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半田市
新美南吉記念館(2012/01/19)
 新美南吉と言えば誰もが小学生の時に読む「ごんぎつね」の作者ですがそれほど知名度は高く有りません.おそらくごんぎつねを読む時の年齢が若すぎて作者まで見る事は少ないことや,結核で29歳でこの世を去ったために作品がとても少ないことが考えられます.その南吉は自分と同じ愛知県出身と知ったのは大学生になった頃です.それからとても興味が有ったのですが,なかなか行く機会に恵まれず,ようやくゆっくりと見る時間がとれたので行ってみました.
この博物館は新美南吉生誕80年を記念して造られた博物館です.半地下構造でとても立体的なスタイリッシュな博物館ですが,展示内容はとても見応えのあるものでした.外からはただの公園にも見えなくはないですね.
 少し低いところに入り口があり,入りますと,今度はこんな感じで通路が続いていきます.とても立体的に移動させられる博物館で,それだけで少しわくわくしてきます.それでいて一応バリアフリー(順路通りには行きませんが).見た目よりも全然天井が高いです.
 ここの展示物はそんなに多くは有りませんが,どれもがとても見応えがあります.南吉の作品が人形劇の様に再現され展示してあるのですが,どれもがとても丁寧に造られており,これを見ているだけでもとても面白いものです.また南吉の年譜などの展示もあり.飽きさせない内容でした.
 ジオラマの一部.これだけみると何かはさっぱりわかりませんが,作品の見所が人形で再現されているので,何となく心に残ります.「ごんぎつね」の他には「おぢいさんのランプ」や「手袋を買いに」がジオラマになっていました.おぢいさんのランプの内容は初めて見ましたがとても感銘を受けるものでした.
 入場料は¥210です.博物館の他にも休憩施設や喫茶店,本の販売などもされていてとても充実した内容の博物館でした.
童話の森(2012/01/19)
 新美南吉記念館の隣にある山です.山全体が公園として整備されています.ちなみにこの山は「中山」とも呼ばれています.それは,「ごんぎつね」の舞台として出てくる中山なんです.記念館とともに作品の中の登場する場所に造られた公園なんです.
 長いスロープを上っていくと山頂まで上る事ができます.とても整備されていて歩き易い公園で,途中森の中に入れる小径もありました.鳥の声がとても沢山で,まるで合唱でも歌っているかのようでした.
 新美南吉記念館の隣にあり,駐車場も兼用です.こちらは無料でだれでも入ることができます.
南吉の生家(2012/01/19)
 新美南吉の生まれた家です.生まれた当時は渡辺姓でしたが,8歳の時に養子となり新美姓となりました.養子となった後もこの家に住む事が多く,生涯の半分を過ごしたと言われるところです.
 中に入ると南吉の写真や,当時を思わせる道具などの展示がしてあります.畳の上に上る事もでき,近くてみる事ができるのも良いです.
 とても急な階段をおりると部屋があります.とても天井が低く大人は屈まなければ部屋の中を移動できない程.ちゃぶ台もとても小さく,赤ちゃんサイズでした.実際に色々と見る事ができるのが良かったです.
 入場料は無料です.手動で戸を開けて内部を自由に見る事ができました.少し北に駐車場がありますので困る事は有りません.トイレもあるし至れり尽くせりです.
常夜灯(2012/01/19)
 生家の目の前にある常夜灯です.南吉の作品に何度か登場しているものです.
宝蔵倉跡(2012/01/19)
 宝蔵倉跡.「ごんぎつね」をはじめ南吉作品に何度か登場する倉だったそうです.「ごんぎつね」はこの倉の前で老人から聞いた話,という設定になっているようです.
岩滑八幡社(2012/01/19)
 岩滑八幡社です.南吉が生家とはなれを行き来する時に通り抜けていた神社です.岩滑とかいて「やなべ」と読むらしいです.難しいですね.
はなれの家跡(2012/01/19)
 はなれの看板.ここに当時は家が有ったようです.現在は普通の個人宅がありました.
常福院(2012/01/19)
 常福院も何度か南吉の作品に出てくるところです.実際に物語で使われたものがそのまま残されていると言うのが驚きです.これらは生家の近くにあり,十分徒歩で見学可能です.
 ここもよく見れば鬼瓦が高浜チック.とてもおしゃれな鬼瓦です.
常福院のソテツ(2012/01/19)
 常福院のソテツ.市指定天然記念物となっています.樹高6mで幹周りは2mとなかなか立派です.
南吉の養家(2012/01/19)
 8歳で南吉が養子に出されたところです.といっても祖母?にあたる人物です.しかしここでの生活は4ヶ月程しか続かず,生家に戻ることになってしまいました.祖母と折り合いがつかなかった分けでは無さそうですが,8歳の子供にしては色々なものを失い,つらい記憶が呼び起こされてしまったためとも言われています.なので生家に戻って生活を送る訳ですが,名字は新美のままなのはそんな所以が有ったのかもしれません.
 ちなみに,現在は改修工事中の様で全く見る事ができませんでした.奥には資料館があり,東隣の人か,かみや美術館に予約をすれば見る事ができるようです.
 若干悲しみに暮れる自分と車.駐車場は完備されているし,道案内も比較的しっかりとされているので迷う事は無さそうです.
赤レンガ建物(2012/01/19)
 明治31年に立てられた煉瓦の巨大な建物です.カブトビールの工場として使われました.現在は使われる事なく廃墟に近い状態でしたが,近代化産業遺跡に指定され,現在では年数回の一般公開を行うなど観光に力を入れているところです.  その大きさや建物の立派さにはただ驚くのみです.
 よく見れば第二次世界大戦の時につけられた機銃掃射の跡です.戦火に合いながらも建物は破壊される事無く奇跡的に残りました.コレからも長期に渡り残されるとうれしいですね.
半田市鉄道資料館(2012/01/19)
 JR半田駅前に位置する資料館です.資料館という割にはプレハブ小屋というとても簡素な造りの資料館です.そして開館日がとても少なく第1第3日曜日のみ!日曜日に開館するところがまだましなところか.内部を見ると狭い中でも色々なものが展示してあるといった感じでした.駐車場もあり,駅前なのに無料です.といってもJR半田駅は名鉄の駅と比べるととても静かで人も少なく,ここに車を止めていってしまう人は少なそうですね.
 資料館横にはSLがおいてあります.昭和46年がラストランであったようです.近くに寄る事はできませんが,周りに大きな建物は無いので全貌をゆっくり見る事ができます.
日本最古の跨線橋(2012/01/19)
 こんな小さな駅なんですが,跨線橋は日本最古の現役跨線橋なんだそうです.なんと明治43年に建造されたというから驚きです.ほぼ100年もの間現役で使われていた事がとても驚きです.何時までも現役であってほしいですね.
矢勝川(2005/09/23)
 半田中央インター降りて右折したところにあります。ごんぎつねで有名な新美南吉記念館の北側に位置します。この辺り一帯は彼岸花で有名です。 川沿い一面に咲く彼岸花は真っ赤に燃え上がる感じでとても綺麗です。彼岸花は鱗茎に毒があるようですが、水に漬せば毒が抜け食用できるらしいです。

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