぎる日本家屋であるとか、天井が吹きぬけになっている茶室といったものは、和風建築としてはやはり美しくないだろう。それぞれの文化的土壌のもとで最適な間取りがあるからこそ建築物も又美しいのであって、そういう意味では「間取り」という概念も又「郷にいれば郷に従え」なのである。

 お知らせ 

 今月号(8月号)は、(4ヶ月連続になってしまいましたが)製作者の海外旅行等の理由により掲載が大変遅れてしまいましたが、9月号についてはほぼ予定通りに掲示できるかと思います。なお、「自自公連立政権を考える」「役立つゲーム、無駄なゲーム」等の未掲載の記事につきましては後日掲載致します。


目次に戻る

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください